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第三章 コミュ障陰キャぼっちでもライブはできますか? 第四十四節

始めに一樹


その実はやがて妖精の糧となりて

学校を飛びだした二人を探すため真凛たちは周辺を歩き回っていた

綾乃と龍弥、真凛と廻兎の二手に分かれての捜索

綾乃に聞きたいことがあったから二人きりになるタイミングを探っていた真凛にとって廻兎とペアになったこの状況は不本意でしかなかった


「はあ、ほんとついてない…」

「あからさまにため息つくじゃん そんなに俺と一緒は嫌だった?」

「別に 大倉とよりはマシだけどさ」

自分の隣でスマホを操作している廻兎にそうこぼした

「さっきからなにしてんの?」

「学校の友達とこの辺に住んでる知り合いに色々聞いてるとこだよ 蚊帳ノさんもユゥさんも目立つから目撃情報ぐらいはあるかと思ってさ」

そう言いながらスマホのタップ音は止まらなかった

たぶんSNSでメッセージを入力してるんだろうけど話ながらそれができるなんて随分と器用だと思う


「目立つってどうして?」

「かわいいじゃん? 二人とも」

さも当然かのようにさらっとそんなことを言ってのけた

たしかに蓬がかわいいのは当然だ

本人にはあまり自覚がないみたいだけど綾乃といい蓬といいそこら辺のモデルより顔が良いと思う

スタイルは二人とも少々、痩せすぎな気がするけど…

それに悔しいけどメイリンだってスタイルも顔もかなりいいと思う

でも

「そんなことよく恥ずかしげもなく言えるわね」

「ん? かわいいぐらい普通にいうでしょ? 龍弥はあんま言わないけど」

「普通は言わないもんなの!」


これに関しては廻兎のほうが少数派だろう

たしかに女の子としてはかわいいって言ってもらいたいものだけど世の男性…

特に高校生ぐらいの男子はむやみやたらにそんなこと言ってくれないものだと思っていた

それこそ

「彼女ぐらいにしか言わないでしょ…」

「まあ俺、彼女いないしなー」

軽く伸びをしながら廻兎はそう呟く

どうやら聞き込みは終わったらしい

「それで 収穫は会ったの?」

「いやー やっぱそう簡単には見つからないかー」

壁にもたれかかって廻兎は言う


「蚊帳ノさんもスマホ忘れていくし…明日から土日だけどスマホ無しで大丈夫なのか?」

「なにも持たずに追いかけてったからね…」

蓬の行動力には関心しつつスマホぐらいは持って行ってほしかった


「ところでユゥさんってさどっかで見たことない?」

「なに? アンタまでそんなこと言いだすの?」

廻兎までなにを言いだすのか

たしかにメイリンのことは一度見たら忘れたくても忘れられないけどどこかで出会った記憶なんてなかった

「上手くは言えないけど なんていうか誰かに似てる的な?」

「誰かって?」

「それが思い出せないんだよなー どっかで見たんだけど」

廻兎はそう言いながら再びスマホを弄りだした

ほんとに探す気があるのかと呆れそうになるけどスマホを見つめる廻兎の表情を見るとそんな感情も薄れた

たぶん聞き込みを続けてくれているんだろう

蓬のためにそこまで真剣になってくれることに感謝しつつ自分にできることを探した

すると突然

「えっ… マジかよ…」

廻兎が突然叫んだ


「どうかしたの?」

「いや どうもこうもコレ見ろよ…」

廻兎が目の前に突き出したスマホにはニュースサイトが映っていた

そこに書かれていた内容は…


中国の元人気子役、引退後に日本へ留学か!?


先月、突如として活動休止を発表した女優の楠五月くすのきめいの日本への留学疑惑が浮上した

楠は中国を中心に活動している女優、楠杏奈くすのきあんなの娘で本人も天才子役として活動、近年は女優だけでなくモデルとしても活躍していたが学業への専念を理由に先月から無期限の活動休止期間に入っていた…


映っている写真には今探している最中の少女と瓜二つの少女が写っていた


「…マジで!?」


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