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旧作3-1  作者: 智枝 理子
Ⅱ.冒険編
47/149

50 追跡して追跡して

 宿に戻って、遅いランチを食べて。

 もう一度、同じ林檎の木陰へ戻る。

「膝枕して」

「うん」

 リリーに膝枕をしてもらって目を閉じると、リリーが俺の頭を撫でる。

 心地良くて。

 ……なんだか眠くなってきた。

「ねぇ、エル。こんなにのんびりしてて良いの?」

「尾行は?」

「まだ居るみたい」

 なら、もう少しのんびりしてて良いだろう。

 王都には剣術大会までに戻れば良いから、急ぐこともないし。

「ここに、何を調べに来たの?」

 この村の調査は終わってる。

 アレクも問題は土砂崩れの方って言ってたからな。

「この村で調べることはないよ。少し変だけど」

「レイリスも変って言ってた。どういうこと?」

「村ぐるみで何か隠してる」

「そうなの?」

「村に一軒しかない宿で働いているのがメイド一人。それ以外の村人は一切見かけないのはなんでだと思う?」

「みんな果樹園に居るんじゃないの?」

「いくら手入れが必要だからって、村人全員が一日中果樹園にかかりきりなんておかしい。半分ぐらいは村に居ないで、どこかに出かけてるんじゃないか」

「どこに?」

「果樹園にあるのは苗木だ。収穫が出来る木なんて一切ない。リリーが今日、タルトタタンに使った林檎はどこから来たんだと思う?」

 リリーが口元に手を当てて考える。

「みんな、林檎を取りに行ってるの?」

「正解。山には自生の果実が多くありそうだし、川魚もいるからな。ランチのメニューだって、山から採ったもので作ってただろ?」

「うん。山菜のパスタ、美味しかったね」

 麓の街に売買に出かけている村人も居るかもしれないけど、ここは閉鎖的な村のようだから、どうかわからない。

「昨日は鰻のマトロートを食べたんだよ」

 マトロートは、ラングリオンでしか見かけないけど。

「知ってるのか?」

「全然知らなかった。アレクさんが詳しく教えてくれたんだ」

「気に入った?」

「うん。美味しかった」

「作って欲しいなら今度作るよ。簡単な料理だから。川で釣りをしたらすぐに作れる」

「釣り?エル、釣りをするの?」

「気が向いたら」

 シャルロとカミーユと一緒に出かけてたっけ。

「今は釣竿は持ってないけど。今度、一緒に行くか?」

「うん。行きたい」

「じゃあ、リュヌドミエルの休みを貰えたら行こう」

「え?それって、結婚してから一か月のことじゃないの?」

「休みを潰されただろ。だから、アレクに休みをくれって言ってある。今やることが片付いたら、誰にも邪魔されないところで、のんびりしよう」

「うん」

 リリーと目が合う。

 大きくて、きらきらした輝く黒い瞳。

「綺麗な瞳」

「え?」

「こんなに綺麗なものを他に知らない」

「……すぐ、からかうんだから」

 まただ。

 どうしたら、からかってるって言わないかな。

 顔を赤くするリリーの頬に触れる。

『エル、尾行が居なくなった』

 ようやく居なくなったか。

「誰から尾行されてるの?」

「言っただろ?村人の半分ぐらいは居ないって。全員が山に行ってるわけはない。俺たちを尾行してたのも村人だ。村に来た冒険者の動向を監視してるんだよ」

「どうして?」

「何か隠してるから」

「何を隠してるか、エルは知ってるの?」

「知らない。それを探しに行くんだ」

 アレクは、見当がついてるみたいだったけど。

 思ったより早く監視が外れたことだし、ちょっと見て来るか。

「リリー、蜘蛛は大丈夫か?」

「えっ?」

 だめだな。

「あの、大丈夫だよ。怖くない」

 そうは見えない。

「宿で待ってても良いよ。村から出ない限り、監視はされても何かされるってことはないだろうから」

 アレクがリリーを置いて行ったことからも、リリーが何も行動を起こしてないことからも、村人はリリーを警戒していないはずだ。

 もし、エイルリオンを見られていたなら尚更。リリーに手出しはしないだろう。

 リリーが俺の服の裾を掴む。

 見下ろすと、俺を見上げるリリーと目が合う。

「連れて行ってくれるって言ったよ。もう、置いて行かないで」

 ……その顔は、反則だろ。

 あぁ、もう。

「怖かったら隠れてて良いから」

 リリーの手を引いて、立ち上がらせる。

「一緒に行こう」

 リリーの顔が笑顔になる。


 ※


 周囲を警戒しながら、門とは別の場所から村を出て、山を下る道に戻る。

 分かれ道まで歩くと、今朝ブルースが壊した立札が、もう直っていた。

 通行禁止。

 今朝は通行止めって書いてあったと思うけど。

「何?これ」

「来る途中で見なかったのか?」

 ウィリデが降りたのは土砂崩れの辺りのはずだ。だから、アレクとリリーはこの立札の向こうから来たはずなんだけど。

「村に行く途中で立札なんて見なかったよ」

 立札を見逃した?道の真ん中にあるのに?

