処遇決定委員から番号人へ③(Side花崎)
結局のところ、始まる時には俺は傍観席に座ることが出来た。
「これより清角 泰斗の処遇決定会を始める」
まぁ、倉崎の普通の呼び掛けから始まる。
処遇決定委員は俺の時と同じで、一ノ瀬、黒部、楢峰、倉崎、榊原の5人だ。
「いやいや、これ以上、俺に構わなくていいから君たちは先に行きな」
「いやいや、貴方こそこれ以上私たちに構わなくなくていいんですよ」
後ろから鞍馬と白濱のお父さんの声がする。
「じゃあ、あそこの白髪の長浜くんの隣の席をとってあるからあそこに連れてってくれ。」
うそ?、確かにおれの隣の席は空いてたけど鞍馬の席かよ!
「早くお座りください」
「いやいや、悪い。」
『ガチャ、カチャ』
隣に座った鞍馬だが、よく見ると驚く光景が
「足はどうされたんですか?」
「いやぁー、お恥ずかしながら、ですが今は私の口からはお話ししかねます。」
鞍馬の右足は義足になっていた。だから、杖をついているし、周りに支えられて動いている。どうしたんだ?、この間まで足もあって元気だったのに、
「では、始めます。では、清角、前へ」
清角は重い腰を動かして立つ。そして証言台へ
「まず、言い渡す前に一言あれば言え」
「じゃあ、言わせてもらいますよ。・・・今、そこで見てるお前ら、流されていることが全てとは限らない。聞いたことを流すんじゃなく少しは疑え、まぁ、重要なのはこっからなんだが、倉崎、いいことを教えてやるよ、」
「おまえ、言う気か?、ここで、それが許されるとでも?」
「はっ、」
後ろの記者たちに言いたいことを言った後に倉崎に伝えようとしたことを、なにか焦った様子で蔵馬が詰めようとするが清角はそれを嘲笑で返す。
「山岡陽介は死んだ。襲撃されてな、そこにいる蔵馬と一緒にな!、鞍馬は足1本だったが、山岡のガキは死んだ。以上」
「ちっ、」
蔵馬が舌打ちをする。俺の横でしないで欲しい。
「では、処遇を言渡す。COM総司令官の名のもとお前を過去の戦争犯罪含め即死罪に処す。」
「まぁ、妥当だろうな」
嘘だろ?、あの万全な体制を期しているはずの山岡会の会長と、鞍馬会の会長が襲撃を受けただけでこんな有様だと?、先のことといい、俺がいなくなってから全て始まったことはもう確定系みたいだ。本当に申し訳ないことをした。
『ドンドンドン、バンッ』
「部隊長、例の件で」
「わかった。総司令官、少し頼みました。」
黒部がどこかに焦った様子で行ってしまった。
「では、翌日に執行するためそれまで待つことを命じる。以上、これにて処遇決定会を終了する。」
これで処決(処遇決定会)が終わって、清角の死罪が決定した。まぁ、これと鞍馬の襲撃とで全てが終わったと思わないし、むしろ全ての始まりの幕が切って落とされたとしか俺は思っていない。
「あの、鞍馬さん。何故、襲撃されてしまったんですか?、貴方の組織なら襲撃くらい跳ね返せるでしょう?」
鞍馬は喋りにくそうな顔をしながら、重い口を開ける。
「貴方方は山岡会長の情報隠蔽で伝わってないかもしれませんが、まぁ簡単に言うなら俺らは襲撃というよりか何者かに爆弾が元々予定していた会場に仕掛けられていて、という感じで、襲撃であり襲撃でないというので、俺らが命を落としたのも予測がつかなかったというのが大きな理由ですかね?、まぁ、今回の一件で真人会は大きな打撃を受けだがためにCOMの協力を求めてるんですけどね〜、どうなったんだか?」
「・・・・」
「では、私はこの後予定がありますので失礼致します。」
そう言って鞍馬は音を鳴らしながら帰っていった。
その次に海極がおれの近くに寄ってきて、
「すまん。俺もお前と話したいことは山ほどあるけど、過度にお前に関われないし予定が詰まってるから戻らさせていただくわ。で、お前にって清角がおれに預けた手紙をお前に渡すわ。まぁ、なんて書いてあったかわ秘密にしてほしいって、」
「あぁ、わかった。」
「じゃあな」
そういって海極もいってしまった
じゃあ、白濱はって?・・・あいつはおれに何も言わずに帰りやがりましたー。別に寂しくないし
「すみません、黒部さんはどこに?」
「あぁ、もうすぐ帰ってきますよ、まぁ、そこでお待ちください。」
手紙を開けるとまた驚かされた。
「そういうことだったのか!」
この内容は、今後の動きを大きく左右するものであり、俺の行動次第で今後の俺たちに起きうることに大きく関わった書類であった。
まぁ、具体的に言うと・・・
「いやぁー、疲れた。俺にいきなり言われてもって感じだよ、まぁ、俺がやんなきゃどうにもならないけど、」
「黒部、警察の方が来てるぞ、」
「・・・わかった。俺を連れて行け。」
「話が早くて嬉しいです。」
そういって、黒部は警察に連れて行かれた。まぁ、次会うのはいつかな?
•side××
「いゃぁー、あれで山岡が死ぬとは」
「じゃあ、次はアレをやっちゃいますか?」
「まぁ、会長に連絡してからな、・・・あっ、会長?、例のアレを次はやっちゃった方がいい感じですかね?」
「あぁ、次は予定通りアレをやるように、これが成功したら会長が大層お喜びになられる。」
「了解しました。では、手筈通りにやらせて頂きます。」
『プー、プー、プー』
「おい、ヤルぞ!」
「分かりました。」




