第22章 その3 仁義なき戦いの果てに 前篇
その3 仁義なき戦いの果てに 前篇
あのデニーの暴走から、更に数日後。
わたしはイスオルン主任の鬼の特訓を受け、そしてその後、ある意味それよりも更に過酷な「基礎体力の向上」を受講しているのです。
本来、この授業の担当教官はセイン・エクスェイル教官です。
今年19歳なったばかりの優秀かつ美少年教官……のハズなのですが、その経験不足から、前任者の厳格さを真似をしようとしては生徒に反発され、公務を放棄し負傷入院してからは生徒にバカにされ、ことあるごとに年下の師匠の叱責を受け……なにやら同情したくなる境遇にある、いわゆる「残念系」なのです。
情けなくてかわいそうで女子の憐みを一身に集めているのです。
「……そ、れ、は!事あるごとに反発しておられたクラリスが言うセリフではありませんわ!」
しかし、それでも何と言っても若くてイケメンですから、このシャルノを始め、クラスの大多数は圧倒的に彼を支持をし、いわゆるエクスェイル派がクラス最大派閥と言われる所以なのです。
「あのね、クラリス。自分の派閥が少数派だからって、人の派閥のことを悪く言うのはあなたらしくないわよ!」
「ん。確かに。」
「エミルが言うのも当たり前だってレンも思うの。」
ドキリです。
親友にも義姉妹たちにも指摘されれば、さすがに……
「そうですね……フ、フ、フ、フ、フッ。このデニス・スクルディルにはわかりますよ!クラリスはフェルノウル教官殿が若くもイケメンでもないから人気がないと勝手に思い込んでいるのです!」
グサリです!
このメガネ、なんて怪しく輝くんでしょう!
もはや間違いないマジックアイテムとわかってはいても、その機能は通常の術式の範疇を大きく超えているのです!
「ですがクラリス……私にとってもミスターは人生の師なのです。私は最近改めてそのことを思い知らされたのですよ!」
それは……そう。
近頃いろいろ考えさせられるわたし、いえ、わたしたちです。
でも……その叔父様があと二か月ほどで退官されることを、このメガネはまだ知らないのです。
それは未だリトとレンにしか言えない秘密。
「ですから若くないとか、あんなにわかりやすいイケメンではないからといって、ミスターを敬愛する気持ちに変りはないのです!」
だけど、そんな若くないとかイケメンじゃないとか連呼されると、却ってカチンです!
「叔父様だって、よく見ればそこはかとなく風情のあるお顔です!年の差なんて、たった20年で、時間魔術を修めればなんということのない年齢差です!」
確か時間系の魔術には加齢を遅らせたり促進したりできる術式があるとか……とは言え、今さら叔父様との年の差なんて、そんなことを気にするはずもないわたしですけど。
それに……わたしがもともとエクスェイル教官のことを批判してしまっていたのは……。
「デニーはんの言わはることは、自分の妄想がもれてるだけです。班長はんの内心とは違うとるのではありまへんか……原因は、アレや思いますけど?」
二重の意味でギクリです!
ジェフィに内心を読まれたこと、そしてそのジェフィの指さす方向に、なんです!
「そこの方々!訓練に身が入っていないのです!特にクラリス様は、普段から緊張感がないのです。だから今日も何度も注意されるのです!」
そうです!
エクスェイル教官の助手という触れ込みで、実質この授業を支配するこの犬娘は、特に今日は厳しくて、わたしの不満は爆発寸前!
そしてこの犬娘に授業を牛耳られる少年教官にも怒りの矛先が向かっていたのをジェフィに読まれてしまったのです!
まぁ、それ以前にさんざんメルにへの不満がこぼれていたわたしですけど。
「そんな有様ですから、竜亀なんて大敵とまみえている最中ですら無駄口ばかりなのです!」
しかも、竜亀との戦いでは確かにこの子には散々助けられ叱られましたけど、ここまで引っ張るとはなんて執念深いんでしょう!
