みょうじは大事
「そういえば蛍くんの苗字って何?」
「え?覚えてないの?っていうか、何で急にそんなこと聞いたの?」
「占いしようと思って。」
そう言いながらつぐみは本の一ページを見せる。
「なになに?『画数で占う好きな人との相性!』……これ、小学生とかが読むやつじゃない?よく学校で読もうと思ったね。」
「ん?そんな変かな?」
「僕は変だと思う。」
「ま、今の幸せを少しでも続けられる可能性があるなら私はどうでもいいけどね。」
「何で急に名言っぽいこと言ったの?」
蛍はどや顔で言ったつぐみに対してそうつっこみをいれる。
「で、なんて苗字なの?」
「六分儀だよ。こういう字。幼馴染なのに覚えてなかったことが驚きだよ。苗字で呼ぶ機会なんかなかったけどさ。」
そう言いながら蛍は手元のメモ用紙に『六分儀』と書く。
「おお!なんかかっこいい!」
「黒曜っていうつぐみの苗字もかっこいいけどね。」
「むぅ……かっこいいって言われてもうれしくないよ!」
「えぇ……それ以外にコメントのしようがないんだけどな……」
蛍は頬を膨らませるつぐみを見て、困ったような表情を浮かべた。
ついに二十話!!
なんだかんだで毎日投稿していましたね………初日に三話投稿したことを考えてもそんなに投稿した記憶がないのです。
実感がわかない……




