『星々の晩餐 — 星喰いの夢ルート』
『星々の晩餐 — 星喰いの夢ルート』
□宇宙晩餐会《ルキフェルの饗宴》
銀河の宮殿は、音もなく光を流していた。
ガラスの壁の向こうで、無数の星々がワインのように渦を巻く。
アストリッドは白いドレスの裾を整え、
再びこの場所に立つ自分を信じられずにいた。
かつて、ここで毒を盛った。
帝国の晩餐会。あの日、笑い声と共に崩れ落ちた命たち。
それでも今宵、彼女は再び招かれた。
料理人としてではなく、“観察者”として。
テーブルに並ぶ皿は、
どれも彼女の手によって作られた味の再現だ。
誰かの罪、誰かの幸福、誰かの嘘。
すべての香りが、記憶を呼び覚ます。
「この料理を、あなたが作ったの?」
隣の席の貴族が囁く。
その声が、心の奥を針のように刺した。
アストリッドはスプーンを見つめる。
果たして、料理は人を救うのか。
それとも、世界をもう一度壊すだけなのか。
□幻の厨房
眩暈のような光に包まれ、
気がつけばアストリッドは古い厨房に立っていた。
鍋から立ちのぼる蒸気の中、
母がいた。――幻のはずの。
「おかえり、アストリッド」
彼女の声は、スープの湯気のように柔らかかった。
「料理はね、心を喰らうもの。
だからこそ、美味しくあろうとするのよ」
鍋の中で光が沸き立ち、
ひと匙すくえば、涙の味がした。
「この味を、誰に捧げるの?」
問われて、答えられない。
言葉のかわりに、アストリッドは火を止めた。
香りだけが残り、母の姿は消えた。
□星喰いの晩餐
再び宴の間。
人々は静かにスープを口に運ぶ。
次の瞬間、皿の中の光が弾け、
広間は青白い静寂に包まれた。
「……星が、消えていく」
誰かが呟く。
アストリッドはただ見つめていた。
料理が、世界の記憶を喰らっていく。
帝国の罪は浄化された。
だが、同時に誰も彼女を覚えていない。
彼女自身も、味覚を失っていた。
「誰も覚えていなくてもいい。
私は、確かに料理を作った。」
星屑の光が、彼女の瞳に溶けていく。
【END:静かな宇宙】
□星の声
時間の外側。
無限の夜に、星々がゆっくりと回転している。
声がした。
『料理とは、記憶を選ぶ魔法。
アストリッド、もう一度選ぶか?』
彼女は沈黙の中でスプーンを握る。
周囲の星々が音を立てて煮え立つ。
その光の泡は、まるで再生の合図。
「もう一度……作りたい。
悲しみではなく、希望の味を。」
そして、(最初の)ページがめくられる音がした。
※このシリーズは従来の執筆システム(ファンタジー物語半自動執筆システムなど)とは一線を画したシステムになっています。ざっくり説明すると“ゲームブックのシステム”を小説執筆に応用するアイデアで、AIと相談しながら、ストーリーの最適なルートをそのまま物語化する事が出来ます! (元がゲームブックの為、ループ構造や途中にエンド(演出)があります)
詳細は後日、“note”の方に記載予定です。