「真剣さが足りないのです!クラリス様は野外演習場を全速で50周走ってくるのです!」
授業中での50周もの懲罰は、授業内容の習得に支障をきたすとして、かのイスオルン主任ですら避けるのです!
それを!!
「この授業は皆様の身体能力の向上が目的の授業なのです!ですから、授業での集中力を高めながら体力も向上できる、これはまさに一挙両得なのです!一粒で二度おいしい、なのです!」
ギリギリギリ。
そんな大儀名分を振りかざし、わたしを追い詰める職権乱用のメルに、もう歯軋りが止まらないわたしです!
「メルちゃん教官、クラリスにだけ厳しいってレンは思うの。」
「ん。激しく同意。」
とは言え、授業中に私語をした生徒への懲罰ですから、義姉妹の二人であっても弁護は難しいのです。
そして仲間をこんなことで煩わせてはいけないと思ったわたしはさっさと走り出すのです!
「クラリス様、復唱が聞こえないのです?」
「……クラリス・フェルノウル、野外演習場50周、全速力で走ります!」
あの半獣人……わたしが叔父様との血縁がないと知ってからは、ホント、もうやりたい放題!
今に見てなさい!
「……ねえねえデニー。これって女の戦いなの?」
「ええ。リル。間違いありません。」
「なんやおそろしいこつでありますなぁ……」
こんなわけで、この実習は、本来の担当者エクスェイル教官の性格や方針とはほぼ無関係に、メルとわたしの確執を隠しながらも……隠してない、とも言いますけど……イスオルン主任の演習すら上回りかねない過酷さをわたしに強いているのです。
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「……デニス・スクルディル、入ります!」
放課後、叔父様の教官室の薄い扉を開け放ったのはデニーです。
「……お邪魔さしてもらいます。」
「叔父様、失礼いたします!」
そして、間を置かず続いて入室するわたしとジェフィ。
「ええっと……今日はデニスくんの面接予定だったよね?」
いつもの黒い教官スーツに最近なぜか引かれた二本の白線には未だ見慣れないわたしです。
なんでも急にいなくなったくせにノコノコ復活した証だそうで、叔父様のこだわりらしいのですが、意味不明なのは相変わらずです。
「そのうち、また腕が吹っ飛んだときに備えていろんなアームでも作っとこうかな」なんておっしゃったときにはさすがに思いっきり叱りつけたわたしですけど。
本当に人の気も知らない叔父様なんです。
そして、今の困惑したお顔はホントに無防備で、歳の割りには子どもっぽく見えるのです。
「はい、ご主人様。よろしければ予定外に押し掛けた無礼な乱入者は、このメルが排除するのです!」
こちらは、困惑した叔父様とは対照的に、今やわたしに敵意丸出しの犬娘メイド教官メルです。
犬の耳も尻尾も警戒心でピリピリ震えてますけど、狼獣人と人族とのハーフで、叔父様には使い魔の如く付き従う従順なメイドで、最年少中級魔術師でわたしたちの年下の教官という「過剰装備」はつっこみどころが多過ぎなんです。
「……とりあえずメル。」
「はい、ご主人様!」
「そんな物騒なことを言うのはヤメテおくれ。お茶の支度をしてくれないか?」
「……はい、ご主人様。」
一瞬で強張った顔をにこやかなモノにして叔父様に向けるメルです。
この変わり身の早さには、いつもながら呆れるほどです。
「やれやれ……ところで何か用かな?」
で、こちらはこちらで、面接時間に3人で押しかけるという非常識に対してこの緩さ!察しの悪さ!
