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第9章 ミライ その1 退避行

第9章 ミライ


その1 退避行

  

 気が付くと、わたしの目の前には一人の男性が立っていました。


 その黒い髪に夜色の瞳・・・ふだんはメガネで隠れていますけど・・・いつもの黒づくめの格好に、ようやく見慣れて来た教官魔術士のマント、ひときわ目立つ白いネクタイ。


 そして、その方が浮かべる頼りなさげな、でも優しい表情・・・。


 それを見た途端、わたしの胸は一瞬で沸き立つのです。


「叔父様!」


 思わず飛びつきます。


 どうして・・・どうしてこんなところに・・・わたしのために?


「ああ・・・叔父様!」


「やめて!クラリス!・・・だめ!心臓は捧げてもいいけど唇はダメ~!!」


 え?・・・・・・デニーじゃないですか。ポイ。


 わたしは抱きついていたデニーを放り出して再び毛布に潜り込みます。


 枕を抱き締めてため息。ふう、です。


「クラリス・・・いつもフェルノウル教官殿にあんなことを!!」

 

 動揺して声がまだ震えているデニーです。


 最近はすっかり「班長」って呼んでいたのに。でもこの方が自然です。「閣下」なんて論外です。


「デニー。起床時間にはまだ間があります。あまり騒がないで。」


「・・・そんなぁ。こっちは唇とか貞操とか奪われるじゃないかって必死で抵抗したのに!」


 そんなもの、いりません!


 ですが、この騒動でテント内のリトやリルまで目を覚ましてしまいました。


「なに?デニー?」


 リトが起き上がります。


「リト~なんとクラリスがわたしの唇を奪おうと・・・」


「ほへ?」


 リトが、その小さな唇に不似合いな、奇矯な声を出します。


「え~クラリスって女の子でもいいの!?すごいすごい!」


 何がすごいんでしょう、リル?横になっても一向にそのふくらみは隠れませんね。

 

 いえ、わたしはそんな趣味ではありません。


「でも違うのよ、みんな。我らが班長閣下は「叔父様」と甘い声で」


 バフォン!無言のまま、思いっきり枕を投げつけます。見事命中。


「はい・・・黙ります。班長閣下。」


 デニーのメガネが外れかかっています。


 今頃気が付きましたが、この子は寝ているときもメガネを外さないのでしょうか?


 白に近い薄い灰色の髪はもじゃもじゃのままですけど。


 まったく・・・もう目が覚めてしまいました。


 わたしたちはやや早いものの薄暗いテントの中で起床し、出発の準備にはいるのです。


 ふと、昨夜以来のことが思い出されます。




 昨夜は、夕食会という儀式と言うかパーティーというか、そんな予定が一瞬で吹き飛び、わたしたちはテーブルのものを急いで食べる羽目になりました。


「シャルノ、せっかくティアラなんかしてるのに・・・。」


「エミルこそ。そのイヤリングお似合いでしたのに。」


 装飾品の許可が、こんなに虚しく感じるなんて、腹ただしいくらいです。


「無駄なことをしたから。」


 なんてリトは言いますけど。


 それはリトが、何もつけなくてもお人形さんみたいでかわいいからです。


 もっともシャルノはお嬢様ですし、エミルも何も言わなければお姫様です。


 装飾品に頼ったわけではないのです。ただ、そういうものをつけてみたいという欲求が・・・年頃ですし。


 わたしたちの夕食の間に、セレーシェル学園長はヘクスサスの学園に「遠話」を行ったようです。


 上級術式「転送門」と比べると、「遠話」は中級術式です。


 しかし、使い勝手が悪いことで有名な魔術なんです。


 それは離れた位置の2人で行う儀式魔術だから、と言われています。


 つまり双方向に交信するために、2人の術者が同じ時間に儀式を行わなければならない、と言うことです。


 実際には儀式は簡略化され、例えば今の例で言えば前もって駐屯所や学園には専用の魔法装置の設置されています。


 後は2人の術者が決めておいた時間に魔法装置を起動させ、魔術の行使に入るだけなのです。


 ですが、緊急時の連絡には役に立たない、ということなのです。


 ちなみにナブロでは「遠話」を専門に行うための中級魔術士が1人います。


 二個大隊2000人以上が常駐している駐屯地ですら、中級魔術士は希少なのです。


 ちなみにグレイウォーンやミルウォルといった最重要拠点ともなれば、4人以上の中級魔術士が常時「遠話」のために待機しているとか・・・。


 ですからセレーシェル学園長が行っているのは「定時連絡」です。


 もっとも「定時連絡」にしては、内容はかなり刺激的ですけど。


 内容は・・・家族にも知らされるのでしょうか?


