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もし、俺の目から見ているものが全て物語だとしたら(NARROW CAGED CROWN)  作者: 朔良坂のさくらざか
誰かの幸せを信じながら
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死人に口なし

夢を見ていたのかもしれない、長く何故こんなに誰かのために動いているのかは分からないし脳が働かないまま動くという点では長い夢を本当に見ていたのかもしれない。

かと言えど、俺は今生死の狭間で明けないかもしれない夢を見ているわけだし、何がこの先あろうと結局これからは"先"にいる何かの夜見る夢の一部に俺はなるということは見えていた。


•Side白濱

昨日、霞が倒れたという連絡を受けた時強く頭を打たれたかのような衝撃を受けた。

あんなに元気に喋っていた海極がこうもすぐ、人工呼吸器なしじゃ生きれないような状態になっていた。

心電図が一応生存を示しているが意識はない。

「なぁ、お前は何を考えて、何を信じてこの10数年いたんだ?、教えてくれよ?、口に出してさ」

目の下が熱くなる。俺がまだガキの頃からの仲間のこんな姿を見て胸が締め付けられる。

どう足掻いてもこいつは長くない、と心に追撃をかけると胸が張り裂けそうになる。

「おい、白濱、ちょっと話がある。」

黒部に別室に連れて行かれる。


「この件は極秘として扱う。COMの上層部、そして露雨、真人会の誰も最上幹部までってことにして欲しい。」

「どうしてだ?」

「俺らCOMはいざこざに巻き込まれたくないってところだ。お前もそうだろ?」

「まぁな、露雨会のトップ組織のリーダーが死にそう、なんて広がったら何が起こるか」

黒部、もといCOMとこの件を隠すことを決め、もちろんこの後露雨には絶対に知られないようにするという約束も交わした。

「なぁ、黒部、お前霞が持ってたノートみたいなの知らないか?」

「あぁ、これのことか?」

黒部は胸ポケットに少し曲げ気味に入っていたノートを取り出す。

中に何が書いてあるかで、霞が何を考えていたか分かるような気がして必死にページを捲る。

しかし、そんなうまくは分からないようだった。

「白紙•••」

「冗談言え!•••白紙」

「これじゃ霞が何を考えていたか分からねぇじゃん」

「だが、海極はこれを一生懸命肌身離さず持って見ていたぞ」

何故、これを霞がずっと見ていたのかは俺らには分からなかった。

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