表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
もし、俺の目から見ているものが全て物語だとしたら(NARROW CAGED CROWN)  作者: 朔良坂のさくらざか
誰かの幸せを信じて(回想)
58/85

All my enemies wish③

「なぁ、真莉ちゃん、君がいい子なのは私はとても分かるが今はそこをどいてくれないかな?」

「いやです」

親父は一度力を抜き、冷静な声で真莉に語りかける。

「なぁ、そんな奴捨ててもう一度いい人を探した方が君のためになるぞ」

「それも嫌です」

「何故だ?」

「私も時々思いますよ、何でって?。でも考えるとろくでなしで危険なことばっかでで先も何も考えない人だけど、そんなところも私は好きで結婚したんです。」

これって、あと、そんなに暴言俺の目の前でいわないでよ、物理的にまずボコボコにされてるのに、

血で視界が染められて大まかな所しか見えないが、真莉に真剣に言われた親父の顔は少し反省したかのような顔になった。

親父が座席に座ったのを見計らって、俺は立ち上がった。

「親父、御免、こんな息子で」

「いや俺も悪かった。お前にこんなもったいなさすぎる、気遣いまでできる奥さんがいてそしてお前もそんな奥さんの事を考えて今日の考えに至ったのに、俺の早とちりでこんな事しちまって」

俺は、居酒屋のおかあさんと親父に奥で応急処置を受けながら、今日の親父の今に至るまでの話を聞いた。

要は親父は、まぁ簡単に言うと露雨会の連中とかなり本部で揉めてたらしい。そんな中で俺の一件があって、頭真っ白気味で何も考えず状況だけ見て、さらに苛立ってしまい俺に必要以上にキレてしまったらしい。

「もう一回言わせてくれ、霞、すまんかった」

親父は俺に頭を下げる

「俺なら大丈夫だよ」

「はい、これで大丈夫だよ」

居酒屋のおとうさんが俺の目の所に色々貼ったり、包帯巻いてくれたらしい。

「ふふ」

「なんだよ、親父」

「謝った直後でって感じなんだがな、むっちゃおまえ血がいきなり包帯に凄い勢いでにじんで左目のとこだけが真っ赤でちょっと面白かった。あと・・・おっと」

自分でやったやつだぞ!、しかも自分の息子に!

「多分、真莉ちゃんもちょっと笑うと思うよ。」


「ふっふふ」

案の定、腹を抱えながら弱く笑われた。

「なぁ、これのなにが面白いんだ?」

「あなた、鏡を見てご覧」

「え?」

俺は慌てて鏡の前に行く。

「貴方、気付いてなかったの?、アハハハ」

俺は鏡の前に立ってみて驚いた。俺の顔にはただの包帯が巻かれたのではなく、親父が用意したのであろう、俺の借金の借用書が本物にしか見えないぐらい精巧に印刷された包帯が巻かれていた。しかも、1500円。

「恥ずかしいだろ!、普通に!、しかも大金借りた時のやつならまだしも1500円だよ、1500円。」

「でも、それ私と◯◯◯◯ないわよね?」

真莉がなんか言っていたが周りがうるさくて聞こえなかった。

「ふっ、ふふふふふふ」

白濱親子にも笑われた。

そうだよ、考えると借用書が真っ赤に染まってるってやばいじゃん。しかもハタからみたら借用書巻いてる人みたいじゃん。

「なぁ、霞、しかも、お前それ真莉ちゃんと結婚してから結構経ってからだよな?」

楓舞、お前も冷やかす気か?

「そう、ぽいな?」

「てことはな、お前、真莉ちゃんに秘密で借金してだってことだよな?」

あっ、やっべぇー。

そう、海極霞一家には絶対借金は秘密でしてはいけないと言う一大禁忌がある。


・・・後ろを振り返れないぐらい悪寒がする。

「すみませんでした。」

俺は真莉の顔を見ないようにすかさず土下座をした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