ゆめは本当に
「今日、夢見たんだよね。」
蛍の部屋でゲームの対戦をしている最中、つぐみが思い出したように言う。
「夢?どんな?」
「蛍くんが後ろから抱きしめてきて、耳元で『好き』って言ってくれる夢。」
「やけに具体的だね。っと、僕の勝ち。」
「うわぁ……また負けたぁ……蛍くんのポ〇モン強すぎ~!」
「育て方のコツがあるんだよ。」
「教えて!!」
「ダメ。つぐみが強くなったら勝てないから。」
「教えて!」
「ダメ。」
「どうしても?」
「うん。」
「本当にダメ?」
「本当にダメ。」
「むぅ……じゃあもういい!蛍くんなんて知らないもん!」
つぐみはそう言うと、頬を膨らませて怒ってますよアピールをする。
「つ、つぐ………」
「知らない!」
わかりやすく拗ねるつぐみを見て蛍は(こんなつぐみもかわいいなぁ…)と考えていた。
と、そこでふと先ほどの夢の話を思い出す。
蛍は後ろからつぐみを抱きしめると、「好きだよ。」と耳元で言う。
「ふえっ!?」
「だからそんなに拗ねないでよ。」
「わ、わかったから耳元でしゃべらないで!く、くすぐったい!」
「ふぅー。」
「ふわっ!?い、息吹きかけないで!」
つぐみの反応を面白く思った蛍は、その後も暫く耳に息を吹きかけていた。
うわあああぁぁぁぁっぁぁあああああああ!!!ゴッホゴッホ(←叫びすぎてむせた)
ひょ、評価がされている!!?
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