表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
84/110

第三章 コミュ障陰キャぼっちでもライブはできますか? 第三十一節

嵐は始まりを告げて

心の霧に侵されたまま朝を迎えた

この日も真凛に先に学校に行くと言われて一人で学校に向った

昨日と違って誰かに会うこともなく名前もよく知らないような他の生徒の波に紛れた


教室に着くと綾乃と真凛がいた

けど二人はなんだか気まずそうだし私とも軽く挨拶するぐらいでそれ以上、話すことはなった

どことなく重い空気間の中、自分の席に着くと宇佐美さんと佐藤さんがやってきた

「ねえねえよもち、昨日真凛となんかあった?」

「あ、えと…」

宇佐美さんは単刀直入にそう切り出した

私は突然のことにあっけに取られて押し黙ってしまう

「いきなりごめんね なんかここ最近、真凛の様子がおかしかったけど今朝は更に編だったから心配になってさ…」

私の机に手をおいて前かがみになった宇佐美さんを制止しながら佐藤さんは言う


「あの… 様子がおかしいって一体…」

「なんていうか元気がない?みたいな いつもならLINEもすぐ返信するのにここ最近は既読スルーが多いし、話しかけてもなんか心此処に在らずみたいな感じでさ…」

「最初は恋の病かなーって二人で話してたんだけどどっちかって言うと失恋?みたいな虚無感に近い感じがしてさ」

二人は口々にそう言った

ここ最近、部活以外で真凛と話すことがなかったから気が付かなかったけど二人に対してもそんな状態だったなんて…


「だからさーもしかしてよもちにフラれたのかなーって思って」

「へ?」

真凛がフラれる? 私に!?

宇佐美さんから言われたその言葉に頭が混乱する

そもそも私が告白して真凛にフラれるならともかく、真凛が私に告白するなんて…

いや私が真凛に告白することもなんだけどね!?

「いや… それはないと思うよ… 告白されてないし…」

「そうなの!?」

二人の声が重なった

二人とも顔を見合わせると不思議そうな顔をした そして

「え、じゃあどうして? まさか別の女?」

佐藤さんが言う

「さすがにそれはないっしょ ねね、よもちはなんか知ってる?」

「…」

宇佐美さんに聞かれて私は黙ってしまった


「ごめん… 私には分からない… かな…」

「そっかー いやー変なこと聞いてごめんね」

宇佐美さんに謝られたけど謝らないといけないのは私のほうだった

真凛の様子がおかしい理由を知っていながらそれを隠した

その罪悪感から愛想笑いみたいな表情しかできなかった

「それと何かあったら真凛のことよろしくね 私たちより蓬ちゃんのほうが話しやすいこともあるだろうからさ…」

「あ、うん…」

佐藤さんは私にそう告げると宇佐美さんを引っ張って自分の席に戻って行った

私なんかより二人のほうが真凛にとって頼りになりそうだけど…

それでも佐藤さんが言ってくれたみたいに真凛が私を頼ってくれることがあったなら…

私にはなにができるんだろう…


そんなことを考えていたら

予鈴が鳴って先生が入ってくるそして

「はらー 席についてー」

そんないつもの通りの朝、そのはずだった…

「今日はみんなに紹介したい人がいまーす」

「彼氏ですかー?」

「お、ついに馬場せんせにも春が…」

教室中がざわつく、先生はムッとした表情で

「彼氏はじゃありません! 大体、どいつもコイツも見る目がないのよ…」

そうぶつぶつと恨み言を呟いた いつものパターンだ

「じゃなくて! 今日はみんなに転校生を紹介します!」

気を取り直して先生がそういうとさらに教室中がざわついた

「はいはい静かにー あ、じゃあ入ってきて」

先生に促されて一人の生徒が教室に入って来た


男子を中心に教室に歓声が沸いた

思わず息を呑むようなそんな美少女…

彼女は教卓の前に立つと黒板になまえうぃ書いた そして

上海シャンハイから来ました 虞美玲ユゥ・メイリンデス」

教室中の歓声とざわつきが最高潮になる

その歓声をかき分けて彼女はまっすぐに私のほうに歩いてきた

そして


「やっと会えました! 蓬!」

「あ、えと…」

両手を握られる 温かい…

「早速ですが蓬! 私とケッコンしましょう!」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・へ?」 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