そんな事があり得るわけがないだろ!、あれは俺のやったことじゃない、お前に言った何処かからの干渉によって生まれたんだよ
「今、何月何日の何時だ?」
俺はさっきの奴に話しかけてみる。
「海極会長、足から血が出ています。病室に戻ってください。」
「そんなことは今はどうでもいい、俺の質問に答えろ!」
「分かりました。9月25日の11時ですがどうされました?」
後45分、逃げる時間も考えて動くとすると後、15分しか残っていない。
今直ぐにでも動かなければ俺は死ぬだろう。
「おい、今すぐここを出た方がいい!」
「どうしたんですか?」
俺は肩に乗せてあったこいつの腕をのける。
「俺はいいから、今直ぐここにいる全ての職員、患者を逃げさせろ!」
「何か理由と根拠があるのですか?」
「それは・・・とにかく、」
「流石の海極会長でもそんなことで、こんな大きな建物の中の全てを動かしてくれなんて私には許可できません」
俺は、正気に戻って考えてみるとこんな日記に書いている内容をただ伝えるだけじゃ、何も動かすことなんてできないと実感させられた。
こんな日記を信じて進むなんて、周りの信用を失いかねない事なのに、よく橘は信じていられたと思った上で俺の思いはもう揺れ動いていた。
信じられない痛みを耐えながら、病室のベッドに戻された。
病室では窓の外を眺めながら、まるで何かの前の日の子供のように心がゾクゾクしているような感覚に襲われ、どうも何も手につかない。どころか、何もしていない自分への勿体無い感じがゾクゾクと混ざって嫌気がさしていた。
『ベリっ』
「あっ、やらかしたー」
ついつい、日記のページを破ってしまった。
「これは、何だ?・・・」
俺は破ったページから鍵が二つと小さな紙切れが入っているのを見つけた。紙切れにはただ、"3B、旧待機室の地面を探せ"とただそれだけが書いてある。それは見た俺は、衝動的に動いていた。
バレないように病院の中を走る。
時刻は11時30分を回っていた。
「はぁ、はぁ」
「海極会長!、出てこないでくださいってさっき言ったばかりですよね!」
また、奴に見つかってしまった。
「おい、お前俺についてこい!」
奴の手を引き、俺は紙切れに指定されていた急待機室に向かう。




