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理を統べる転生者~獣耳少女(嫁)を守ります~  作者: ナギ@にわか
白猫姫とおかしなご主人様
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1話『ニュータイプな俺と現実の認識』

はい、第1話です。

誤字は確認したつもりですが、もしあれば教えて下さい。

  ヒヤリとした風に撫でられ目が覚める。

  どうやら、森の中で横になっているようだ。

  まずはそのまま伸びをしてみる。

「ん……んんー?」


  何だ?聞き覚えのない声が俺の口から聞こえたな……そういえば、シエラがカッコよくとか言っていた気がする。


  「あー、テステス」


  マイクは無いが声の調子を確かめてみる。

  シエラからしたカッコよくなんだろうが声は中々いいんじゃなかろうか?

  まあ、いつまでもこんな所で寝ているわけにはいかないので起き上がることにする。


  「んしょ……おお?なんだこれ、すごい違和感があるな」


  服装は、黒の上下にこれまた黒のロングコートを着ていて厨二病にしか見えない。

  どうやら、身長も高くなっているらしい。

  元は167cm程だったのだが、今は少なくとも175cmはあるように感じる。

  それにしても足が長いからイマイチバランスが取りにくい気がするのだが、どうにかならないのだろうか?


  『スキル【身体操作】を取得しました』


  「っ!い、今のがスキルを取得した感覚か……」


  ステータスも見ないうちにスキルを取得してしまった。

  いや、ナイスタイミングではあるのだが。

  そんな事より、スキル取得の瞬間は鳥肌が立つような感覚と共に高めの女性の声らしきものが聞こえてきた。

  男の声じゃ無くて良かったと言えるだろう。

  こんな早さでスキルが増えていくとしょっちゅう聞くハメになるだろうからな。


  早速ステータスを確認しようと思ったのだかどうやれば良いんだろうか?

  と、よく見ると視界の端には丸枠に翼のマークがあるのでそれに意識を集中してみる。

  すると……

 しゃぁぁん

  という、独特の音を響かせながら下から上に項目が出てくる。

  これは自分以外には聞こえないんだろうが、かなり驚いた。


  まずは、ハートマークの恐らくはステータスだと思われるアイコンを開く。

  先ほどと同じ音を響かせつつ、だが出てきたのは先程とは違うものだった。

  見た目は半透明で黒っぽくなっている板のようなもの。

  どうやらステータスのようなので見ていくことにする。……のだが。


  「なんだこれ。」



 ―――――――――――――――――――――


 ステータス


 名前:星乃渚紗

 性別:男

 種族:人間

 年齢:17

 職業:なし


 Lv:1

 HP 12000/12000(6000+6000)

 MP 5000/5000(2500+2500)

 STR 2000

 VIT 2250(1500+750)

 AGI 3500

 DEX 2500

 INT 2400(1600+800)


【所持スキル一覧】

 通常スキル

『身体操作Lv1』『女神の加護LvMAX』『女神の寵愛LvMAX』

『毒無効』『物理耐性Lv1』『全属性耐性Lv1』


 ユニークスキル

『取得経験値二倍』『スキル取得難度1/10』

『無限収納』『特殊隠蔽』


 エクストラスキル

『神眼Lv1』


【称号】

『女神の加護』『女神の寵愛』『転生者』


 所持SP:500

 次のLvまで0/10


 ―――――――――――――――――――――


  まあ、比較が出来ないとはいえこのステータスやらスキルが明らかに異常なのは分かる。

  まずはステータスだが、Lv1で4桁は無いだろう?しかも+がついているし。

  スキルに何かあると思うので、見てみるとステータスに補正が掛かりそうなのは『女神』系の2つだ。

  で、このふたつに意識を集中してみたらこんなのが出てきた。


『女神の加護』

 ・Lv1事にHPに10%VITに5%の補正がかかる。


『女神の寵愛』

 ・Lv1事にMPに10%INTに5%の補正がかかる。


  ふむ、LvMAXと表示されていてHPとMPには100%の補正がかかっていると言うことはスキルはLv10が最大のようだな。


  ステータスの謎が解けたところで称号に目がいく。

  女神シリーズがこちらにもあるのは何故だろう?そう思い見てみると……


『女神の加護』

 ・女神から加護を受けし者。

  スキル『女神の加護』を取得する


『女神の寵愛』

 ・女神に愛されしもの。

  スキル『女神の寵愛』を取得する


  むしろこっちが本体だった。

 というか、さっきから思ってたんだが寵愛のLvがMAXなのはどうしてだ?加護ならまだ分からなくもないんだが……


『スキル【思考加速】を取得しました。』


  普通に考えてるだけで【思考加速】ね……いや、まあ、スキル取得の声でおかげで気付いたんだけどこんな森の中で突っ立ってるのって危ないよな?

