表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

花言葉

花言葉 桜編

作者: 如月。
掲載日:2025/12/25

いつものように、学校へと向かう。

おれの隣にいる、幼馴染の咲良に連れられて。

「ねぇ澄晴、今日って部活ある?ないなら一緒に帰ろーっ!」

なんでおれなんかに執着するんだろうな、と思いながらも、質問に対する回答を言葉にする。

「今日は…確かあったと思うから厳しいな」

「そっかぁー…。また今度だねっ!」

また今度はいつ来るのかな、と思うものの、ふと思ったことを口にする。

「お前それ毎日言ってんだろ、」

そう言ってから、咲良が黙り出してしまい、さっきの発言は良くなかったかな、という罪悪感に苛まれてしまい、おれも黙りだす。

春には満開の花を咲かせていたものの、初夏となった今ではもうすっかり葉桜になった桜の木の横を通る。

そんな桜をみて、彼女が言う。

「知ってる?桜の花言葉」

「あ?んなもん知らねぇよ」

咲良が花に興味があることに驚いたせいか、あるいはいきなり話しだしたことに驚いたのか。

どちらにしろ驚いて口調が悪くなってしまったことに変わりはないので、反省する。

「私を忘れないで」

いきなり脈絡のないことをいう咲良を不思議に思いながらも、咲良に言葉を返す。

「あ?おれがお前のこと忘れられるわけねぇだろ。」

本心だった。

二桁単位の時間を共に過ごした幼馴染のことを忘れられるわけないだろう、と思っているから。

「そうじゃなくて!海外での桜の花言葉が『私を忘れないで』なんだよ!けど、ありがとね」

ああ、そういうことか、と安堵しつつも、その発言によって新しく生まれた疑問を咲良へと送る。

「なんで海外のなんだよ」

「なぁーいしょっ!ちなみに日本のはいっぱいあるし品種ごとに変わるから覚えるのめんどくさかったー!」

覚えてないだけかよ、と呆れながらも、

「そういうことかよ…んなら初めから面倒だったから海外のだけ覚えた、って言えば良かったんじゃねーの?」

「だって格好つかないじゃん?ちなみに日本の意味は純潔とか精神の美とかだった気がするーっ!」

覚えてるんじゃん、と思いながら、

綺麗な花言葉と桜の花、そして咲良の姿をほとんど無意識に照らし合わせる。

「お前らしいな。流石、同じ名前なだけあるわ。漢字違うけど」

んー、と周りがぎょっとするほど可愛い声で言った後、

そんなことはお構いなしの咲良が言葉を紡ぐ。

「なんでお母さんたちはさくらって名前にしたんだろー?さくらでいいのにねぇ、」

声じゃどっちも同じだよ、と思いながらも、なんとか理解する。

「いや紛らわしいわ。先に言ったのが今のお前の名前の方の咲良、後に言ったのが桜の花の方の桜で合ってるか?」

「そーそー!よくわかったね〜!」

明らかにおだてている咲良の態度に少しいらつきながらも、不機嫌な言葉を飲み込んで沈黙を返す。

そのときは、わからなかった。

咲良が何故そんなことを言ったのか。

そして、何故わざわざ海外の花言葉を選んだのか。

けれど、今ならわかる。

わかってしまう。

「咲良、返事してくれよ。なぁ。」

どんなに呼んでも、咲良の声は聞こえない。

それどころか、姿すら見つけられない。

「いなくならないで…」

その言葉が咲良に届くわけもなく、ただ色のない通学路に響いた。

皆様メリー・クリスマス!いかがお過ごしでしょうか。

私は相変わらずネタ集めに奔走中ですけれど。

クリスマス、けれどぼっち外出。

ちょっと悲しくなりました(((

今年最後の投稿…6日後にできたら物語。できなければ活動報告出します。

良いお年をを言うために…(頭おかしい)

忘れたら…仕方がありません。

あけましておめでとうございますだけ言わせていただきます。

また来年も頑張りまーす。

ではまたー

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
幼なじみ同士の、いつもの登校風景から始まるのに、ラストで一気に色が反転する構成が刺さりました。 何気ない「また今度」や、海外の桜の花言葉「私を忘れないで」、そして名前の「咲良/桜」が、最後に全部つなが…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