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ゆうひは晴れ
「あーした天気になぁれ!!」
紅いガーネットのような夕日が差し込む公園に、少女の声が響く。
「高校生にもなって何してるの?」
ブランコを揺らしている少年が少女にそう言う。
「だって、明日遠足でしょ?」
「山登るだけだけどね。」
テンションが高めの少女に対して少年は呆れたような声を出す。
「い!い!の!それに、明日晴れたら蛍くんに伝えたいことがあるんだ。」
「言いたいこと?僕に?」
「うん!晴れたら、明日こそは必ず言うね!」
「何を?」
「明日晴れたらのお楽しみだよ!」
蛍と呼ばれた少年は何か言いたそうに少女を見たが、結局何も言わずにブランコを揺らした。
それを見た少女は、足を振りかぶって、大きな声で言う。
「あーした天気になぁれ!」
こんにちは!海ノ10です!
息抜きにちまちま書くので、あまり頻度は高くないかもしれません。
誤字、脱字やお気づきのところがありましたら、教えていただければ幸いです。びっくりするくらい気が付かないので。