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第23章 その5 目覚めると、要塞

その5 目覚めると、要塞


 いよいよ蝕の前日です。


 わたしたちは、もう学園の授業も終わって夕食の時間です。


 放課後はすぐに下校しなさいって言われましたけど、寮生の夕食だけは許可されて、東の通用門から敷地内の食堂に入ったわたしたちです。


「デニーデニー、ご飯の時に新聞なんてお行儀悪いよ?」


 こういう時、リルは童顔でも小柄でも、やっぱり「お姉さん」なんだって思うんです。


 まぁ、あの胸は思いっ切り風格ありますけど。


「ですが、リル、この記事だけ……」


 そして、確かにデニーは密かに年少ですけど。


 それでも10歳までは読み書きができなかったなんて思えないくらい、今では新聞を何部も、すごい早さで読んでるんです。


 これもあのアヤシイメガネの力なんでしょうか?


「今、アツアツで食べごろ。おいしいのに。」


「そうだね……。」


 小食組だったリトも、今では朝食から残さず食べるのです。


 それは、きつい教練に耐えるためか、わたしが「ちゃんと食べなさい」って言い続けたせいか、はたまた学食の食事がおいしいせいか……。


 でも、レンは食欲がないのか、今日はあまり食べていません。


「レン、体調が悪いんですか?」


「……ううん。最近、蝕の準備で忙しかったから疲れただけって思うの。」

 

 わたしたち以外には内緒ですが、レンは未だ14歳になったばかりの最年少。


 体格も一番小さくて見るからに幼げです。


 いろいろあって体力もついたと思っていましたが、魔法生物やアイテムの管理などの作業は気を使うこともあり、運搬もあり、何かと負担だったかもしれません。


「今日は早めに休みましょう……明日は休校日ですし。」


「……うん。」


 明日の日蝕の間、わたしたち魔術師は魔術を使えず、学園の全ての魔法設備も作動不能。


 だから休校は以前から決まってました。


 でも……こういう時に叔父様やワグナス教官は、たっぷり課題を出すんです。


「休校は学校が休みなのであって、学生が休みではありません」って……。


 大人はズルいのです。


 わたしも大人ですけど。


「すみません。今、読み終わりました……本当においしいですね。」

 

 ようやく食べ始めると、勢いよくムシャムシャ。


 デニーもすっかり食べるようになって。


 それでもまだガリガリなのはなぜでしょう?


 あのメガネ、実は呪いのアイテムじゃあ?





「それでデニー、そんな夢中になっていたのはどんな記事なんです?」

 

 食事が一段落した後、まだ学園退去には時間があるので、お茶です。


「クレオさんのヘクストスガゼットなんですけど……」


 クレオさんとは、エクスェイル教官の妹さんです。


 今年18歳の若い女性の身でありながら男性社会の中で、新聞記者として記事を任されてるという、立派な人です。


 身なりはパッとしない茶色のべレー帽と安っぽい背広を身に着けてますけど実はとっても美人なんです。


「最近街中で妙な騒ぎが起きてるって言うんですよね……他紙では扱ってないんですけど。」


 ヘクストスガゼットは、昨年あたりからそれなりに売れるようになった新聞ですが、その記事は、例えばわたしたちエス女の動向を紹介していたりとか、まあ、王都速報キャピタルニュースなどの一部大銅貨一枚みたいな高級紙ではないのです。


 よく言って大衆紙。


 それでも識字率が高くない王国では、それほど売れるものではありません。


 学園では教官方や生徒たちが世情に疎くなりがちなことを恐れて、食堂などに数部ずつ置いてますけど。


「この記事です。イラストのついてる……」


「あ、クレオさんのイラストだ!……うぬぬ、模写師でこのレベル!?上手すぎ!」


 絵が得意なリルが密かに憧れているのはクレオさんの絵なんです。


 ヘクストスガゼットはイラストが売り物。


 原文を見習いさんや筆写師さんたちが、原画を模写師さんたちが書き写して、読み書きが苦手な人にもわかりやすくなっているんです。


 ちなみにデニーは記者兼絵師のクレオさんとは懇意なので、時折彼女から原文・原画で書かれた希少版をもらってるとか。


 それは本来、通常版の数倍の価格らしいのです。


「……夜の衛兵……巡回が強化されたか?……下町で怪異現象続出?……空中に謎の円盤……」


 どうやら、この数日、怪異現象が王都で多くみられるようになり、そのためか夜に巡回する衛兵が増えたようだ、ということらしいのです。


 あの、叔父様が言うツキの事も、見た人がいたみたい……あれ?


