切ない愛~ずっとずっと好きでした~
初めて逢った桜が舞うあの中一の春
こんな出逢い 幼い私は想像もしていなかった
初めて話しかけられた言葉は甘い甘い言葉
そんな貴方を好きになった私は馬鹿だったのかな
漆黒の瞳
見つめられた時逸らしてしまった瞳
吸い込まれそうで
何かが壊れそうで
瞳が合った瞬間高鳴る心臓
息が詰まる様な苦しさ
初めてだった
後ろから香る甘い匂い
そしてバスケ後の疲れた吐息
放課後一人で頑張って自主練をしている姿――――。
……今でも忘れることなんてできない
それどころか逢えなくなる度求めていて
貴方の笑顔を
貴方の香りを
貴方の声を
貴方の後ろ姿を
どうやったら見つけられる?
どうやったら逢える?
その答えは自分の中に秘めていて
分かってるのに行動に移せない
分かってるのに“好き”と言えない
そんなもどかしい自分に腹が立って
後悔した中二の夏
*
あの時に時間を戻せたら
私は意地を張っていた
何に対してか分からない
嬉しいくせに
なのに素直になれない自分が居た
あの時素直になっていたら違う未来があったのかな
駆けつけてきてくれた貴方に“ありがとう”
そう笑顔で言えたらなにかが変わっていたのかな
貴方があの子と
『ばいばい』
そう言いあっている時どんな想いで居たと思いますか?
私の好きな人の彼女と隣に居る私
貴方がその時選んだのは間違いなく彼女の方で
私じゃない
当たり前のこと
でもこの時思ってしまった
『そこは私の場所だったのに』
って
ねぇ気づいてたんでしょう?
私の気持ち
知ってて、知ってて―――
私の気持ちは貴方にとって迷惑だった?
それとも嬉しかった?
今でも分からない
なんであの時あんなに心配してくれたの?
なんであの時一番に気づいてくれたの?
なんであの時後ろから―――
抱きしめたの
分からない疑問の中ではっきりしていること
貴方はもう居ない
私の隣に
*
大好きで大好きで
逢いたくて逢いたくて
……泣きたくて
ふとした時に気づいたら頬を伝う涙
哀しいのかな
苦しいのかな
愛しいのかな
本当は大声を上げて泣きたい
だけど泣けなくて
素直に……なれなくて
逢いたい
いつでもそう思ってる
この気持ちを隠すにはどうしたらいいのでしょう
この気持ちを誤魔化すにはどうしたらいいのでしょう
分かってるのに
誤魔化しなんてできないこと
全て自分の責任
逢えないのも話せなくなったのも
まだ未練が残ってることも
でもこれは断ち切らなきゃいけない感情
小さな恋から生まれた大きな愛
*
貴方のことが大好きでした
苦しかったけど辛かったけど
一人で涙を流した時もあったけれど
今では
"ありがとう"
そう思えるようになったんだ
私に恋を教えてくれてありがとう
~世界で一番大好きだった君へ・私からの小さなラブレター~
ノンフィクションです。
思いだして哀しくなったけど書いて後悔はありません。
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宜しくお願い致します。