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『元悪役令嬢、追放先で奇跡の果樹園(フルーツパーラー)を開店する ~前世パティシエールの技術でスローライフのはずが、王室御用達になってしまい休めません~』

作者:とびぃ
公爵令嬢エリアーナ・フォン・クライフェルトは、王立学園の卒業パーティーで、王太子アズライトから婚約破棄を言い渡されます。理由は「お菓子作りにしか興味のない、冷たい女だから」。
しかし、エリアーナにとって、それは断罪ではなく、長年の苦行からの「解放」でした。前世で世界的なパティシエールだった彼女にとって、王宮の茶会で振る舞われる「砂糖の塊」のようなまずい菓子と、社交界の退屈な虚飾に耐えることこそが最大の苦痛だったからです。
彼女が追放先として自ら望んだのは、王都で「不毛の地」と蔑まれる北の辺境領地。その地こそ、昼夜の激しい寒暖差と火山灰土壌を持つ、最高の果物(テロワール)を生み出す奇跡の土地だと見抜いていたのです。
辺境の古い館で、エリアーナは長年封印していた前世の記憶と、この世界で得たチート能力『食材図鑑(グルメ・インターフェイス)』を起動!その能力で、野生の桃の木に前世の「白桃」の記憶を上書きし、夜明けの冷気を纏う『白夜の桃』という究極の果物を生み出します。
彼女の目標は、誰にも邪魔されない「静かなスローライフ=究極の作品(スイーツ)の研究」。
ところが、辺境の素材とパティシエールの化学知識で作り上げた『白夜の桃のコンフィチュール』が王都で「魂の浄化」と噂され、瞬く間にブームに!
王都の天才シェフ・リュカは彼女の「科学的な純粋性」に心酔し、共同研究者に。 スローライフを守るため、彼女が仕方なく開いたパーラー『秘密の庭園』には、生の桃を求めて王都の貴族が連日殺到。ついには、元婚約者の王太子アズライトまでが辺境を訪れ、エリアーナの「作品」によってプライドを徹底的に粉砕されるという屈辱を味わいます。
そして物語のクライマックス。国王陛下から「王室御用達」の勅命が届き、彼女の静かな研究生活は最大の危機に!
エリアーナは、王都のノイズを完全に遮断するため、一番弟子の少女アンナを王都支店のシェフに、リュカを技術顧問に任命。辺境のアトリエに強固な「静寂の城壁」を築き、王都へは「私は領地から一歩も出ません」と最後の宣言を突きつけます。
王室御用達の称号を「研究費」として利用し、次の探求の旅、この世界に存在しないはずの『カカオ豆』を探すという新たな多忙(スローライフ)へと踏み出す、美食と探求の物語。
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