「そうなんです。見回りが増えたにしては事件は減っていない。むしろ怪異現象は増えているらしく、しかも衛兵隊では特に増員はしていない、とか。」


 毎年、魔法の守護が消える日蝕の日は、各地から王都と王城の警護に兵が駆けつけているそうです。


 ですが下町に巡回することはないし、衛兵隊でその動きはない?


 そして、記事は……日蝕が近づくと、毎年こういう騒動は増える傾向にあるけれど、惑わされず落ち着いて過ごしましょう、という呼びかけで締めくくっています。


 意外です。


「クレオさんのことですから、もっと、こう……ねえ?」


「そうそう、あたいも。前みたいにもっと読者を煽ることを書くんじゃないって思ったよ?」


「ん。」


「……ガクエンサイの時はすごすぎたってレンも思うの。」


 確かにあの宣伝効果のおかげでガクエンサイは大成功でしたけど、その後のわたしたちの評判がひどすぎなんです!


「でも、クレオさんは、多少大げさですけど、ウソどころかご自分で確認しないことも書かない方ですよ。他の大衆紙と比べれば、いえ、高級紙の記者よりも抑制的だと思うんです。」


 そう言えば、デニー自身も醜聞記者、醜聞探偵としての悪名があるのですが、その彼女も根拠のないことを言いふらしたりはしないのです……調べて推理をしても中身を広めることは余りない……調べて記録しているだけで充分メイワクとは思いますけど。


 あのデニーノート、どうやって燃やしてあげようか、そろそろ本気で考えないといけません。


「そう言えば、冬季実習って記事にならなかったんだよね?」


「……さすがにアレは、私だってクレオさんには言えませんよ。聞かれましたけど学園の広報に基づいて、当たり障りない話しをしただけです。」

 

 まぁ、やれ魔獣の大群とか実はコアード一党を誘引して待ち伏せてたとか、魔獣を召喚されて教官方が呪われたとか、大怪獣ガ……いえいえ、霊獣ゲンブが目覚めたとか、なんて絶対に言えません。


 信じてもらえる自信もありませんけど。


「ん。でもそのかわり。」


「うん。先日のレリシア様の転入の件はすっぱ抜かれたちゃったけどね。」


 でもそれだって、新年度のことって公式発表に基づいていますし、おかげで恐れていたほどの騒動にはならなかったのです。


「ですが……そういうことであれば、この記事もそれなりの根拠があった、ということなんですね。」


 つまり、日蝕に、二月二十九日に近付くにつれて怪異が増えていること、そして夜に衛兵らしい人を見るが衛兵は増えていないこと。


「ねえねえ、あれじゃない?衛兵さんが巡回してるのは……」


「ん。最近あちこちでやってる……亜人は敵だぁ、とか。」


「そうかもしれませんね……ですが言われるままに家庭に入る気はしませんけど。」


「……年始にエクサスでも見たの。でも取り締まられてるようには見えないってレンは思うの。」


 気にしないようにはしていましてけれど、実は年始にエクサスで見かけた人たちが。


「人族最高」


「亜人おう殺」


「男は戦場、女は家庭」


「古き良き王国へ戻れ」


 ……そうです。


 こういう主張を街角で訴える人たちを随分見かけるようになってはいたのです。


 魔法兵として女の身でありながら戦場に行こうとするわたしたちには、素直には聞きにくい主張なんですけど。


 それに……叔父様の影響のせいでしょうか?


