プロローグ
かつて、世界では、争いが絶えませんでした。各国で戦争がおき、戦いのためだけに魔法を鍛えるのも珍しくありませんでした。
国のために戦場へと家族を送る人々は、願わずにはいられませんでした。
「神様、どうかこの戦争が最後になりますように。」と。
そんなある日のことでした。一人の人間が、世界を征服しようとしました。
その者の名は艶麗といいました。
多くの軍隊が艶麗を止めようとしました。しかし、兵隊たちは、まるで抜け殻のような状態で戻ってきて、使い物にならずに家族に送り返されるありさまでした。
そんななか、八人の男女が立ち上がりました。彼らは、自分達の魔力を注ぎ、八つの魔法道具を作りました。
そして、艶麗と戦い、艶麗の身は滅び、彼らの身も滅びました。しかし、本の持ち主は、その身が滅びる前に言いました。
「本よ、艶麗はいつか復活するであろう。その時の『選ばれし者たち』を我らが導けるように、我らを、道具の精霊にしておくれ。」と。そうして、八人の魂は、道具の精霊となりました。
そして、数百年たった現在『伝説の八道具』は、魔法歴史博物館に展示されているのでした。
(八人の魔法使い参考)