まあ、わたしを警戒するそぶりがないのはいいことです。
それは、女子生徒を毎日呼び出して何かいかがわしいことをしてるのではないかなどというアリエナイ誤解も、スキあればご自分に迫ってくるメルというありそうな事態にも無関心で、後ろ暗さが全くないのでしょうから。
「……微妙なお味ですね、叔父様。」
白いカップの中身。
それは香気さが失われてしかも妙に濃いのです。
そのせいで、思わず口先がとがってしまったわたしです。
「……いつもの紅玉茶ではないのですね?」
で、例のメガネがまるですりガラスのように曇るデニーです。
この子もわたしとよくここでお茶をいただくのか、今や違いがわかる女です。
目や表情を隠してもその不満を消しきれていないのです。
「常々皆様がおウワサなされるフェルノウル教官のお茶です。さぞかしおいしい思うて、うち、ぎょうさん楽しみにしておったんです……。」
そして今日初めてここに訪れたジェフィです。
にこやかさはまったく変わらず、肝心のお茶についての感想を一言も言わず、それでいて3人の中で一番落胆を表明している……さすがは語感と行間だけで人を罵倒できる腹黒陰険女なんです!
「ああ……それはすまないね。でも……」
「申し訳ないのです、ジェフィ様、デニー様。このお茶はメルが淹れたものなのです……。」
いくら面倒くさがりの叔父様で、いくら不意の来客だとしても、生徒、しかもわたし相手にそんな手抜きはアリエナイのです!
「……ご主人様は近頃メルに……自立するように再教育なされているのです。ですからこれまではご主人様が手ずからふるまわれていたお茶なども……」
恐縮しながらも、かすかに叔父様への恨みがましさを消しきれないメル。
これも珍しいのです。
ですが、メルにしてみれば「ご主人様は水よりも空気よりも太陽よりも大切なのです」となるわけで、離れて暮らすなど思いもよらないことなのでしょう。
実際に年末年始にかけて二週間ほど叔父様と離れていたメルは、このわたしが心配するほどやつれてしまって。
まぁ、今となってはうかつにも心配したことを後悔するわたしですけど。
そして……おそらくみんなに黙って退官するつもりの叔父様は、メルを学園に残していくお考えなのでしょう。
「ま、だから口に合わないのは僕のせいだ。でも、これでも上達したんだよ。ホラ。」
そして叔父様ご自身は、メルの淹れたお茶をおいしそうにお飲みになるのです。
「……ご主人様はメルのつくったものであれば、どんなものでもそうおっしゃるのです。ですから、メルはお客様の感想で初めて本当のことがわかるのです……。」
そうなんです。
この人、基本的には……魔術に関しては例外ですけど……人に甘い、しかも女の子、特にメルには甘すぎるのです。
「ですから叔父様。時には客観的に、率直に評価してあげた方が親切なのですよ。」
「クラリス様のおっしゃる通りなのです。なにしろご主人様は、クラリス様のおつくりになった化学兵器ですら笑顔でお食べになって卒倒される方なのです。」
「化学兵器!?わたしのパンケーキが化学兵器!?」
先日の教官室以来、いっそう確執が強まったわたしたちですけど、これはあんまりです!
しかももう4年も前のことをここで出してくるなんて!
まださっきの授業中の件を根に持っているのでしょう。
なんて執念深い……さすがは追跡型狩猟種族、狼獣人の末裔なのです!
「パンケーキを基に、どうすればあれほどの毒物が生成できるのか、それはご主人様ですら未だ解明できない謎なのです!」
魔術師でこそありませんが、呪符物はじめ各種アイテム製作に熟達し、密かに錬金術ですら操られる叔父様にして未解明?
それでは、なんだかわたしがとっても非常識な存在に聞こえるのです!
「それでは、クラリスが絡むと、完全犯罪も容易、ということなのですね!」
興奮したメガネによれば殺意なき殺人は罪に問われないとか、調理者を隠れ蓑に不作為を装うとか、いろいろな可能性があるのだそうですが、そんなことどうでもいいでしょう!