 母さんや父さんに心配させてしまいます。


 でも、研究中の叔父様はひょっとしたら無関心かも・・・。



 夕食後は、荷造りと設営したテントのチェックが待っていました。


 そして、たいして戦況も知らされないままの打ち合わせ、その後の就寝・・・。


 みんな寝不足です。体の疲れ、足の痛み、そして不安を抱えての早朝の出発。


 わたしたちを護衛する特務中隊と、その本隊の特務大隊はここで別れました。


 わたしたちも中隊の臨時所属という建前から一緒に敬礼したのです。


 何事もなければ次の駐屯地ケブロへ、さらに翌日はミルウォルに向かうはずでした。


 そしてミルウォルで、巡回任務に就く予定でした。


 本来なら、第1次防衛線をようやく潜り抜け衰弱したゴブリンかオークを見つけて、随行した小隊(または中隊)とともにこれを討伐する、という実習があったのです。


 充分に安全とは言え、それでも本物の戦場で本当の軍の一部として、生身の敵と戦う・・・この経験を活かすことで更に魔法学校での成長を期待する、そのための戦場実習。


 実際に早期にこの行事を組み入れた魔法学校は、そうでない魔法学校よりも卒業時には優秀な魔術士を輩出しているとか。


 もっとも叔父様は最後まで、いえ、今でも反対しておられますけど。


 そんな感慨にふけっての出発からもうずいぶん歩きました・・・。




「小休止に入ります。体調に異常がある者は申し出てください。」


 ワグナス教授がそう言うと、わたしたち班長が班のメンバーに様子を見て回ります。


 今は1000。出発からもう5時間経過しました。休憩時間をのぞくと、約4時間歩きました。


 行軍距離は14kmほど、という分隊長の伍長さんのお話でした。


「半分・・・まだ半分・・・。」


「半分!もう半分!」


 デニーとリルのテンションは真逆です。リトは平静。


 戦場予定地からの待避という緊張感に満ちた出発でしたが、5時間もすれば随分地が出ます。


 随行している分隊の方々も熟練兵が多く、敢えてわたしたちをリラックスさせようとしているのでしょう。


 随所に話しかけてきます。年若い娘たちであるわたしたちをからかっているだけ、という気もしますが。


「みんな・・・大丈夫ですか?」


 もっとも聞かずとも半分くらいは予想できます。

 

 多分リトは異常なし、デニーは疲労困憊、リルの足は昨日の「治癒」が効いてるけどそろそろ危険、といったところでしょう。


「班長・・・すみません。足が・・・」


 残った半分は新たな異常。デニーも足を痛めたようです。


 昨日もったのが不思議なくらいですから、時間の問題かと予測はできていましたが・・・。


「デニー、リルも靴を脱いで、見せてください・・・リト、体調が」


「うん。異常なし。レンの様子を見てくる。」


 さすがリトです。副班長という以上にわたしの考えを分かってくれます。


「ありがとう。お願いします。」


 リトはわたしに軽く手を振って、レンを乗せた馬車の方へ向かいました。


 レンは昨夜、意識を取り戻したものの体調は回復せず、今朝からは馬車に乗せられ、スフロユル教官がついています。教官も原因がわからず、心配です。

 

 そんな心配をしているうちに、デニーが座りこんで靴と靴下を脱ぎ、素足を出します。


 リルはなぜか立ちながら靴下を脱ごうとしているので、わたしが肩を貸し手伝います。


「デニー・・・かかと、擦り剝けて真っ赤ね。このままじゃすぐ歩けなくなりそう。」


「どれどれ?」


 わたしの頭の上から男性の声がします。


「あ・・・だめです!伍長殿!」


 デニーは赤くなって慌てて足を隠します。


 わたしもですが、異性に素足を見られるのは意外に恥ずかしいものです。


 リルは平気の様ですが、あの子は少し慎みが足りないかもしれません。


 今日、この班にはこの30代の伍長さんが率いる魔法兵分隊10名が随行してくださっています。


 わたしたちの様子を見に来てくださったのでしょう。


 伍長さんは、「自分の娘も似たような年頃だから気にするな」なんて言いながら、薬と包帯を用意してくれますが、デニーは困っています。


 わたしだって、この後自分の足をケアするつもりですが、異性に見られると思えばできなくなりそうです。


「伍長殿、お心づかいはありがたいのですが、自分たちでいたしますので・・・」


「ダメだ。今は戦時なんだ。実習じゃない。これ以上遅れられたら困る。しかもたかが素足に触れるだけだ。気にされても迷惑だ。」


 そう話しながら、その伍長さんは強引にデニーの足をつかみ薬を塗っていきます。


 デニーは両手で顔を隠してムズムズしています。かわいそうに・・・。

 

