うたはカラオケで
「『愛してるよーーー!』 よし、87点!」
蛍とつぐみはカラオケに来ていた。
つぐみは、自分の出した点数に満足そうな表情を浮かべる。
「おー。さっすがつぐみ。」
「じゃあ、次は蛍くんの番だね。」
「僕はつぐみの綺麗な歌声が聴きたいな。」
「そう言って私五回連続で歌ったんだけど。流石に休憩させてほしいな。」
「じゃあ、僕は飲み物を……」
「逃げないで。ほら蛍くん、曲選んで、ね?」
蛍は、がっしりと掴まれた腕を見てもう逃げられないと悟ったのか、席に着いて曲を選ぶ。
蛍が入れたのは、『菫青石を抱えて』。
「あ、蛍くんも『星空深夜』の曲聴くんだ。」
「うん。まあね。」
蛍はマイクを持って立ち上がると、ゆっくりと息を吸い込む。そして………
「うわぁ……すっごい上手い……」
つぐみは思わずそう呟く。
「ふぅ……お、98点か。」
「凄い!!テレビ以外で初めて見た!!」
画面に出た点数に興奮するつぐみ。
蛍は少し照れくさそうにしながら、席に着くが……
「ねえ、もう一曲歌ってよ!」
「え……疲れたんだけど……」
「お願い。ダメ…?」
上目遣いでそう言ってくるつぐみに蛍は陥落し、結局なんだかんだで十曲ほど歌わされた。
ちょっと甘さが足りなかった気がします(いつも基準)
そして、PVがついに1000を突破しました!やったね!(1000って結構少ない)
まあ、まだ十二話目なので焦らず騒がず更新していきます。
あ、そういえば明日七夕だ。