第四章 イパヴァvsピヨ金一騎打ち・・・・?
デートってこんなに大変な物なんですか。
四章・・・・イパヴァvsピヨ金一騎打ち・・・・・?
ピヨキンの近くまで来ると残党兵にこう告げた。
「どけ・・・・・小童ども三匹をわしのディナーとしてくろうてやる。オンカラカラビシワクソワカ・・・・。」
今まで鳥の姿をしていたイパヴァが、呪文を唱えるとあろうことに巨大な蛇になったのである。
これがロードのお偉いさんの魔力なのだろうか。
「小童どもおお。おとなしくわれに食われええい。シャアアア。」
真っ先に狙われたのはピヨ金だったのだ・・・。
ピヨ金は、魔剣「ルーザヴァ」を先ほど殺した男の股間から一気に引き抜いた。恥ずかしく仮死状態になっていた男は悲鳴を上げた。一方ダンは残党をかたずけている。
「ゥ奥羽ゥゥゥ奥羽ギャーーーーーわあわっわわわ」
ピヨ金はおもしろくなってしまい剣を抜いたり刺したりする。
同じ場所に。いや。僅かに何ミリかずれていただろうか・・・。ニヤニヤと笑うピヨ金非道なヒヨコだ本当に。そしてイパヴァに向かってその哀れな男鳥をブンナゲタのだ。
男はあまりの痛さと恥に気絶していた。羽で股間を押さえて。その羽根は赤く染まっていた。イパヴァはその哀れな男鳥を加えばきばきと骨がなっているのもかまわず食べた。最期に見たその鳥の残されたパーツもまた、股間を押さえていた。
「な・・・なんて非道なやつ・・・。」
ピヨ金が思わず叫ぶとピヨ子は、
「お前が言うなよ!」
と力の限り叫んだ。みんなまとめて馬鹿が多かったのであった。いや、みんな馬鹿だった。かな?そのころもダンは戦っていた。残党兵と。
「射嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼ピヨ金死ねえええ」
ピヨ金は突如のことにルーザヴァをイパヴァに向けかまえた。しかしそれは風のようにイパヴァをはずした。すると、イパヴァは、さっと動きを止めた。
「こんなやつが本当に伝説の勇者でロードを壊滅に陥れるのか・・・・。占い師おぺタも分らん。おい。ピヨ金。今回の弱さでお前は、命取りをした。この俺を殺そうと企むなら、強くなれ。ピヨピヨ金城・・・・・。ははははははははははははははは。今度あったとき、お前をロード3大幹部の名において貴様をこの世から抹殺する。」
と言い残し、イパヴァは煙のごとく消えた・・・・・。ピヨ金は恥ずかしかった。ルービス小父さんの書斎にある本で読んだ。題は、恥ずかしい敗北の仕方上だったかな。そこに乗っていた一文は「一番恥ずかしい死に方は相手に見逃してもらう事だ」・・・と載っていた。ピヨ子は、まだ手に持っているアイスをぺろりとなめた。「ウンめっ」と思わず言ってしまった。この跡で二個三個と平らげてしまったのであった。
僕は決めた。ダンに修行して貰おう。でもこの決断は、時間はまだまだあると思っていた僕の誤った考えだった。もうすぐあの人がいなくなるなんて。僕の前から。
僕は、強くなる。大切な人を守れるように。