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もし、俺の目から見ているものが全て物語だとしたら(NARROW CAGED CROWN)  作者: 朔良坂のさくらざか
誰かの幸せを信じながら
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大きな音と小銭の落ちる音がする

•Side海極(露雨の泥酔の日から4ヶ月後)

今、俺は言わなきゃならないことがあって無理を言って黒部に協力してもらって露雨の今の家の近くに来ている。

足元がおぼつかなくて今、何かに追われたら逃げれないくらいだ。

あまりに早い進行で毎分毎秒焦りながら進まない足を動かす。

「はぁー、時間が足りないなぁ」

対して動いていないのに、やけに早くなる鼓動とやけに切れる息を引っ提げ、ようやく露雨の家の扉の前に着く。

露雨の家はあいつの家らしく、正面の扉に続く敷地内の道の脇に花が植えてある。

『バンバンバン』

露雨の家は、特別仕様なのか知らないが昔の玄関引き戸のためインターホン替わりに叩くと、あのガラスが割れそうな弱々しい感触とそれに反した少し高い音が響く。

「はーい、どちら様ですか?」

中から女の声が聞こえてくる。あいつに今の時期女がいることは日記に書いていることを時制の前後を整理しながら解いていくと分かるし、今の時期妊娠から少し進んでお腹が膨れてきてわかるレベルになっているのも分かるが、細かいところが分からない故、相手が誰なのかは分からない。

日記には大きな転換点や死が絡んだり、日記の持ち主か死ぬかもしれない大きな事件のなよさいよしか書いてないためだ。

だが、このあとすぐ先で俺はこの女を酷く疑っているのだが何故かが今のところ掴めない。

「はい、今開けます」

『ガラガラガラ』

扉が開いた瞬間俺は胸ポケットにしまっていた拳銃を女の頭に押し付ける。

この一瞬でなぜ俺が女を未来で疑ってたのが分かった。

「なぜお前がここにいる?、なんの企みだ?」

「なんのってなんですか?」

「とぼけんなよ!」

『バンッ チャリン チャリン』

弾を一発脅しのつもりで撃ったのだが微動だにしない。それを見るあたり何か自分には無いものを感じる。何かを守りたいみたいなものを、目の奥に

「おい、なんだ?」

奥から露雨がやってきた。

「おい、なんでこの女が?、見損なったぞ!」

そういうと露雨は少し頭を下げて片目を片手で覆う。

「話がある、少し上がっていけ」

俺は、女を睨みながら遠慮なく上がる。

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