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たなばたには短冊を



「蛍くん!短冊に何書いた?」


つぐみは隣の席の蛍に話しかける。

この学校では七夕には短冊に願い事を書くという謎の伝統がある。

短冊は他人に見られる心配が無いようになっているので安心だ。


「秘密。つぐみは?」

「『蛍くんともっと仲良くなれますように』だよ。」

「つぐみって直球しか投げないよね。」


蛍は赤くなった顔を片手で隠しながらそう言う。

それを聞いたクラスメートの一部は鋭い視線を飛ばす。


「ん?直球?何のこと?」

「……別に何でもないよ。」

「そっか。それより短冊にはなんて書いたの?」

「だから秘密。」

「短冊の内容が気になって、勉強に集中できなくなって私の成績が落ちて、勉強の為に隔離されて、織姫と彦星みたいに年に一回しか会えなくなったらどうするの!?」

「いやないでしょ。そもそもつぐみなら僕と会うために点数取ると思うし。」

「そりゃそうだよ離れたくないもん!って、そうじゃなくて!短冊に何を書いたの!?」

「秘密。」


蛍はそう言うと短冊を背中に隠してしまう。

しかし、そのせいで後ろの席に座っていた女子は書いてあることを見てしまい、その内容に赤面する。

短冊に書いてあったのは、『つぐみと一生一緒にいられますように』だった。




今日は七夕。年に一回織姫と彦星が会える日。



二人が無事に会えますように。

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