番外編 蛍くんはヘタレ?
「おかえり!」
「ただいま。」
二人はそのままキスをする。が、つぐみはキスが終わると首を傾げる。
「蛍くんなんかぎこちない?」
「そ、そんなことないよ?」
(深夜が変なことばかり言うから変に意識しちゃう。結婚してるから問題はないんだけど……そういうことじゃないんだよね。)
蛍は軽く顔を赤く染める。
それに気が付いたつぐみは、首を軽く傾げる。
「どうしたの?」
「いや、何でもないんだ。」
「そう?ならいいんだけど。あ!そういえば、一回してみたいことがあったんだった!」
「何?」
「まずご飯にする?お風呂にする?それとも、わ・た・し?」
それを聞いた蛍は、ヒュゴッっと変な声を出す。
「蛍くん顔赤いよ?もしかして照れてる?」
「そ、そんなこと……あるけど。」
「そっか……じゃあ、慣れるために今日シちゃう?」
「はぁ!?」
「だって、蛍くん手を出してこないし。」
「いや、もっと収入が安定してから……」
「そんなこと言うから蛍くんはヘタレなんだよ!」
「ヘタレじゃないから!」
「じゃあ、いいでしょ?」
それはお願いの形をとっていたが、謎の迫力のせいで蛍に拒否権はなかった。
「……わかったよ。」
その後の事は、ご想像にお任せするとだけ言っておく。




