夜に起こる悲劇
夜は彼女にとって特別な時間だった。昼間は忙しくて、自分のことを考える余裕もなかった。仕事や家事や人間関係に追われて、疲れ果てていた。でも、夜になると、彼女は一人の時間を楽しんだ。本を読んだり、音楽を聴いたり、絵を描いたりした。夢や希望や恋心を紡いだ。
ある夜、彼女は窓から星空を眺めていた。月が明るく輝いていて、星々がきらめいていた。彼女はそんな美しい光景に心を奪われた。そして、ふと思った。「こんなに素敵な夜には、誰かと一緒にいたい」と。
その時、彼女の携帯電話が鳴った。着信画面には、「あなただけの王子様」という名前が表示されていた。「あなただけの王子様」というのは、彼女がインターネットで知り合った男性だった。彼女は彼とメールや電話で何度もやり取りしていて、気持ちが通じ合っていると感じていた。でも、まだ会ったことはなかった。
「もしもし?」
彼女は電話に出た。
「こんにちは、王子様です」
電話の向こうから聞こえる声は優しくて甘くて魅力的だった。
「こんばんは」
彼女は照れくさそうに答えた。
「今日もお疲れさまでした。元気ですか?」
王子様は心配そうに尋ねた。
「ええ、大丈夫ですよ」
彼女は笑顔で言った。
「よかった。実はね、今日あなたに会いに行きました」
王子様は突然告白した。
「え?本当ですか?」
彼女は驚きと喜びで声が上ずった。
「本当ですよ。あなただけの王子様だから」
王子様は嬉しそうに言った。
「でも…どこで会おうとしたんですか?」
彼女は不思議そうに尋ねた。
「あなたの家の近くですよ。あなたが住んでいるアパートを見つけました」 王子様は自信満々に言った。
「えっ?どうやって?」 彼女は驚きと恐怖で声を震わせた。
「簡単ですよ。あなたが送ってくれた写真から、住所や部屋番号を調べました。あなたの名前も知っていますよ」 王子様は得意げに言った。
「そ、そんな…」 彼女は信じられないという表情をした。
「でも、残念なことに、あなたは家にいませんでした。どこに行ったんですか?」 王子様は不満そうに言った。
「私は…私は…」 彼女は言葉に詰まった。
「もしかして、他の男と遊んでいましたか?」 王子様は怒りの声で言った。
「い、いや、そんなことありません!」 彼女は必死に否定した。
「嘘つき!あなただけの王子様を裏切るなんて許せません!今すぐ家に帰ってください!私が待っています!」 王子様は命令口調で言った。
「え?待っていますって…どこに?」 彼女は恐怖で震えた。
「あなたの部屋ですよ。ドアを開けて入りました。鍵も持っていますよ」 王子様は冷笑しながら言った。
「えええええ!?!」 彼女は絶叫した。




