番外編 お正月のご挨拶
「んんっ……」
「あ、つぐみ起きた?」
「あれ?私、昨日寝ちゃった?」
「うん。年越しの一時間前には寝てた。」
「そっかぁ……そんなに寝ちゃってたかぁ……」
つぐみは残念そうにそう呟くと、周りををきょろきょろと見渡して首を傾げる。
「お父さんとお母さんは?」
「初詣だって。僕も誘われたけど、つぐみを置い行けないからお留守番してた。」
「そっかぁ……じゃあ、後で初詣行こうよ!甘酒飲んで、おみくじ引いて、二人でお願いするの!」
「ふふっ。毎年それしてるよね。」
「だって、あそこの神社本当に願い叶えてくれるんだよ!あそこの神社で、『蛍くんと付き合えますように』ってお願いしたら、本当に叶ったんだよ!」
「え?つぐみも?実は、僕もあそこの神社で『つぐみと付き合えますように』ってお願いしたら叶ったんだ。」
「じゃあさ、今年は『一生一緒にいられますように』ってお願いにしない?」
「うん、いいよ。
あ、そうだ。言い忘れてたことがあるんだけど……」
「なに?」
「つぐみ、今年もよろしくお願いします。」
「あ、そっか。まだ言ってなかったね。こちらこそ、今年もお願いします。」
そういうと、つぐみは嬉しそうに笑った。
あけましておめでとうございます。
今年も気が向けば番外編(と名ばかりの話)を投稿しようと思っているので、よろしくお願いします。




