無垢の鉄槌
これがこの物語の最初の章です。この章を読んでくださった皆様に、心より感謝申し上げます。
その日、公園は静かで、野鳥のさえずりがわずかに響いていた。時おり、子どもたちの笑い声が遠くから聞こえる。彼らは一緒に遊ぶのではなく、森の近くに集まっていた。そこでは、群れを作っている虫たちを面白がって次々に踏みつぶしていた。
公園の片隅、ベンチにぽつんと座る小さな子がいた。まるで録画映像を眺めるかのように、彼はその様子をじっと見つめていた。ぼんやりとした目つきだったが、実際には周囲のすべてを細かく観察していた。
やがて、その悪行を見ていた子は立ち上がり、静かに歩き出した。彼の名前はヒロトだった。
ヒロトは家に戻ると、何のためらいもなく野球のバットを手に取り、再び公園へと向かった。
公園に戻ると、ヒロトは無言でバットを振り上げ、虫を踏み殺していた子どもたちを次々に打ちつけた。泣き叫ぶ声が公園中に響き渡る。ヒロトの考えでは、虫の命に価値がないなら、人間の命にも価値がない。
やがて、子どもたち全員が地面に倒れたころ、ヒロトは何事もなかったかのように家へと帰っていった。まるでそれが日常の出来事であるかのように。
その夜、襲われた子どもたちの親がヒロトの家に押しかけ、激しく怒鳴り散らした。ヒロトの親はその話を聞いて、言葉を失った。
数週間後、ヒロトは心理診断を受けた。その結果、彼がアスペルガー症候群と反社会人格共にありました。
ここでこの物語の第一章は終わります。楽しんでいただければ幸いです。近いうちに次の章のアップロードを続けます。