 人族は素晴らしい種族だとは思いますが、他の種族を虐げるのが正しい、まして簡単に亜人を皆殺しにできるなんてわたしには到底思えないのです。




「みなさぁん、そろそろ食堂も閉じますぅ。学園を退去してくださいぃ。」


 そこに、最近食堂に入ったバイトの子……確かミュールンさん……が触れて回るのです。


 魔術時計によれば1900……もうこんな時間です。


「クラリス、今日はダメ。」


「……わかってますよ。」


「ホント?最近クラリスはアントの部屋に抜け駆けばかりして……でも今日はリトの言う通りだって思うの。」


「そうそう。クラリス、名指しでワグナス教官に釘さされてたもんね!」


「『みなさん、今日は転送館も訓練用迷宮も仮想訓練室も図書室も閉鎖しますから、すみやかに下校してください……特にクラリスくん』でしたね。」

 

 ぶすっ、です。


 みんなそんなにからかわなくてもいいじゃありませんか……でも、確かにそうなんです。


 今日は蝕の前の最終点検で、教官方総出で作業とか。


 さすがに生徒の面倒は見る余裕はないのです……でも、なんだか蚊帳の外になったみたいです。


「……レン?どうしました?」


「…………少し変わった気配がしたって思ったの。でも……多分なんでもないの。」


 通用門の前で立ち止まり、考え込むようなレンでしたが、すぐに歩き始めるのです。


 でも……わたしにも妙な感触はするのです。


 微かな物音というか、ある種の魔力というか。


「おそらく教官方の点検作業でしょう。改築して、随分魔法装置が増えたそうですから。」


 そうデニーに言われて納得です。


 なにしろこの数か月は改築に増築。


 室内演習場は高層化されて講堂にプール、仮想訓練装置はさらに充実しましたし、野外演習場だって教官方の魔力に応じて標的が出現したり地形が変化したり、土系の精霊魔術が随分使いやすくなっていたのです。


 さらに清掃用パペットシステムと、冷暖房に湿度まで調整してくれる精霊式空調には


「なんて快適な……これもあのお方のお仕事なのですね!」


「パン女では考えられまへん。掃除や冷暖房なんて生徒相手に……」


 って、転入組も驚きを隠せないのです。


 一年目の新設校なのになんでこんなに増改築って思うくらい。


 エス女の七不思議の一つです。


 もっとも七不思議って言っても諸説あって、七つじゃ収まらないんですけど。


 例えばフェルノウル教官がなぜ衛兵隊に拘束されないのか、なんてものまであるし!


 失礼です!……気持ちはわかりますけど。


 ちなみにその有力な答えは、ワグナス兄弟説です!


 王都の騎馬衛兵隊のクライルド隊長さんが実はワグナス教官の弟さん。


 だからなんとなくエス女に配慮してるのではって説です……どうせデニーあたりの妄想でしょうけど。




「あら……レン、また寮則違反ですか?」


 部屋の扉をたたく控えめノックの正体は……緑がかった金髪の繊細な少女、レンです。


「……ここ毎日門限破りの常習犯には言われたくないって思うの。」


 ドアの隙間からするりと抜けた小柄なレンは、そのまま当たり前のようにわたしのベッドにもぐりこむのです。


 そして、毛布から顔をひょっこり……。


「……だめ?」


 かわいい妹分には勝てません。


 生意気な妹弟子なんかとは大違いです。


「いいですけど……またくすぐっちゃいますよ?」


「ええ~クラリスのイジワル~エッチィ~」


 さっきまでの食欲不振がウソみたいにはしゃぐレンです。


 その可愛さに思わずわたしもベッドに飛び込み、じゃれ合うんです!


 くすぐり攻撃です!


 いろいろ奪ってあげるんです!


「楽しそう。リデルも。」


「ええ~リトの裏切者~」


 リトの参戦でみつどもえ。


 枕を投げたり、毛布を取り合ったり、大乱戦です!


