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いとでんわは繋ぐ



「はぁ……」


つぐみはベランダで一人星を見上げながらため息を吐く。


「今日は蛍くんに悪いことしちゃったかなぁ……」


つぐみは、ぽつりとつぶやくように言う。


「蛍くんは人混みが苦手だって知ってたのにな。強引に連れまわして、具合悪くさせちゃったりとか……」


その声には後悔と不安が混ざっていて、少し震えていた。


「蛍くん大丈夫だって言ってたけど、家に入る時も具合悪そうだったし……悪いことしちゃったな。嫌われてないといいなぁ……」


つぐみがそう呟いていると、突然頭に何かが飛んでくる。

驚いてその何かを見ると、それはひもが付いた紙コップで、そのひもは隣の家の二階の窓……つまりは蛍の部屋に繋がっていた。

つぐみは、昔同じようなことをしたことを思い出す。

昔と同じく、先につぐみが紙コップを耳に当てる。


『今日は、具合悪くなっちゃってごめんね。電話で言うのも違うかなぁって思って。で、つぐみのことだから、僕を連れまわして悪かったとか思ってるんでしょ?具合悪くなったのは今日が楽しみすぎて昨日寝れなかったせいだから、気にしないで。』

「うん。」


やっぱり蛍くんは優しい。

そう思いながらつぐみはその後しばらく蛍と紙コップでやり取りした。




最近イチャイチャ感が薄れている気がするのは自分の感覚が麻痺してきているのでしょうか……

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