 戦時。そうです。


 分隊の方々はみな熟練した魔法兵で、一見平静に見えますが、自然に戦時の態勢に切り替えているのです。


 それに比べ、わたしたちは、肩に力が入ってるくせに、「たかが素足」で、こんなに動揺しています。


 ふとイスオルン主任のことを思い出します。


 あの方は、こういうことも含めて女子を戦場に出したくなかったのかもしれません。


「あたいもお願い!」


 恥じらいを知らないリルはデニーの足に包帯を巻いている伍長さんにそうお願いしています。


 すると、少し離れたところからわたしたちの様子を見ていた分隊の方・・・20代の上等兵・・・が「んじゃ、俺が」と言いながらやってきました。


 少し表情が緩んでいるので、気になります。とは言え、「たかが素足」と言われればその通りです。

 

 リルは「くすぐったい」とか騒いでいますが、上等兵さんは気にせず、手際よく治療を終えます。


 時々くすぐったがって暴れるリルの揺れる胸に目が向くみたいですけど。


 わたしたちは伍長さんと上等兵さんにお礼を・・・デニーは真っ赤なまま、リルは元気よく・・・言いました。


「ああ、気にしないでくれ。それよりも、今は戦時なんだから、細かい気遣いは不要だ。目的地まで急ぐことが最優先なんだ。何かあったらいくらでも頼ってくれ。」


 伍長さんは、そう厳しく言います。


 確かに私たち生徒、特に2班は行軍ではお荷物です。


 わたしたちのせいでシーサス軍港までの行軍が遅れているのです。


 しかも、護衛してくださる中隊の方々は、わたしたちの護衛任務が終わったら、すぐに引き返して所属する特務大隊に合流しなければなりません。


 急いで当然ですし、遅れるわたしたちに手をかけたがるのもわかるのです。

 

 わかりますが、やはりできるだけ手は借りたくないのです。


 わたしはデニーとリルに休憩を命じ、馬車に向かいながら、そっとその陰に隠れて靴を脱ぎます。


 やはりかかとに血がにじんでいます。


「クラリスさん、よかったらこれ使ってよ!」


「ひ!」


 声の方を見ると、意外なほど近くで、赤茶色の髪をした小柄なペリオ、明るい茶色の髪でやせているサムド、青みがかった髪で体格のいいヘライフの3人がわたしを見ていました


「みんな最初の行軍の時は足からやられるんだ。」


「そうです。ですから、足の治療はみんな慣れてますよ。」


「なんなら手伝うっす。」


 3人ともキラキラした目でわたしを見ています。善意で言ってくれてるのもわかります。


 そのせいか、わたしも変な遠慮が無くなりました。やはり年が近いせいでしょうか。


「ありがとう。みんな。じゃ、その薬と包帯、いただきます。」


 わたしはペリオから塗り薬の入った貝殻を受け取ります。


 そして意を決して靴下に手をかけるのです。さらに自分で薬を塗りながら、3人に聞いてみます。


「あの、もしよかったら、戦況とか教えてくれませんか?」


「ん?ああ・・・実は・・・俺たちも聞かされていないんだ。」


 ペリオが歯切れ悪く答えると、サムドが付け加えます。


「僕らのような下っ端は、戦況はいつも教えてもらえないんです。ですから分隊長の言う通りに動くだけなんです。」


 ・・・叔父様もそんなことを言っていた気がします。「難局ほど将は兵の耳を塞ぐ」って。


「それでも・・・なんとなくわかることもあるっす。きっと、防衛線がやばいっす。」


 ヘライフがそう言うと、3人とも押し黙ってしまいました。


 やはり・・・冷たいものがわたしの背中を流れます。


 昨夜からの実習の中止と戦場からの待避。


 どう考えても、ロブナル山岳の防衛線が攻撃されたとしか考えられません。


 この5年間、無数の亜人を食い止めていた、人族の第1防衛線。それが危ういからこそ、わたしたちは第2防衛線のミルウォルに向かうどころか、逆方向に待避することになったのでしょう。


「あ・・・でも大丈夫。クラリスさんたちは、かならず俺たちがシーサス軍港まで送り届けるから。」


「安心してください。ここは防衛線から100km以上ありますから。」


「そうっす。余裕っす。」


 わたしが考え込んだのを見て、怖がっていると思ったのでしょう。


 3人は明るい表情をつくってわたしを励ましてくれます。


 ですがここから離れる予定のわたしより、この3人の方がはるかに危険なのです。


 わたしとさほど変わらない年の、男の子たちが。


「わたしの心配なんかより、みんなが・・・。みんなはこの後、また戦場に戻るのでしょう?」


 ペリオが、サムドが、ヘライフがうつむきます。わたしはその手を一人一人順番にとって


「だから・・・あなたたちこそ、決して無理をしないで。死なないでください。」


 そう言うしかなかったのです。もっとも


「へへへ・・・役得だな。クラリスさんに手、握ってもらったぜ。」


「死なないでって・・・言われました・・・。」


「まだ早いっす。任務が終わったらまた話したいっす。」


 まぁ、です。なんだか、3人とも嬉しそうでしたので、わたしの心配は空転しそうです。




 その後、レンの様子は変わりない、と確認したところで


「出発します!全員準備できていますか!」


 という指示が出ました。


 デニーはまだ顔が赤く「自分の秘密を人にさらしてしまいました・・・。」などと言っていましたが、足は復調した様子です。メガネはくもってましたけど。


 リルはいつも元気なままなので、わかりにくいのです。


 ですが本人が「もう大丈夫!」というので、いいことにします。

 