「叔父様!今日は大事なお話があって参りました!」
「へ~なんだか怖いね。」
強引に話題を戻そうとしたわたしに対し、この薄い反応……先日の一件の他にも後ろ暗いことばかりのくせに、なんて緊張感も罪悪感もないんでしょうか?
「んじゃ、デニスくんへの個人面接は後にして、先に話をきこうか?」
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そして、話は今日の「身体能力向上」の授業に戻ります。
演習場を50周という過剰な懲罰を早々に終え、隊列に戻ったわたしです。みんなは冬季装備のまま行軍訓練中でした。
「クラリス、めっちゃ早かったね。」
「息も切らさず……すっかり懲罰慣れなされて。」
エミルやシャルノが半ば気遣い半ば呆れてますけど、「懲罰慣れ」という言葉は地味に痛いのです。
「ん、無限体力。」
「もう底なしだって思うの。」
そして、そのリトとレンの直球は、わたしの痛覚を直撃!
グサッ、なんです!
「そういや組長って、ポーションいらずだったよな。」
「自分の分はわたいらに譲って、本人はケロリだったしねえ。」
で、地下迷宮演習のメンバー、ジーナとアルユンのフォローは、ただの追い打ちです!
「わたし、そんなバケモノじゃありません!」
これはもちろんわたしに向けられた誤解を解こうと発した心の悲鳴なのです。
ですが……背後から何やらヒンヤリした気配。
そして行軍中のみんなの足が完全に止まって。
「バケモノ?……クラリス様。今、メルをバケモノと呼んだのですか?」
振り向けば、そこには頭の上の犬の耳も、お尻の上の犬の尻尾も完全に戦闘態勢にはいったメルがいたのです。
この子がこんなに怒っているのは、ローディアに叔父様が暗殺されかかって以来で、思わず獣人化が始まるのではないのか不安に思ったほどです。
なまじ聴力に優れたメルですから、かなり離れたわたしの声が聞こえたのは当然ですけど、だったらその前のみんなのヒソヒソ声もちゃんと聞きとってほしいのです!
「誤解です!わたしがあなたをそんな風に言う訳ないじゃありませんか!」
これでも世間との誤解と戦ってきた叔父様の姪なのです!
ケンカはしたけど、そんな陰口なんか言っこともないんです!
まぁケンカ中に何を言ったかまでは自信ありませんけど。
「そうですわよ。メル教官殿?」
「メルッち、どうしたの?」
「ん、落ち着く。」
「メルメル教官!」
「メルちゃん!」
「メル教官、怒ってもかわいいの~♡」
みんな、わたしとメルの間に入って、誤解を解こうとしてくれますが……約一名意味不明ですけど……でも、それでもメルの怒りは解けません。
「どうせメルは人族ではない、半獣人の奴隷の身なのです!クラリス様のように赤子の時からご主人様やご家族に愛された方とは違うのです!未だに街の方からも避けられ、卑しまれる身なのです!……それでも、それでもクラリス様には……そんな風に呼ばれたくはないのです!」
結局わたしたちが何を言っても聞いてくれず、エクスェイル教官を含めて「虚言検知」の術式を使える者はおらず(ジェフィ曰く、なんでです?パン女の教官はみんな使えますよ?って、さすがに生徒不信のパン女ですけど)、誤解は解けないまま。
「……みんなでメルをだましてクラリス様をかばおうとなさっているのです!」
……ブチ。さすがにこれにはわたしの額で何かが切れる音がしたのです!
そうです!
決定的な何かが!
「メル、いい加減にしなさい!わたしを疑うのもイヤですけど、クラスのみんなにそんなことを言うなんて……あなた、教官失格です!」
もうこの後は顔を突き合わせてのツバぜり合い!