「違う道を通って来たのかな?」

「村の門から入ったんだろ?」

「うん」

「なら、この道で間違いない」

 別の道があるって話しは聞いていない。

 リリーとアレクが通った時には、この立札はなかった?

「やっぱり立て方が緩いな」

 これなら簡単に抜ける。立札を地面に打ち込んだわけじゃなく、開いていた穴に入れ直しただけだ。

「あれ?でも、立札って壊したんだよね?」

「誰かが直したんだろう」

 立札を壊したことは、今朝の内にメイドに言ってあるから。

 周囲を調べると、立札の両脇に車輪の跡がある。

 村の方角から続いている車輪の跡は、西へと続く道の先まで続いている。

「アラクネが出たのは土砂崩れの辺りだったな」

「うん。道沿いだよ」

 まだ明るい時間だから、闇の魔法で姿を隠すのは難しいな。

「会うだろうから覚悟して」

「あのね、手から、糸を出すの。それから、足が……」

 リリーの両肩に手を置く。

「落ちつけ」

「……うん」

『ちょっと先の様子を見て来るよー』

「頼む」

『いってらっしゃい、ジオ』

「相当苦手なんだな」

『一度、大量に蜘蛛の巣を浴びてるからね』

「どういう状況だよ」

『使われてない部屋に勝手に入るからだよ』

 つまり、迷子のせいか。

「蜘蛛よりも、蜘蛛の巣が苦手なのか?」

 あんなものに絡まるのは心地良いものじゃ無いけど。

『まさか。頭上から蜘蛛が落ちて……』

「イリス、やめて」

 耳を塞いだリリーの肩を抱き寄せる。

『ごめん』

 大量の蜘蛛の巣に絡まった上に、頭上から蜘蛛が落下して来たら、確かにパニックになるだろうな。

『もう少し楽しいこと考えよぉ』

『歌でも歌ったら?』

「歌か」

『そういう時はバニラよねぇ』

『私は歌わないぞ』

『バニラ、歌を歌えるの?』

『バニラの歌って落ちつくのよね』

『聞きたい』

『アンジュのリクエストよぉ』

『私も一緒に歌うわ』

『……メラニー。周囲の警戒を怠らないでくれ』

 バニラはアンジュに弱いな。

『了解』

 バニラの声とナターシャの声が響く。


「ジオ、おかえりなさい」

 帰って来たのか。

「おかえり」

『ただいまー。やっぱり道沿いに居たよー』

 居たのか。

『怪我してるみたいだけどねー』

 手負いか……。

「昨日、戦ったからかも」

「思い出さなくて良いよ」

「あの、右手と、足を三本怪我してると思う」

 昨日の夜の話しなら、少しは回復してると思うけど。

『怪我をしてるのは足だけみたいだよー?動きがすごく鈍いから、全部の足を怪我してるんじゃないのかなー?』

 もしかして、リリーが昨日会った奴と違う?それとも、右手の怪我が浅くて早く治ったのか。

 どちらにしろ、誰かと戦ったみたいだな。ブルースか、宿の冒険者四人組か。それとも別の誰か?

 ランチを食べに行った時間が遅かったせいか、宿のレストランにはメイド以外誰も居なかった。だから、他の連中が何処で何をしてるか知らない。

 手負いで同じ場所に立っているってことは、アラクネは戦った相手を追い払うのに成功したってことなんだろうけど。来る途中では誰ともすれ違わなかった。もっと早い時間の出来事なのか、それとも、どこかで様子を伺っているのか……。

 山道は木も多いし、上手く行けば道を迂回できるだろうから、先に行ったのかもしれない。


「アラクネだ」

 道沿いの、かなり見晴らしの良い場所に立ってるな。

「昨日のアラクネと顔が違う」

 別の奴か。

 ジオが言っていた通り、かなり弱ってそうだな。

「このまま捕まえてみるか」

「え?捕まえるの?」

「アレクから頼まれてる。アラクネは珍しいから、亜精霊の生態調査に使うんだよ。ここで待ってて」

 アレクからもらった小瓶を出す。

 闇の魔法でアラクネの影を縛り、もがいているアラクネに近づいて、蓋を取った瓶の口をアラクネに向ける。

「温度を下げる神に祝福された闇の源よ。宵闇の眷属よ。我に応え、その力をここに。セレ!」

 アラクネが闇の魔法で包まれて、そのまま小瓶の中に吸い込まれる。

 魔力を込めて蓋を閉じる。

 ……上手くいったな。

「リリー」

 振り返ると、リリーが俺のところに走って来る。

「それ、前にも一度見たことがある」

「そういえば、王都で亜精霊が暴れた時にレティシアが使ってたな」

 あの時も、一回一回、呪文を唱えてたんだろう。

 確か、魔法研究所の亜精霊が逃げ出したって言ってたな。

 ばたばたしてたから聞きそびれたけど、なんでそんなことが起きたんだ?

