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私が世界で一番好きな台詞

作者: みるく

感想は自由にどうぞ。待ってます。

 私が世界で一番好きな台詞は、

「お上の事には間違はございますまいから」

である。ご存知森鴎外の「最後の一句」の主人公いちの決め台詞だ。読んだことがなければ青空文庫に載っていて全文無料で読めるので読んでいただきたい。

 何、読んだことがないが読むのが面倒だと。ご安心あれ説明しよう。

 まず、父親の舟が難破して米が半分流された。舟が難破したら金がない。主犯が、残った米を売って金にした。父親は正直者だったが、困窮していたので金に手を付けた。それが判明し主犯は逃亡、父親は晒され、明日斬首である。

 さて、それを聞いた「いち」これが長女の名前で主人公である。

 こいつが「情の剛こはい娘」である。原文ママ。

 いちが、朝思い立って、願書を書いた。

 父親の代わりに私達子供全員を殺してください。

 ただし跡取り息子だけは父親の実の子ではないから許してください。

 それを朝奉行所に持っていって頑張り、「それならお前たちは父親の顔も見ずに殺されるがいいか」と聞かれ「よございます」と即答し、少し間をおいて

「お上の事には間違はございますまいから」

と答えるのである。かっこいいから兎に角読め。泣けるから。

 私はこんな女になりたい。

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