「教官を侮辱の上、反抗ですか!クラリス様には懲罰として演習場100周、いえ、200周なのです!」
「だれがそんな懲罰を受けるものですか!拒否します!」
「また教官に逆らうのですか!?」
「不当な懲罰には抗議します!そもそも魔術師としての実力はともかく年齢や人生経験ではわたしたち生徒より下なのですから、ちゃんとこちらの話も聞いてください!もっと謙虚さが必要でしょう?いえ、魔術師としての実力だってそんなに違わないかもしれないんだし!」
「メルの実力を疑うのですか!ともにご主人様に学び、もっともメルの力をご存じのはずのクラリス様が!」
「わたしだってかなり力をつけました!」
互いの唾液が顔に直撃、ベッタリ、なんてことになって。
「以前わたしが指摘した時はむしろメル教官を弁護なさったのに……。」
「クラリス、めっちゃ怒ってる!」
「そう?ただの口ゲンカじゃない?あのくらい、あたい、妹たちとよくやってたけど?」
「でも、あんなに怒っても半獣人とかは言ってないし、悪口じゃない公正な反論だって思うの。」
「ん。同意。それに実際、成長した。」
「皆様、お優しいことですなぁ……」
そんな仲間も、ついには呆れ果てて。
「あのう、メル師匠にフェルノウルくん。今はぼくの授業中なんですけど……穏便に……」
この今さらの一言がとどめだったのです。
火に油、のれんにダメ押し、床に釘なのです!
「教官殿、あの二人は放っておいて授業を……」
不穏な気配を察したシャルノがエクスェイル教官を災難から遠ざけようとしたのはもはや手遅れ!
「セイン、うるさいです!今は教官に逆らう不良生徒を指導している最中なのです!」
「エクスェイル教官殿!あなたも公正で中立のお立ち場としてメルのヒステリーをなんとかしてはいかがですか!」
「ヒステリー!?聞きましたか、セイン!これは明確な反抗なのです!」
で、セイン・エクスェイル教官もサジを投げ……。
「では、クラリス様……このメルが未だクラリス様よりも上であることを叩き込んで差し上げるのです!」
「あなたこそ!わたしがいつまでも妹弟子の後塵を拝するほど無力ではないことを教えてあげます!」
「ではクラリス様、勝負してあげるのです!……セイン、例のモノを用意してください!」
ついには決闘です!
わたし、最近決闘騒ぎが多過ぎです!
そしてエクスェイル教官が用意したのは、二体のゴーレムと謎の長~いロープです!
ゴーレムは体長3mほどのストーンゴーレムでしょうか。
もうみんなすっかり観戦もぉど。
リトたちですら遠巻きながらわたしたちを中心に興味津々で囲んでいるのです。
「このゴーレムは、魔力供給で動く魔力炉が取り付けられているのです。そして、操者の魔力がそのまま腕力になる……そうなのです。これはもともとはゴラオンの実験機なのです。」
「ええ、そうです。これはガクエンサイで行われた団体魔術戦に代わって、個人の魔力量を競う個人戦のために開発された決闘器具なんですよ。」
なんて大がかりな……ですが
「魔術戦では、特に遺恨をもった者同士の個人戦ではついエスカレートしてけが人騒ぎになることも少なくないんです。それでおじさんが。」
なるほど、です。
あの非暴力主義であり、かつこの手の開発には手を抜かない叔父様らしい、と言わざるを得ないのです。
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「へえ~。あの魔力量測定器、使ったんだ?」
あんな物騒でいかつい決闘器具を、そんな平和な言葉に言い換えるとは、さすがは非暴力主義の叔父様です。
ですが測定なんか普通にしてないし、単にどっちの魔力が多いかわかるだけ。
みんなもそう思ったのか、返事はなし。
首をかしげる叔父様です。
「ですが……ミスター。その決闘を通じて、私にはわかったのです……この学園の秘密が。」
そうです。
デニーが言う通り。
あのメルとの決闘をきっかけに、わたしたちは、いえ、デニーはついに我がエスターセル女子魔法学園の秘密にたどり着いたのです!