 亜精霊を封印した小瓶は厳重に管理されてるから、簡単に外に出るなんてことはないはずだけど。

「もう出てこないかな」

「どうだろうな」

 リリーが見たのとは違うアラクネがここに居たってことは、アラクネが意図的にこの場所を守っているのは間違いない。

 アラクネはこの先に進んで欲しくないらしい。

 地面を見ると、立札の脇で見た車輪の跡がまっすぐ続いている。

「行くぞ」

「うん」

 とりあえず、この車輪の跡を追ってみるか。


 何もない道沿いを歩くと、土砂崩れの跡が見えてきた。

 少し丸みのある斜面。

 村があった形跡は全くない。綺麗に土砂崩れの土を被ったってことなんだろうけど。

 ……でも、この形。どう考えても、土砂崩れ跡の形には見えない。

 普通、もっと斜面になってるはずなのに。この丸みはなんだ?まるで……。

 え?待てよ。

 あの日。地震が起きたタイミングって、早朝だろ?まだ村人が寝てるか、仕事に出かける準備をしてる時間だ。外に出てる人間がそんなに居たとは思えないような時間。

 土砂崩れに気付いてから逃げたんじゃ絶対に遅いんじゃないのか。

 にもかかわらず、村の死者はゼロ。そして、重傷者の報告もない。

 植樹作業は順調なのに、苗木が消える理由。

 この車輪の跡。

 麓で聞いた噂。

 そして、俺はもう一つ重要なことを知ってる。

 村人が隠してるものって……。


 車輪の跡は、途中で道の外へ消えた。

 木々が立ち並び、草も生い茂る、整備されていない場所へ。

「バニラ。この車輪の跡を追えるか?」

 探しにくいけど、まだ続いてるはずだ。

『可能だ。メラニー、手伝ってくれ』

『了解』

『リリー、エルを案内してあげてねぇ』

「うん」

 顕現していない精霊が見えるって便利だよな。


 リリーの歩みに合わせて土砂崩れの脇にある草むらを歩くと、高く積もった土砂崩れの脇に、洞穴の入口がある。

『この中に続いている』

 この形。自然に出来たものじゃないな。人工のトンネルだ。

「真っ暗だね。光の玉を使う?」

「いや」

 せっかくだから、試してみるか。

「温度を上げる神に祝福された光の源よ。黎明の眷属よ。我に応え、その力をここに。クラルテ!」

 光の玉が、近くに浮かぶ。

「魔法?」

「リリーもやってみて」

「え?精霊が居なくても使えるの?」

「呪文の詠唱で使えるんだ」

「そうなんだ。えっと……」

 リリーが、集中する。

「温度を上げる神に祝福された光の眷属よ。我に応え、光をここに。クラルテ!」

 リリーの近くに光の玉ができる。

「わぁ!」

 呪文が全然違うけど……。

「見て、エル。初めて魔法が使えたよ!」

 初めて、なのか?

「光の精霊を感じる場所では光の魔法が使えるらしいんだ」

「どうやって消すの?」

「自分で作ったものなら自分で消せる。……そうだな。ロウソクを吹き消すイメージで魔法を消してみたらどうだ?」

 特に呪文は必要ないと思うけど。

「消えて!」

 リリーが言った瞬間、リリーのだけじゃなく、俺が作った光の玉まで消える。

「あれ?えっと……」

 なんで?

「温度を上げる神に祝福された光の眷属よ。我に応え、光をここに。クラルテ!」

 ……できない。

「温度を上げる神に祝福された光の源よ。黎明の眷属よ。我に応え、その力をここに。クラルテ!」

 できた。やっぱり、呪文の詠唱は丁寧にしないとだめみたいだな。

「リリー。光の玉をイメージして、光れって言ってみて」

 リリーが頷く。

「光れ!」

 突然、周囲に眩しい光が現れる。

 何だこの魔法?

 闇の魔法で視界を確保して、リリーを抱き寄せる。

 光はすぐに収まった。

 ……光を放っただけ?

「大丈夫か?」

「うん」

 リリーが顔を上げる。

「まだ、上手く使えないみたい」

 そういう問題じゃない。

 精霊と一切契約してないのに、リリーは精霊が居るのと変わらない状態の魔法が使える?

