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番外編 コップの話




「蛍くん、ごめんなさい!」

「いや……うん、別にいいよ。」

「そんなことないでしょ!だって、あれ蛍君のお気に入りのコップだったじゃん!」

「まぁ、割れたのはショックだけど、仕方ないしね。それより、つぐみに怪我がなくてよかったよ。」


蛍は割れたコップを片付けながらそう言う。


「でも、蛍くん、とってもあのコップ大事にしてたし、やっぱり申し訳ないよ……」

「気にすることないって、割れるときは割れるものだからさ。」

「でも!」

「はいそこまで。つぐみはわざとしたわけじゃないんでしょ?」


蛍の質問に、つぐみは勢いよく頷く。


「じゃあ、この話は終わり。僕だって食器割ることぐらいあるしね。」


蛍はそう優しく言うが、事故だったとはいえ罪悪感に苛まれているつぐみの表情は晴れない。

そんなつぐみを見て、蛍は少し考えた後、口を開く。


「つぐみは覚えてないかもしれないけど、あのコップは小学生のころ、つぐみが買ってくれたものなんだよ。」

「……え?」

「だから、明日新しいコップ買いに行こう?できれば、つぐみが選んでくれると嬉しいな。」

「うん!」

「じゃあ、約束ね。」


蛍は優しくそう言うと、つぐみの頭をポンポンっと優しくなでた。



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