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5話 【BBS】「世界遊子ネットワーク 統合広場」〈437号〉

[System:世界識別コード確認中……しばらくお待ちください]

[System:識別コード<428>/界名:ファム]

[System:ネットワーク構築中……]

[System:術式接続完了――]

[System:想念受容体生成完了――]

[System:電子端末接続子生成完了――]

[System:ネットワーク構築完了しました。ごゆっくりお楽しみください]


 ――[世界遊子]/ネットワーク――

 ――[構築者]/キール=キルシュカ

 ――【437号:雑談所(9)】――



【HN:天才商人】:「おーい」


【HN:尻尾美人】:「ん?」


【HN:天才商人】:「例の世界遊子(レルーザ)、見つけたぞ」


【HN:尻尾美人】:「お、ご苦労さん。どうだった?」


【HN:天才商人】:「すでに住人たちに助けられてた」


【HN:尻尾美人】:「さすが……」


【HN:天才商人】:「良くも悪くも距離を詰めるのに躊躇がねえよな、この島の住人は」


【HN:尻尾美人】:「俺も最初は助けられたなぁ……」


【HN:天才商人】:「んで、今そっちに連れてく途中」


【HN:尻尾美人】:「どんな感じの子なの?」


【HN:天才商人】:「超こええ」


【HN:尻尾美人】:「えっ?」


【HN:天才商人】:「見た目はかわいこちゃんだ。でも中身は三百歳」


 ◆◆ 【HN:盗撮魔】さんが入室しました ◆◆


【HN:盗撮魔】:「特ダネの匂いがしてきたッス!!」


【HN:天才商人】:「しかも俺がついたとき魔法使えるかとか能力の確認してたっぽいんだけど、そんときハカセの魔力計測器がぶっ壊れた」


 ◆◆ 【HN:マッド眼鏡】さんが入室しました ◆◆


【HN:マッド眼鏡】:「にょあああああああああ!! キール! また私の娘ちゃんを壊したのかっ!!」


【HN:天才商人】:「いや不可抗力だって……まさかぶっ壊れるほどの魔力を発散するとは思わねえだろ……」


【HN:尻尾美人】:「よく街が揺れなかったね……」


【HN:天才商人】:「圧縮してたからかもな。あの青い炎喰らったらたぶんアンデッドでも存在ごと消し飛ぶぜあれ……」


 ◆◆ 【HN:死神男爵】さんが入室しました ◆◆


【HN:死神男爵】:「呼ばれた気がしたぞ!!」


【HN:天才商人】:「呼んでねえ帰れ」


 ◆◆ 【HN:天才商人】さんが【HN:死神男爵】さんを強制退室させました ◆◆


【HN:天才商人】:「あとな、なんか刀持ってた」


【HN:尻尾美人】:「おお……」


【HN:天才商人】:「もしかしたらサンクとかゴエモンの同郷かもな」


【HN:尻尾美人】:「うん、俺も思った。ちょっと楽しみ。死亡フラグとか知ってた完璧なんだけどなぁ……!」


【HN:天才商人】:「まあそのへんは追々」


【HN:盗撮魔】:「今キールさんとその新人さんの上空に到着したッス! 盗撮を開始します!」


【HN:天才商人】:「普通に下りてこいよ。あと自分から盗撮公言すんな」


【HN:盗撮魔】:「なんか美人さんなんで恥ずかしいッス」


【HN:天才商人】:「おめえも女だろ……。あと最高に残念だが住人たちの話じゃお前も一応美人の括りに入ってるぞ」


【HN:尻尾美人】:「うあー、そっち行きたいけど今鍛冶屋で剣研いでもらってるからなぁ」


【HN:天才商人】:「終わってからでいいだろ。とりあえず城に連れてく。世界遊子教会に入るにしろ入らないにしろ、当分は住む場所もねえしな。身の振り方決めるまでは城に住まわせてやるのがいいと思うんだが、おっけー?」


【重複検知/有象無象】:「おっけー」



 ◆◆ 【HN:ロボ子】さんが入室しました ◆◆

 


【HN:ロボ子】:「では今すぐに空部屋を用意いたします。三分で完璧に掃除します。あ、今女性用の家具も調達しました。ちょうど商業区で家具バーゲンやってたので」


【HN:天才商人】:「万事に抜かりねえな」


【HN:ロボ子】:「機械侍女たるもの、これくらいできなければ話になりません」


【HN:天才商人】:「まあ、まずはもろもろの説明するから、何人か手伝ってくんね? 会議室でいいよな? 今日晴れてるから景色もいいし」


 

 ◆◆ 【HN:優等生】さんが入室しました ◆◆



【HN:優等生】:「あ、すみません、ちょっと海底ダンジョンから出るところで気を使っていたので、ネットワークからの反応切ってました。――いらっしゃったみたいですね。今から僕も向かいます」


【HN:天才商人】:「おー、わかった。サーニャが来るなら安心だな。ちなみに今回のダンジョンからの収穫は?」


【HN:優等生】:「地力鉱石と、精霊石がいくらか、ですね。植物や食物類はありませんでした。あと『クイズ』もありませんでした」


【HN:天才商人】:「そっかー。まあ術式燃料系の鉱石と精霊石があったなら十分だろ。今んトコうちの島の燃料は足りてるから、今度ほかの島とすれ違ったときに交易品として使おうぜ」


【重複検知/有象無象】:「さんせー」


【HN:天才商人】:「よし、じゃあまずは暇なヤツ会議室に集合な」


【重複検知/有象無象】:「はーい」



 ――[世界遊子]/ネットワーク――

 ――[構築者]/キール=キルシュカ

 ――【437号:雑談所(9)】――


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