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会話


 ガイストさんは一体いつ笑い止むんだろうか……。


 俺たちの前に二人がやってきてから早数十分。

 変わらずガイストさんはひたすら笑ってるしテオドロさんは何をするでもなく、けどなんか俺に視線を合わせて立ってるし。


「ふは、ふふふははは、そうか、あはは、ふふ」

「…………(じー」

「…………」


 そろそろ誰か何とかしてっ……!!


 何なのこの二人……何なのこの二人!

 いいかげんにしろよお前ら! 何が楽しいんだよ一体!

 おま、ゼロとかちびっ子とかもう興味なくして二人で喋ってるんだからな! 俺もそっちに混ざりたいのに、なんで見てくるんだよテオドロさん……! あんたの視線が恐いよ! 目ェそらしたら殺られそうな気がする!


 つーかガイストさん人の顔見て再び笑い出すな! 失礼な!


「…………あのー、テオドロさん」

「…………」

「相方さん、なんかネジはずれちゃったみたいなんですけど」

「…………」

「…………」

「…………あれで通常運転だ」

「まじすか」


 最初の頼れるお姉さん的な印象が吹っ飛んで粉々に砕け散った気分だ。

 そしてテオドロさんの会話のテンポが遅い。


 すると、ふ、と突然部屋に響き渡っていた笑い声が消えた。

 何事かとテオドロさんから視線を外してそちらを見ると、ピタリと動きを止めたガイストさんがいた。


 先ほどは心底可笑しそうに笑っていたのに、いきなり彼女は完全に静止していた。微塵も動かず、なぜか目を閉じていた彼女はスッとまぶたを押し上げ、テオドロさんを見た。

 俺もえ? とテオドロさんを見ると、彼はガイストさんに頷いていた。


「――――それでは諸君、さらば!」

「…………失礼する」

「え、はい!?」


 二人はさっと身をひるがえすと、どこか早足で広間を出て行った。

 二人分の足音が遠くなる。俺は呆気に取られてそれを見送った。……一体なんだったんだ?


 お子様二人組に聞いてみようと後ろを振り向く。

 ――――が、そこにいるのは二人だけではなかった。


「……誰?」


 いまだ手足を組んで不遜な態度をしているちびっ子に、あわあわとしているゼロ。


 そして、四人組のうちの一人と思われる人物。


 金髪青目のハニーフェイス。年は俺より一つ二つ上に見える。にっこにっこと笑うそいつはガイストさんとは違う意味で食えないやつに見えた。


「ねー、君あの国王の息子なんでしょー?」

「…………」

「あいつが父親ってどんな感じなのー? ねえねえ」

「…………」


 ちびっ子、ガン無視☆


 むしろちびっ子よりゼロのほうが慌てている。

 しかし、会話に入ろうとはしない。それどころか、ハニーフェイスからやや身を引いているように見える。……なんでだ?

 あれか、子供にしか感じ取れない禍々しいオーラとかでてんのかコイツ。


 じ、とハニーフェイスを見つめていると、バチっと目が合った。その瞬間相手は満面の笑顔になる。


「やあ、君が噂のリーダー?」

「……なにが噂なのかはさっぱり分からないんですか」

「えー、子供二人を引き連れて“勇者決定戦”を勝ち進む謎の“黒”。しかもその子供の一人が“金”で一人が“白”なんだからそりゃ噂にもなるんじゃない?」


 ねえ? と笑顔で言うハニーフェイス。


 まあそりゃ確かに目立ってたとは思うけど。自分でも異様な組み合わせだと思うし。




「しかーも、その“金”がなんとあの・・第二王子なんだもんねえー」



 ……あの、ってなんだ、それ。

 その一言にますます機嫌を悪くしてそっぽを向くちびっ子とますます笑みを深めるハニーフェイス。


 …………あのー、いいかげん部屋に行かせてくれません?

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