 それでも、さすがに消灯時間にもなれば、寮則違反の後ろめたい身ですから、すぐ終わりますけど。


 ただ、そのまま三人で寝るには狭いのです。


 すると、なんと一人でベッドを持ち運ぶリトです!


 力持ち!


 これも体質の変化?


「ん。他の人には見せないけど。」


 吉祥獣麒麟の昇天に立ち会わせたわたしたちは、どうやら霊獣ゲンブの覚醒に居合わせただけのクラスメイトよりも影響が大きいみたいです。


 でも……このひと月以上は平和でしたし、叔父様に言われた「事象への影響」とか「因果律の歪み」なんてなんにもないし。


 なんて考えながら、レンを抱いたまま、リトの隣でいつしかぐっすり寝ちゃったわたしです。


 


 ゾクッ!

 

 なんでしょう、この悪寒!

 

 目覚めると、まだ真夜中。


 わたしは冷や汗で夜着がぐっしょりでした。


 それに……


「レン?」


「……クラリスも……見たの?」


「いえ。わたしは……でもすごい寒さを感じて。」


 レンは「夢見の一族」の末裔です。


 時々先のことを夢の形で見てしまうらしいのですが、明確なイメージでないことも多く、必ず当たるわけでもないし、何と言っても具体的なことは人に言ってはいけないという禁忌もあって、はっきり言えば見るだけ損してるような力なんです。


「少し前から……なんだか……。」


「落ち着いてね。大丈夫だから。」


 強い力でしがみつくレンを、優しく抱きしめ、背中を、髪を撫でるのです。


「クラリス?レン?」


 ベッドをすぐ隣に移したリトも、わたしたちの異常に気づき目を覚ましたみたいです。


「……んん?今、何時?」

 

 起き上がり、首をかしげるリトですけど……え?……魔術時計が……感じられないのです!


 そう言えば、この、感覚を一つ失ったような喪失感、体内のオド(生命魔力)が流出しているかのような失調感……まさか!?


「……『ライト!』」


「んん?寮則違反!」


「無許可での魔術は……え?効かないの?」


 わたしの簡易詠唱が効果なし。


 どころか、魔法円は形すらあらわさない。


「……これは日蝕が起きた時の現象です。今、わたしたちの魔術は使えません。」


 12歳の時以来、4年ぶりにわたしを襲うこの不安、違和感、そして圧迫感。


 ひょっとしたらレンの夢も、この日蝕のことかもしれません。


 だけど……確か以前は1200きっかりに始まって、1600で終ったはず。


 では今はもう正午なのでしょうか?


 窓に近付きカーテンから外を眺めるわたし。


 まだ暗いままの星空を見上げ、その後、普通に正面を見て……絶句です!


「ん?外も暗い……んん!?」


「え?クラリス、その恰好で?」


 慌てて部屋を抜けて、夜着のまま階段を駆け上がるわたしです!


 そのまま一息で学生寮の屋上へ!


「クラリス?」


「班長はん!」


「……なんて恰好です?」


 屋上には先客がありました。


 ですが、寮生のデニーはいいとして


「ジェフィ!?それにユイまで!」


 二人とも、寮外生なのに、こんな夜中に?


 いえ、夜中かどうかもわかりませんけど。


「今、そないなこと言うてる場合やありまへん。」


「それより、ここに来たってことは、クラリスもあれを見に?」


「……はい。部屋よりはここからの方が一望できるかと思って。」


 そのまま柵に飛びつき、見下ろしたのは我がエスターセル女子魔法学園!


 そのはずなのに!


「これが本当に……わたしたちの学園なんですか?」




 ああ、なんということでしょう。


 以前びほぉ?までは各種教室のある南校舎に北東の研究棟、その奥の転送館、教官方のいらっしゃる北校舎、南西にあり高層化された室内演習場、南東にある学生食堂と、その目的や配置に応じて素材や外観が異なっていた、多彩で個性的な建造物は、しかしあふたぁでは……。


「なんだか画一的な外観ですね……」


「あん岩盤みたいな外装で、せーだいもっさいですなぁ。」


「……武骨です。」


 そうです。


 全て同じ様式に統一されていたのです!


