謝罪界犬
「なんだコイツは」
俺の家の風呂場にスーツを着た犬人間がいる。
「ノノムラですよ」
「そんなわけないだろ」
「なぜぇー、俺の名前ぇうぉ知っているんだぁー」
うわ、急に泣きだした。
「俺のぉー、名前はぁーノノムラぁー」
「謝罪界犬のノノムラだぁー」
めんどくさいのがまた出てきた。
「地方の皆様方のためにぃー汗水たらしてぇがんばttえkぅryあ」
何言ってるのかさっぱりわからん。
「田中さん、五条さんからもらった携帯でこのモンスターに当てて送信してください」
「わかった」
俺は携帯を取り出した。
「ここまでぇー頑張ってきたnおnいー、ぶえーん」
「はい、送信」
そうすると、ノノムラは光とともに消えた。
「なにげにすごいなこの機能」
「これで、ノノムラは群馬モンスター派遣所に行きました」
「モンスターってあんなのばっかりか」
「そうですね。あの人が異常なだけです」
「そうか」
俺が考えこんでいると、
「きゃあ」
「うわ」
リルちゃんのタオルが落ちた。
リルちゃんのやわ肌を見てしまった。
「記憶を消去しないといけませんね」
「何をする、うぎゃぁー」
次の日。
「んー、痛たたた」
ノノムラを送信してから記憶がない。
いったい何があったんだ。
「おはよーございます、田中さん。学校に遅刻しますよ」
「そうだった、いってきます」
学校。
「あー、なんか良いことないかな」
ガラガラガラ。
先生が入ってきた。
「今日も転校生がきた」
もしや・・・・・・。
「伊藤リルです」
やっぱり。
「誰だ、あのかわいい子」
「何で、今日転校なんだ」
「昨日は、色々手続きがあったのでできませんでした、よろしくお願いします」
クラスの男子はメロメロだ、俺と五条以外。
「五条、学校に来させても大丈夫なのか?」
「大丈夫です。彼女は意外としっかり者なので」
リルは席に着こうとする。
「うわっと」
彼女はこけてパンツが丸見えになる。
「本当に大丈夫なのか」
「たぶん」