いきなりのピンチ
いよいよ部活選びです。3話で部活選び編は終了予定です。
うん。実際に荒川さんと話してみて、あまり悪くない人だとわかった。でも、やっぱり運動部は苦手だ。
彼女は、バスケ部のエースだったと言う。
バスケ部。世の中で一番嫌いな部活。なぜかって?そんなの…思い出したくもない。
入学式の翌日。今日は課題テスト。春休みに配られた課題の範囲から出るテストだ。
数学と国語と英語の3教科だけど、とても難しかった。
「よし。終わった!」
「お疲れさま。凉ちゃん!」
「あっ。えっちゃん!お互い様だよっ‼」「そういえば、このあと部活の見学だよね!」
「えっ?そうなの?」
「あらあら、しらなかったのかい?」
「えっ?いつまでなの?」
「明後日までだよ。私は新聞部見に行くけど、凉ちゃんはどうするんだい?」
「私は…文芸部に行きたいな。気になってたんだよね。」
「あちゃー。別の階なのか。しかも別方向っぽいな。いっしょには行けなそうだね。」
「えー。残念。まあ。部活は自分で選ぶもんだからね。仕方ない!」
「それもそうだね。」
「じゃあ、えっちゃん。バイバイ!」
「バイバイ!」
そのあとすぐに、私は迷子になってしまったのだった。
次回は、救世主となる運命の部活があらわれます。