表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  作者: ニック
3/3

追われる姫君

彼女は慌ててドアに駆け寄った。ドアには鍵がかかっていた。でも、それが安心できるとは思えなかった。王子様は自分の鍵も持っていると言っていた。もしかしたら、今にもドアを開けて入ってくるかもしれない。


彼女はドアに体当たりしてみた。でも、ドアはびくともしなかった。彼女は力尽きて床に倒れた。「どうしよう…どうしよう…」彼女は泣きながら呟いた。


その時、彼女の携帯電話がまた鳴った。着信画面には、「あなただけの王子様」という名前が表示されていた。「出ろ…出ろ…」彼女は電話を無視した。


でも、電話は止まらなかった。何度も何度も鳴り続けた。「やめて…やめて…」彼女は耳をふさいだ。


でも、耳をふさいでも電話の音は聞こえてくる。「出ろ…出ろ…」彼女は頭を抱えた。


「お願いだから、私を放っておいて!」彼女は叫んだ。


その時、ドアノブがガチャガチャと音を立て始めた。「!?」彼女は驚いて目を見開いた。


「あなただけの王子様ですよ」ドアの向こうから王子様の声が聞こえた。「早く開けてくださいよ」


「やめて!近寄らないで!」彼女は恐怖で叫んだ。


「開けないとダメですよ」王子様の声が強くなった。「私があなただけの王子様だということを教えてあげますよ」


「助けて!誰か助けて!」彼女は必死に助けを求めた。


でも、誰も来なかった。周りに人気もなかった。夜遅くだったからだろうか。それとも、誰も気づかなかっただろうか。


「開けろ!開けろ!」王子様の声が怒鳴り始めた。「今すぐにでも開けろ!」


「やめて!やめて!」彼女は泣き叫んだ。


「開けろ!開けろ!」王子様の声が高まった。「さあ、早くしてくださいよ」


そして、ドアノブが勢いよく回され、ドアがバンッと開いた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