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第二章 コミュ障陰キャぼっちでもバンドは組めますか? 第二十六節

過去は消せない

それからしばらくしてロープウェイを使って私と雛鳥さんは下山した

下山してからは他のみんなが来るまで少し待ってから合流し、そのままバスで学校に帰った

この日はそのまま下校となり私たちはそれぞれの家に帰った


その夜だった

突然スマホが鳴り出した

慌てて手にするとそこには雛鳥詩草の文字がでている

電話だ…

自分のスマホを持って初めて家族以外とする電話…

相手の顔が見えなくて普段以上に会話の難易度が上がる電話には抵抗感しかなかったけどでないわけにはいかなった

恐る恐る壱千羽の応答ボタンを押して耳にあてるすると

「もしもーし ボクだよボク」

「あ、あの私にボクっ子の娘はいないので…」

「詐欺じゃないよ!?」

いきなりオレオレ詐欺みたいな出かただったので返事に困った

別にウケ狙いでボケたつもりじゃなかったけど笑われた

「あ、あの このような時間になに用でしょうか?」

「いやー ちょっとね聞きたいことがあってさ」

雛鳥さんが私に聞きたいこと…

特に思い当たることがなったけどそれよりも気になったことがあって…

「その前に、すみません なんか電波が悪いですか? 雛鳥さんの声が反響してるみたいな気がして…」

「あー ごめんね 今ちょっとお風呂に入っててさ」

「お風呂!?」

お風呂に入りながら電話するなんて今までの人生の中で考えられない行為だから思わず驚いてしまった

それにお風呂ということは今、雛鳥さんは当然ながら裸というわけで…

どことなく緊張してしまう というか心拍数が不自然に上がった

「そんなに驚くことかなー ボクってお風呂に入る時間長いからさー割とこんなんだよ スマホも完全防水だし」

「そう…なんですね」

まあ人それぞれに生活パターンとかやり方があるわけでお風呂で電話ぐらい普通か…


それでもこの鼓動の乱れは収まらないけど…


「んで本題なんだけどさ」

「あ、はい」

わりとどうでもいい自問をしていると話題を戻された


「蓬ちゃん、音楽部に入ったらしいけどそれって蓬ちゃんだけ?」

「あ、えと 私以外にも同じクラスの小林さんと朝霧さんもだけど」

雛鳥さんが聞きたかったことが意外すぎて少し驚いた

音楽部に入るつもりはないらしいけどそんなことを聞くなんて

今日、一日で連絡先を交換するぐらいには仲良くなったつもりだけどやっぱり雛鳥さんのことは分からないことも多くて…


「あ、別に変な意味はないよ ボクって一応、新聞委員だからさ一年生に人気の部活とか音楽部の新バンドとか記事のネタになりそうな情報がほしくてね もちろんちゃんと記事にするときは改めて許可を貰うつもりだけど」

「そうなんですね ちょっと意外…」

特にやりたいことがないから部活には入らないって言ってたけど新聞委員の仕事に熱心なのは少し意外に感じた

「そうかな そういえばどうして急に音楽部に入ったの? まだ体験入部の期間中だから入るにしても正式な入部届の提出は急がなくてもいいんじゃない?」

「あ、それは… 音楽部と生徒会でなにかあったらしくてそれで…」

「なになに? なんか闇が深い感じ?」

余計なことを話してしまった気もするけど記事にするなら改めて許可を貰うって言ってたし雛鳥さんなら大丈夫だろう…

そう思って私は話してしまった

「私も詳しくは知らないんだけど実は…」


「ふむふむ なるほどね~」

音楽部と生徒会のいざこざについて私が知っている限りの情報を聞いた雛鳥さんは満足そうだった

「色々と教えてくれてありがと! もし記事にするならその時は改めて聞くから」

「あ、はい その時はお願いします」

「じゃあ おやすみ~」

「おやすみなさい」

そう言って私は通話終了のボタンを押して通話をやめた

人生初の同級生との電話が終り疲れ果てた私はそのまま眠ってしまった


まさかこれがあんな事件を呼ぶなんてこの時の私はまだ何も知らなかった


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