  というわけで早速移動開始!

  周りに何かいないか探りつつ、静かに歩く。


『スキル【気配察知】を取得』

『スキル【気配隠蔽】を取得』


  絶対来ると思ってたよ。

  というわけで早速使いながら森の中を進んで行くこと10分ほどで……


「グギャギャ」


  ゴブリンさん登場。

 早速、さっきスキルの所に載っていた神眼を使ってみる。

 ちなみに神眼の説明はこんな感じ。


『神眼』

 ・自分より弱い相手に使うことが出来る。

 スキルでの隠蔽は、同格でスキルLvが高いか上位のものでしか出来ない。


 というわけで、Lv1の俺でもステータス的には行けそうだね。

 というか、スキルの使用方法が何故か分かるって不思議な感じだ。


 それじゃ、はいドンッ!


 ―――――――――――――――――――――


 ゴブリン

 Lv:4

 HP 600

 MP 50

 STR 100

 VIT 60

 AGI 70

 DEX 20

 INT 10

 

 ―――――――――――――――――――――


  余裕で勝てそうだけど俺、武器とか持ってないんだよな……あ、でも無限収納に入ってるかもしれないな。

  それでっと、『無限収納』はステータスみたいに表示出来るらしい。


  「リスト、オープン」


  収納されている物のリストが出てくる。

  その中から剣を探すのだが、何故か様々な種類の武器が並んでいる。

  とりあえず、1番無難なミスリルソードを取り出してみる。

  新品の輝きを持った普通のミスリルソード、ミスリルって貴重じゃなかったっけ?とか考えちゃいけない。

 何故かエクスカリバーとかゲイボルグとか、趣旨を変えて夜〇の剣とか青〇の剣とか明らかにゴブリン相手に使うものじゃないのしかなかったんだよ。


  そんな感じでぐだっていても思考加速のおかげで大して時間は経っていないが、反撃させずに仕留めたいので思いっきり踏み込みゴブリンの懐に入り込む。だが、どうやらステータスの差があるため反応できないらしくそのまま剣を振りかぶった俺は右肩から左の脇にかけて斜めに切る。


  ぶしゃぁぁ!


