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もし、俺の目から見ているものが全て物語だとしたら(NARROW CAGED CROWN)  作者: 朔良坂のさくらざか
誰かの幸せを信じて(回想)
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穴が空いた心と体②

「やったか?、あのウジ虫野郎?」

ようやく電話に誰かが出たかと思ったらいきなりウジ虫扱いされて、さらに腹立たしくなった。

「誰が芋虫野郎だ?、てめぇ」

「おっ、お前はまさか、花崎?」

「あぁ、オメェにウジ虫扱いされた花崎ですよ」

ここらでもう一回ウジ虫を擦るあたり俺もネチネチした性格なんだろう。

「ちょうどよかった、お前に言いたいことがある。オメェに今10億円の懸賞金が掛かってるんだよ!、なぁ、俺らに黙って殺されてからねぇーかな?」

ちっ、てめぇ!、相手の大きな態度にさらに火に油を注がれた感覚で怒りに拍車がかかってしまったのか、次の一言、俺は暴走してしまった。

「てめぇ、今度外歩く時注意するんだな!俺らの仲間がいつどこ構わず、お前の体に穴を開けてやるから。」

「望むところだ!、やってみろ!」

『プー、プー、プー、プー』

電話を切られてしまった。きられてしまった


「あぁー、もぉー、腹立たしいー!」

「会長、どうされますか?」

「今すぐ、発信源を探れ!、元掴めたらそいつをすぐ殺しに行け!今すぐにだ!」

「了解しました。・・・お前ら、今すぐここに集められるだけのやつを集めろ!」

部下に殺させるのは気に食わないが、今の俺はこの香川の地から足を動かすことができない。とても残念を通り越して、もはや悔しさで畳部屋から足が動かない。


「おーい、ふざけんじゃねぇーぞ!てめぇ!、新入りか?、おい、オメェ俺を知らねぇはねぇーだろ?、おい」

うるせぇのがまた来たよ。誰だ誰だ?

たぶん、声はこの屋敷、要は俺の家の玄関から少し距離のある門からだろう。

なぜそんな遠くから広い屋敷の真ん中に響くほどの声が出せるのかは謎だが、多分大きなお荷物が来たと見て動くことにした。

「よっこらしょ、っと」

と、こんな些細なことで重いはずの足が簡単に動いてしまった。

怒りのあまり白いスーツのジャケットをバリバリに、無心で謎に今歩きながら破る。

「は?」

あまりに謎な行動であったため自分でしたことなのに、口から"は?"と出てきてしまった。


少し家の中を歩いて玄関に近づいた頃また、家の門近くから大きな声が響いているのが聞こえてきた。

「すみませんでした!」

おいおい、こりゃ、大きすぎる荷物が来てしまったな。


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