「魔法の練習は今度しよう。呪文の詠唱はまだ実験段階の技術だ。無暗に使うなよ」

「うん」

「じゃあ、中に入ってみるか」

 リリーの手を引いて、トンネルの中に入る。


 ※


 荷車が通れるぎりぎりぐらいの広さ。

 天上もそんなに高くはない。カミーユぐらい背が高かったら、少し屈んで歩かなきゃいけないだろうな。

 分かれ道がいくつもあるみたいだけど、バニラとメラニーが車輪の後を追ってくれているから迷わずに歩けそうだ。

「この先に何があるのかな」

 この道幅。アラクネが通るにはちょうど良いんだよな。

 アラクネがここを守っている理由も考えると、たぶん、この先には……。

「怖くなったら、目を閉じて耳を塞いでいて。きっと攻撃はされないと思うから」

 リリーが俺の腕にしがみつく。

「……うん」


 しばらく歩いた先。ようやく少し開けた場所が見えてきた。

 光の玉が、その空間を照らす。

 敵の気配はなさそうだけど……。

「あ!」

 走り出そうとしたリリーの腕を掴んで止める。

「待て」

 周囲に幾つもの分かれ道のある、少し広い空間。その中央に宿のメイドが倒れている。

 こんな場所にメイドが倒れてるなんておかしいだろ。

『トラップの類はなさそうだが』

 天井を見上げる。通路よりは高いな。

 蜘蛛の巣が張ってるけど。……本当に何もないのか?

「行ってみるか」

 リリーと一緒に倒れているメイドに近づく。

 目を閉じたまま動かないメイドの服には、蜘蛛の糸が絡んでる。たぶんアラクネの糸だろう。

「大丈夫ですか?」

 リリーがメイドを助け起こす。

「あぁ、お客様」

 気絶はしてなかったみたいだな。

「大丈夫?怪我はしてない?」

「はい。大丈夫です」

 怪我をしていないどころか、服も全然汚れていない。

「何があったんですか?」

「蜘蛛の亜精霊に襲われて……。巣に連れて行かれたんです。なんとか逃げて来たのですが、出口がわからなくて」

「出口なら、えっと……」

 リリーが振り返って、複数ある入口を眺める。

「あの、エル」

 今来た道がわからないのか。

 でも、その方が都合が良い。

「これだけたくさんあったらわからないな。俺たちも迷ってここに辿り着いたんだ」

 このまま探索を続けよう。

「少し周りを見て来るから、リリーは、ここで待っててくれ」

『エル、車輪が続いてるのはこっちだ』

「あの、お客様。そっちは違います。いくつか調べたんです。向こう側だと思うんですが……」

 行かせたくないみたいだな。

「向こう側は違う。調べ方が足りないんじゃないのか」

「そんなことは……」

「どうして倒れてたんだ?俺たちが来るまで、気を失ってたんだろ?」

「蜘蛛の亜精霊が大勢出て来たので、怖くなって……」

「変だな。亜精霊に捕まって、逃げて、亜精霊が出てきて気を失った結果、その亜精霊はお前を捕まえなかったのか」

「……亜精霊の考えてることなど、分かりませんから」

 都合の良い言い訳だな。

「つまり、人間じゃないものの考えてることなんてわからないってことか」

「そんなことは……」

「なら、そんなこと言うなよ。俺は先に行く。リリーは、そのメイドと一緒に待っててくれ」

「えっ?」

「お客様、危険です。殺されてしまいますよ」

「何に殺されるって言うんだ?」

「それは……」

 やっぱり、居るんだな。

「私も一緒に行く」

「この先にあるのはアラクネの巣だぞ」

「それでも、」

「心配しなくても戦いに行くわけじゃない」

「戦わないの?」

「え……?」

「戦わないで済むなら戦わないつもりだよ。どうせ、こっちから攻撃しなければ、攻撃なんてされないだろ?」

 メイドの顔を見ると、メイドが俯く。

「どこまで、ご存知ですか?」

「さぁ。自分の目で見るまでは確証が持てないけど。何もないなら帰るだけだ。……リリー。すぐに戻るから待ってて」

「すぐ戻らなかったら、追いかけて良い?」

「良いよ」

『ボク、ここに残ってるよ』

『そうねぇ。リリーがエルを追いかける時に、迷子になっちゃったら大変だものねぇ』

『この先は一本道だ。私もこの場に残るか?』

 首を振る。

 バニラは一緒に来てもらわないと。

『了解』

「リリー、光の玉は持ってるか?」

「うん」

 リリーが短剣を抜いて光の玉を使う。

 光の玉が短剣を中心に光を放ちながら周回を始める。

「すぐ戻るよ」

『エル、こっちだ』

 バニラの声のするトンネルに入って、奥に進む。

 予想通りだと、良いんだけどな。

 


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