  と、ゴブリンから血が吹き出し血に濡れてしまう。

  その光景と臭いで吐き気を催してくる。


『Lvが4に上がりました』


『スキル【精神耐性】を取得しました』


『スキル【剣術】を取得しました』


  どうやら、吐かずに済んだらしい。

  改めて、死体を見てみる。

  目を見開き、体からは内臓やら血やらが出ている。


  『【精神耐性】Lvが2に上がりました』


  もう上がってしまった。

  耐性があるとはいえ、見ていて気分のいいものでは無いので無限収納にしまう。


「とりあえず、シエラに森の出口を聞こうかな……」


 視界の端のメニューを出して電話のアイコンを選ぶと、呼び出し音のようなものがなり始めた、と思った直後に声が聞こえた。


『渚紗君!どうしたの?お話する?』


  ど、嬉しそうに言うのだがもちろんそんな余裕はない。


「悪いが、違うんだ。この森から抜ける道が知りたくて。」


『あー、そっか。えっとね、今、渚紗くんがいる所から左に向かって30分程で道にでるよ。』


  え、俺来た方向じゃん。

 もちろん、そんな余計なことは言わないが。


「そうか、ありがとな。それじゃ――」


『あ、待って待って。色々あるけどとりあえずは渚紗君に通貨の事教えようと思って。』


「あー、なるほどな。それじゃあ、移動しながら聞くよ。」


『うん、えっとね……』


 どうやらこの世界で使われている通貨は7種類らしい。

 価値の低いものから順に、


 銅貨 10ミル

 大銀貨100ミル

 銀貨 1000ミル

 大銀貨 10000ミル

 金貨 100000,ミル

 白金貨 1000000ミル

 黒金貨 10000000ミル


 と、繰り上がるらしい。


『あ、でね、渚紗君の無限収納には白金貨5枚入れてあるからね!』


「それは、多過ぎないか?」


  そう言ってみたのだが、


『全然っ!ホントなら黒金貨10枚入れたいくらいだよ!』


 どうやら、シエラはやたらと心配性みたいだ。


「いや、そんな要らないからな?」


 そんな風に話していると、開けた場所に出てきた……のだが。

 離れた所から金属音が聞こえたので耳を澄ませて、その方向に目を向ける。


『スキル【聴覚強化】を取得しました』

『スキル【視覚強化】を取得しました』


  そして、スキルによってさらによく見えるようになる。

  すると、先程まで全然分からなかったのが見えるようになった。

  さらに、会話まで聞こえるようになっていた。


「不味い、このままでは……」


「おらぁ!もっと頑張んねぇと死んじまうぞぉ?ハッハッハっ!」


 どうやら、馬車を囲んで襲ってるみたいだな。

 まさかのテンプレ……戦っているのは護衛の奴か?

 でも、2人いるうち1人は既に死んでるっぽいぞ……


「シエル、森を抜けた。どうやら馬車が襲われてるみたいだから助けに入ってくる。また今度連絡する。」


『うん、わかった。気をつけてね?』


「ああ、もちろんだ。」


 言い終えると同時に走り出す。

 そして、俺の気配察知の範囲内に馬車が入った瞬間に馬車の中に人が多いのが気になったがまずは目の前の敵だ。

 ボスらしき男に神眼を発動する。


 ―――――――――――――――――――――


 名前:グレド

 性別:男

 種族:人間

 年齢:47

 職業:盗賊Lv10


 Lv23

 HP 6700

 MP 800

 STR 3500(3000+500)

 VIT 3000

 AGI 1800(1500+300)

 DEX 1100

 INT 530


【所持スキル一覧】

 通常スキル

『斧術Lv4』『身体強化Lv3』『解錠Lv2』『生活魔法』『』

 ―――――――――――――――――――――


 俺のLv1のステータスはあるな。

 だが、負ける要素は何一つないだろう。

 物理攻撃には耐性もあるし、俺のLvも上がってるしな。


「大丈夫ですか!加勢します!」


「な、なぜ子供がこんな所に。こっちに来るな!」


 心配は要らないぞ、おっさん。

 こいつら程度なら余裕だからな。


「あ?なんだ、ガキか。」


「でもあのガキ一丁前にミスリルの剣なんか持ってますぜ兄貴」


「よし、てめえら。あのガキも殺せ!」


「「「「おぉ!!」」」」


 さあ、いこうか……!


 ―――――――――――――――――――――


 ステータス


 名前:星乃渚紗

 性別:男

 種族:人間

 年齢:17

 職業:なし


 Lv:4

 HP 26000/26000(13000+13000)

 MP 10900/19000(5400+5400)

 STR 6400

 VIT 6750(4500+1250)

 AGI 8000

 DEX 5500

 INT 6000(4000+2000)


【所持スキル一覧】

 通常スキル

『バランス補正Lv1』『女神の加護LvMAX』『女神の寵愛LvMAX』『毒無効』『物理耐性Lv1』『全属性耐性Lv1』『剣術Lv1』『気配察知Lv1』『気配隠蔽Lv1』『精神耐性Lv2』『思考加速』


 ユニークスキル

『取得経験値二倍』『スキル取得難度1/10』『無限収納』『特殊隠蔽』


 エクストラスキル

『神眼Lv1』


【称号】

『女神の加護』『女神の寵愛』『転生者』


 所持SP:530

 次のLvまで47/270


 ―――――――――――――――――――――


盗賊に襲われる馬車のテンプレですね。

ステータスについて謎が多いのは後から説明していきます。

主人公も色々知らないのは、随時シオラちゃんに聞くつもりだからです。

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