15/45
あさは膝枕
「蛍くん、眠いよ~。」
朝食を食べた後、つぐみはそう言って蛍のとなりに座った。
三人掛けのソファーなのでまだスペースがある。
「昨日自分から一緒に寝ようって言ったのに寝れてないんだ。」
「だって……流石に一緒に寝るのは……ハードルが……」
「はいはい。」
蛍はそう言うと、ポンポンっとつぐみの頭を撫でる。
「蛍くん……膝枕……して?」
「いいよ。」
「え?いいの?」
「だって何言っても聞かないだろうし、凄く眠そうだし。」
「うん。ありがと……」
つぐみはそう言うと、蛍の膝の上に頭をのせ、仰向けの姿勢になる。
「ん……落ち着く。」
「眠いなら寝たほうがいいよ。」
「そうする。ねえ蛍くん、頭撫でて。」
「子供みたいだね。まあ、それくらいならいいけど。」
蛍はそう言うと頭を撫で始める。
暫くしてつぐみが寝たのを確認した蛍は、頭を撫でるのをやめる。
(付き合い始めてからよくくっついてくるようになったな。つぐみはかわいいし優しいからモテるらしいから、僕はもっといい彼氏になれるように頑張らないとな。)
蛍は欠伸をすると、愛おしそうにつぐみの頭を撫でて、その頬にキスをした。