 窓には分厚い窓扉そうひが、壁もまた灰色の素材で覆われているのです!


 しかも野外演習場がとんでもないことになってます!


「あんな建物、今までどこにあったんでしょう?」


 そこにあったのは、高くはないけど、タワーいえ、城塔ルークでしょう!


「いつの間にやら正門の奥に内堀やら空堀やら石垣やら……えげつないことにおなりで。」


 正門こそ外観に変化はみられませんけど、一歩学園に踏み入ったらもう、あれは野戦陣地です!


 罠やら何やら、物理的防御がありすぎです!


 石垣の奥には投石機カタパルト弩弓機アーバレストまで……何と戦う装備ですか!?


「……中に見慣れない人がいます。」


 学園内には、ヨロイを着込んだ兵士さんや軽装の弓兵さんたちが二十人以上も。


 その中に、あ、主任です。


 イスオルン主任がヨロイを着た兵士さんに指示してるようです。


「いいえ、あの人、工事の人ですよ!話しをしたことがあるんで覚えています!」


「言われてみれば……あんお人、庭師のおっちゃんです?」


「……司書の助手の方、弩弓を持ってます。」


 じゃあ、みんな、学園関係者?


 学園には魔術師以外の方も働いていらっしゃいます。


 それはただの仕事というだけではなく、実は戦闘要員も兼ねておられたのでしょうか?


「でも……たった数時間で学園があんなに変わるなんておかしいです。魔術も使えないのに。」


 日蝕が始まっている今、わたしたち魔術師は魔術は使えず、魔法装置や魔法生物、マジックアイテムすら作動しません。


 それなのにこんな短時間で学園が変貌するなんてありえないんです!


「しかし、実際に目の前でこの姿です。なんらかの……まさか!あの増改築はこのためにあって!だから基本的な構造はとっくに変わっていたんです!」


「そないなこと?せやなら……魔術で改築したんやない。魔術でまるぐち偽装し抑え込んでおったんやありまへんか?そちらの方がだんない思いますわ。ですから、日蝕で魔術が無効になった今、あないなあけすけになったんやわ。」


「……でも、なんでそんなこと?」


 デニーとジェフィの考えが正しいのなら、ユイの疑問の答えは……。


「おそらく教官方は、今日この日、日蝕の日に襲撃されることを予測しておられたのです!」


 ですから、数か月にわたって防御設備を一新し、魔術が使えない中でも戦う設備を作りあげたのでしょう。


「ですが、なんで軍に支援を頼まないのですか?」


 デニーが思うのは当然で、わたしも疑問ではあったのです。


 一応学園は軍に所属してますし。


 ですから……ひょっとしたら確実な情報がつかめず、独自で判断したのかもしれません。


 それにしては厳重ですけど。


「それは、おいでやすお客はんが、アレやからです……。」


 ジェフィの鉄面皮が少し揺らいでる?


 そのジェフィの指さす方。


 それは学園の正門前から上がる何かです。


 暗い中、それもまた黒っぽいモノらしく見づらいのですが……。


 メガネを直したデニーが教えてくれます。


 相変わらずメガネなのに視力がいいのです。


「ええっと、黒い布に九つの星が輪に……ええ!?あれは!?」


「そうです。あれ死星環です。九つの、罪ある種族に死をもたらすいう、誓いの印です。」


 敵は……またもコアード(核人主義者)!?


 でもコアードだとなんで援軍が来ないんでしょう?

 

 闇に翻る、そして未だ片鱗しかみせないコアードをにらむだけのわたしなのです。


 魔術は使えない現状、わたしたちはもちろん教官方もまた無力……頼みは一夜にしてまるで要塞のように変貌した学園、そして戦ってくれるあの人たちだけなのです!


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作者:SHO-DA 作品名:異世界に転生したのにまた「ひきこもり」の、わたしの困った叔父様 URL:https://ncode.syosetu.com/n8024fq/
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