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もし、俺の目から見ているものが全て物語だとしたら(NARROW CAGED CROWN)  作者: 朔良坂のさくらざか
誰かの幸せを信じながら
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これが最後

運転席の窓が開く

「おい、早く乗り込め!」

「分かってる」

いつどこから狙われているか分からないために外にいる時間は極力短くしなければならない。

「よし、発車するぞ」

黒部は護身のために新車を納車したようだ。真っ暗な高級車だ。

運転音が小さく夜になると、動いてるのが分かりにくいぐらいだ。

「なぁ、護身用のくせになんで、オープンカーなんだよ?、これ開けるとかねぇだろ?」

「あ?、うるせぇ、これはかっこづけだよ。50代はカッコ付けちゃいかねぇのかよ?」

オープンカーはオープンカーでも屋根はテフロン製のかなり頑丈なやつだ。

車体やガラスに至るまで防弾で至る所に銃の対策がされている。

「まぁ、長くなる、休んどけ」

車を黒部が黙々と運転する中、今俺は後部座席で1人手紙を書いている。

大した内容ではないが、長いことあってない娘への手紙や露雨へのメッセージなど俺が最後に、したいことをやるためにここに手紙を書いている。

「何書いてんだ?」

「俺の名前を後世に残す紙だ」

「つくづく分からない」

車はノンストップで走り続け、手紙を書き終える頃に海極会の本部の門の前に車が止まっていた。

「ありがとな、また何かあれば連絡する」

「俺は便利屋じゃないんだわ」

「じゃあ」

黒部は俺が本部の中に入るのを見て戻るつもりなのだろう。

俺は手紙を右手に持って本部に向け歩いていく。


「•••」

なんだか足が進まない。

大理石の地面の線が曲がってみえる。

「なんだ?、俺まだのはずなのに•••なんか悪いもの食ったかな」


「おい!、海極!、しっかりしろ!」

「会長、大丈夫ですか?」

「あぁ、俺は大丈•••」


•Side黒部

海極は倒れた後、病院で機械を口に咥えていた。

意識もなく、今は機械に生かされているような状態だった。


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