「クラリス!あれ!」


 行軍を再開してしばらくたった時です。リトの指さした方角を見ます。


 あれは、先行していた偵察小隊です。そして、その向こうに砂塵が上がっています。


「ケガしてる!」


「数が足りません・・・班長閣下、偵察小隊は戦闘したと推測されます。」


「こんなところまで敵がいるの!」


 わたしたち以外も同様の推測をした生徒がいたようです。列の中から悲鳴が上がります。


「デニー、「敵検知」を!」


 普段ならわたしの指示なしで行動できるデニーです。


 しかしここ数日は護衛されているという油断が見られます。


 慌ててデニーが「敵検知」の術式を唱えだします。


「リトは、ワグナス教官に指示を仰いで。わたしはヒルデアをつついてきます。デニーとリルはわたしに同行して。」


 本来の実習中ならば、わたしたちは随行する指導小隊の指示を聞くべきなのですが、今は待避行動中なので護衛される身です。


 命令系統は学園生活に準じたものに戻っています。


 このあたりが混乱のもとでしょう。


 護衛中隊の方はともかく、学園の誰もが動けず、固まったままです。

 

 イスオルン主任教授がいない今、実質的な指示はワグナス教授が出しているのですが、正直を言えば・・・心細いのです。またそれを補佐する戦術担当のエクスェイル教官は、まだ若いのです。


 ましてクラス委員長のヒルデアは、主体的な判断が苦手です。この状況では後手に回ります。


「クラリス!あなたも?」


 後ろからシャルノの声です。シャルノもヒルデアのところに向かうようです。


「はい。シャルノが一緒だと助かります。」


 シャルノは同じクラス委員として、ヒルデアとも仲がいいのです。


「班長・・・敵検知範囲拡大しました。範囲内の敵はゴブリンライダー100騎以上です。」


 ゴブリンライダー!?灰色のジャイアントウルフに騎乗する、暗緑色でやや小柄な亜人、ゴブリンです。


 敵はゴブリン族なのですか。見る見る護衛中隊が陣形を変えていきます。


「学園の生徒は下がれ!教官方、生徒を避難させてくれ!」


 軍人さんたちの声が響きます。避難・・・もちろんそのつもりです。


 しかし、わたしたちは軍学校の生徒で、実習に来た軍属です。


 軍人さんの許可さえあれば戦闘に参加もできるのです。


「ヒルデア!教官の指示がでる前に、みんなをまとめますわ。あなたが前に出てください。」


 シャルノがヒルデアに詰め寄ります。ヒルデアの顔が青ざめています。


「でも・・・ボクたち生徒は教官の指示に従うべきであって・・・」


「ヒルデア!指示を待つ間に隊形を整え、覚悟をさせるのが今は優先なんです!」


 無為に待つ時間なんかありません。今は敵前なのです。


「いいですね!わたしたちが指示を出して隊形を整えますから、ヒルデアはその後、みんなに声をかけてください!」


「あ・・・うん。」 


シャルノとわたしは大急ぎでみんな後方に誘導します。誘導しながら


「各班、もっと下がって。そう、後方に退避です。そこで各班長は隊形を作らせて!」


「全員、武装の用意をなさって!スタッフやワンドの装備を忘れないでください!」


 そう指示を出します。そんなわたしにリトが近づいてきました。いつもと変わらない様子で、心強いのです。


「クラリス。最後尾を固めていい?」


 万が一、敵の別動隊がいた時に備えて、後方の警戒を2班でやろう、という提案です。


「とても助かるわ!リト!デニーに」


「続けて敵検知を使ってもらう!了解!」


 リトは駆け足で去っていきます。短いやり取りですがわたしとリトの間では充分なのです。


「クラリスとリトは本当に息があっていますね。」


 あらたまってシャルノに言われると、少し照れますけど。

 

 考えて見れば、わたしやリト、シャルノだってもう実戦を経験しているのです。


 あの「キッシュリア商会事変」で。


 そのおかけでしょうか、戦場になっても他のみんなよりは判断が早くできているという気がします。


 不幸中の幸い、と言えるかもしれませんが、別段ありがたくはありません。




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作者:SHO-DA 作品名:異世界に転生したのにまた「ひきこもり」の、わたしの困った叔父様 URL:https://ncode.syosetu.com/n8024fq/
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