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第二章 コミュ障陰キャぼっちでもバンドは組めますか? 第二十八節

例え君が望まなくても、私はそれを望んでいる

第二章 コミュ障陰キャぼっちでもバンドは組めますか? (旧題反転)


改題  コミュ障陰キャぼっちにだってバンドは組める!


「へ~ そんなことがあったんだ~」

週明けの月曜日、私と真凛そして綾乃の三人は空き教室でお昼を食べていた

桜水高校はもともと各学年四クラスあったらしく、今は使われていない教室は昼休みに自由につかうことができたらしい(知らなかった…)

「でさ~ その時うさみんが転んじゃってさ~ マジで大変だったんだよね~」

「転んだって大丈夫なの?」

「まあ大丈夫みたいだよ それよかアタシまで巻き込まれて滑ってさ…」

真凛は綾乃に遠足での思い出を話している

登山中に宇佐美さんが虫に驚いて転んだ話をしてた

まあ当の本人の前でしたら間違いなく怒られる話題だ

だけど今日は宇佐美さんや佐藤さんとではなく私と綾乃と一緒にいてくれてる

約束してたからだけじゃなくてきっと今まで学校を休んでいた綾乃に対しての気遣いもあったんだろう


遠足の話だけでなく綾乃が休んでいた間にどんなことがあったのかを詳しく話していた

入学早々に一週間も休んで、一番最初の学校行事にも参加できなかった綾乃がクラスで疎外感を感じないようにする…そんな真凛のやさしさを感じたような気がした

「部活のほうはどうだったの?」

「あー 部活はできたのが月曜と火曜だけだったかな なんか先輩たちも色々あったみたいでさ」

「そうなんだ 他の一年生は入ったりした?」

「それもまだかな もしかしたら今年の一年、アタシらだけかもだし」

そういえば蓮見先輩がそんなことを言ってたような…

でもそうするとバンドを組むにも三人になるわけで……

「てことでさ アタシらで勧誘しない? ベースとドラム!」

「あ、それいいかも チラシとか作って宣伝しようよ!」

「へ?」


とまあそんな話から私が異議を唱える隙もなく(そもそも言えないけど…)

私たち三人でバンドメンバーの募集と勧誘を行なうことになった(どうしてこうなった!?)


その日の放課後から真凛は校内での呼びかけを、綾乃は勧誘用のチラシ作りを始めた

私は綾乃の手伝いをすることになっんだけど…

イラストは描けないしパソコンも使えないしでほとんど役に立てなかった


「うーん 思ったより難しいねー」

パソコン室の椅子に座ったまま綾乃が呟く

「そうだよね… 私もデザインとかフォントとか思いつかなくて…」

一応、私なりにもデザインや文字のフォントは考えて見たんだけど

中学時代の美術の成績が壊滅的だった私にはまともに公開出できそうなチラシは作れなかった

「やっぱり三人で勧誘したほうが良かったのかな…」

「あ、えと でも結局そっちでも私は役に立てなかっただろうから…」

私の場合、真凛と違って友達は多くないし綾乃みたいに誰とでも話せない

どちらにしても私は無力なことに変わりないんだ

「そんなことないよ… 蓬ちゃんの話ならみんな聞いてくれるよ」

「あ、ありがとう…」

ネガティブな思考になりすぎて綾乃に気を遣わせてしまった 

しかしここで思いたことがあって

「でも一つだけ、アテはある…かも…」

「ほんと!?」

「あ、いや 上手くいくか分からないんだけどね新聞委員会に頼んでみるのはどうかな?」

{そっか 新聞委員会の発行する紙面にチラシを載せて貰うんだね」

「あ、うん…」

遠足で知り合った雛鳥さんは新聞委員らしいしダメもとで頼んでみるしか私にできることはない

でもそれには一つ問題があって……

「だけどチラシのデザインが思いつかないんだよね…」

「ああーそっかー そうだよね…うーん…」

綾乃は頭を抱えて悩んだ様子だ 

けれど突然、綾乃がなにか大事なことを思い出したみたいに真剣な顔になって…

「あ! そうだよ! 思いつかないと言えばさ!」

「バンド名! 決めてなかったよね?」

「あ、そういえば… でもそういうのってちゃんとメンバー揃ってから決めるものでは?」

「たしかにそうかもだけど でもバンドとしての方向性?的なのを表して興味を持ってもらうために、今のうちに決めてもいいんじゃないかな?」

綾乃の意見にも一理ある

たしかに今の私たちはまだ名前すらない空っぽな存在で、そんな得体のしれない何かに関わろうとする人は多くないはずだ(少なくとも私なら関わろうとしない)

「それでこの前、真凛と話してたんだけどさ」

「うん…」

なにかバンド名に候補でもあるのかな?

新歓ライブで先輩たちがやってた『写ルンです』みたいなのでなければなんでもいいけど


「蓬ちゃんにバンドリーダーしてほしいなって」


「……へ?」

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