ふたりはずっと一緒に
「蛍くん。今日は楽しかった?」
夕暮れの中、高くなっていく観覧車に乗りながら、つぐみはそう訊く。
「うん。色々あったけど楽しかったよ。来てよかった。」
「それは良かった。本当は、水族館みたいにならないか心配だったんだけどね。」
「まあ、あれは僕が寝れなかっただけだからね。」
蛍がそう言い、二人でくすくすと笑いあう。
「ねえ、蛍くん。なんで私が最後にこの観覧車にしたかわかる?」
「乗りたかったから?」
蛍の言葉に、つぐみは首を横に振る。
「夕暮れの時に、この観覧車に乗りながらキスをしたカップルはずっと一緒なんだって。ねえ、蛍くん。キスしよ。」
つぐみはそう言うと、立ち上がって蛍に近づくと、蛍の隣に座る。
「ね?いいでしょ?」
「うん。」
蛍はゆっくりとつぐみに顔を近づけて、その柔らかい唇にキスをする。
「……もっと。もっとキスして。」
「え?ん!?」
今度はつぐみが蛍に顔を近づけると、長いキスをする。
「ぷはっ。これで大丈夫。私たちは絶対に離れないね!」
「こんなことしなくても離れるつもりはないけどね。」
「そう言ってくれると嬉しいよ。」
そう言うと、つぐみは満面の笑みを浮かべた。
はい。これで最終回です。
あまりそんな感じがしないかもしれませんが、ドッキリではなく最終回です。
最後の最後に49位を記録していたので、今終わるのは少し惜しい気もしましたが、時間的な問題もあり、これで最終回にさせていただきました。
今まで読んでいただきありがとうございました。
最終回とはしましたが、何か思いついたら後日談(?)を出すかもしれません(絶対出すとは言っていない)




