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転生しない選択肢。

試しに書いてみた。

そういう気分だったので。リアルでメール嫌いなので顔文字は使ってません。

よく最近のネット小説とかで死んだら白い部屋で神様に会って異世界転生するっていう流れは、そう都合良くはないんだと思う。


だって




僕は今



その状況にいるんだから





「……で、転生、やるの?やらないの? さっさと決めろよっっ。」


僕にそう言ってきたのは自称・神。喋る光の玉(約50㎝)である。幼女でも女神でも髭の老人でも若いイケメンでもなく光の玉だ。

「玉 玉言うな!光の量の調節してないだけでここには三次元空間に擬似一次元展開しているだけだ。」



?? よくわからんが所謂仮の姿ってやつかな?


「まあそうだな、この三次元精神領域には三次元世界の魂しか本来は来れないからな。いちいち次元をおとさにゃならん。」


精神領域……天国とか地獄のことか?僕は地獄に堕ちると思ってたけど…


「地獄ぅぅ?そんなもんはねーよ。魂なんてもんは普通は強度があれば安定するしなきゃ世界に帰るだけだ。」


そうか…僕は罰を受けると思ってたけどな…地獄とかないのか…


「あぁ。人殺そうが自殺しのようが魂はただの世界の構成要素でしかねえよ




そう、僕は人殺しだ。仕事終わりの帰り道で轢き逃げをしたのだ。そしてその足で港まで走り、車ごと海に飛び込んだ。衝動的な自殺。現実逃避。なぜかその時は裁かれるなら人間以外がいいと思っていた。



「だか、俺はお前を裁いてはやらん。魂をリサイクルするだけだ。」



リサイクル? さっき言ってた転生のことか?



「そう、転生だ。お前がいた宇宙以外だけどな。」


異世界転生ってやつかな?ここでテンションマックスでキターーとかいったり顔文字使ったりしないけど。 嫌いなんだよ。アレ



「まあ。お前のこだわりなんざ知らんが地球にはもう魂はいらんからな。」



そうなのか?



「いい加減あの星の生き物

も宇宙に出てきてもらわんとな。そのためには地球の魂を他の宇宙に放出せんとな。」



それがなぜ地球人の宇宙進出につながる?



「宇宙は膨張し続けているわけだかその部分部分の膨張率は知的生命体のいる惑星周辺の魂の量に依存しているので太陽系銀河のひろさと他の宇宙とのひろさに誤差が生じる。そこで地球人の宇宙進出が必要な訳だが、今のままの魂の輪廻量だと人口過密から宇宙進出より地球の現状維持に方向性が向くわけだ。」



わからないことの方が多いけど、それがなぜ転生なんだ?



「つまり地球の輪廻量をへらして魂の量に余裕を持たせると出生率がすこしへり人類全体が地球の維持より宇宙進出にシフトチェンジしていくと因果率予測されているんだ。」



ますますわからん?まあ僕以外にも地球からたくさんの魂が異世界転生するわけだな。



「そうだ。他の魂にも個にして全たる別の俺が面談している。地球でまた生まれたいなら宇宙進出する未来ルートの地球に生まれさせるし、剣と魔法の世界がいいならマギナス世界に生まれさせる。他の道もあるがな。」



他の道?



「まあ。生きるのに疲れたやつなんかは完全な精神の消滅を選ぶものもいる。ああお前も自殺者だったな。精神の消滅といっても別のエネルギーに変換するだけだからお前の存在に意味はあるぞ。」



僕の存在の意味か……



僕は…



「あぁーそういえばお前の殺した女の子だか。」



!!!



「マギナス世界に往くそうだ。チートスキルがほしかったのにせいぜい自動翻訳どまりでがっかりだとよ。エネルギーが足りないそうだぜ」



エネルギー



「そうだ。大往生でもすれば魂のエネルギーで5・6個のスキルを取れるが、早死にだとせいぜい一つ。成人だと2つが良いところだな。」



その…魂のエネルギーって他人に譲れますか?



「出来る!というかそうしてほしい。」



やっぱり誘導されていたんだ。でもなぜ?



剣と魔法の世界はマギナス以外にもかなりあるがそういう世界には魔王や魔神が発生しやすい。定期的に正義感のある魂を勇者にして送り込まないとその世界が破壊的な精神の魂だらけになり世界の成長が阻害される。対処療法として勇者送還し長期療法として精神を汚染するしょう気を減らす。強い勇者が必要なんだ。


わかりました。僕のエネルギーを使ってください。





こうして僕は転生しないことをえらびました。僕の精神の残りかすは勇者のスキル無限アイテムボックスのアイテム管理人格として彼女のほしいものを与え、かさばるものは預かり、見守っています。また勇者のスキル絶対鑑定としても彼女の知りたいことを教えてあげています。奴隷のようにも思えますが人殺しの贖罪としては悪くない仕事です。



「お前は罪を償いたがったからな。普通アイテムボックスに管理人格なんていらんし、人間を鑑定した時の人格評価や放り込まれた魔物を丁寧に解体してるのはお前くらいのもんだせ。」



そうして神は苦笑したのだった。

主人公の名前すらありませんが、(仕事の出来るスキルさん)ということにしておきます。

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