第二章 願いのカタチ
大人になりたい…
その意味を理解してくれる人はいなかった
A 願いのカタチ
さて、ある少女の生い立ちについて語ろうか
その少女はある夏の日に生まれた とても暑い、よく晴れた日だった
少女は恵まれていた 両親は彼女に愛を注ぎなに不自由なく成長した
しかし 神様ってヤツはいつも平等で理不尽でアンフェアだった
思い出すのは夏の日の記憶
七歳の誕生日の少し前、私は体調を崩した
生まれてからそれまで体調を崩すことなんてほとんどなかったのに…
熱が中々下がらなくて手足の関節もなんだか痛かったのを覚えてる
お医者さんからはただの風邪だと言われた
けどそれから何週間も不調が続いて私は家から遠く離れた大学病院に連れていかれた
とにかく色んな検査をされた
大きな機械に載せられたり、血を抜かれたり…
とにかく辛かったことだけを覚えてる
それからしばらくして私は両親と先生から説明を受けた
『・・・』それが私の病気らしい
まだ七歳の私にはそれが何なのか理解できなくて
ただ泣いているお母さんの顔だけが脳裏に焼ついて離れなかった
それから一年と少しが経った
本当ならピカピカのランドセルを背負って行くはずの小学校には行けず
長い長い入院生活を送っていた
毎日、点滴に繋がれて全身は痛いし薬のせいで吐き気もすごい
病院の外になんて出られなくて移動するのだって車椅子じゃないとできない
なにより辛いのは髪の毛が抜けていくことっだった
こんな姿、誰にも、見られたくない…
もしもこの世にカミサマがいて
一つだけ私の願いが叶うのなら
私はもっと自由に生きたかった




