ふうせんは間接キス
「ふぅーー!はぁ、はぁ………結べない~~!」
つぐみは晴れた公園で風船を膨らませるが、膨らんだ風船を結べずに空気がほとんど出てしまう。
「僕が膨らませようか?」
「じゃあおねがい。」
蛍はつぐみから風船を受け取ると風船を膨らませて手早く結ぶ。
それをつぐみに手渡しで返す。
「ありがとう!!」
「どういたしまして。」
「そう言えばこれって間接キスだよね?」
「う、うん。そうだね。」
急にキスという単語が出てきたことに、蛍は動揺すると同時に、少しの不安を覚える。
それは、この流れだと、また何かしてとお願いされる気配を感じたからだ。
そして、その予想は的中する。
「そう言えば私たちって、唇どうしのキスってしてないよね。」
「た、確かに。」
「じゃあ、しよっか。唇どうしのキス。」
「…………恥ずかしくない?」
「恋人なんだから普通でしょ?ほら、こういうのは男の子からしないと。」
つぐみは目を閉じると、少し背伸びをして蛍のキスを待つ。
「わ、わかったよ……」
蛍は顔を真っ赤にしながらも、少しかがんで顔を近づける。
ゆっくりと目を閉じると、つぐみの柔らかい唇にそっとキスをした。
ヤバい………口から砂糖吐きそう………
自分で書いてて恥ずかしくなる……