思いでできた想いの結晶
「まぁ、君の新しい仲間?、は8人だっけな?、その内の3人はもう俺らの仲間が殺したってよ。」
俺と拓海を挑発するような言い方だ。
「ふざけるな!」
拓海が怒りを露わにする。
『パンッ』
「お前さんのような、お嬢さん?はだまってろ。あとお前に俺は殺させないよー。ここで死ぬわけにはいかないんでね。分かったらさっさと座って黙ってろ」
清角の玉が撃とうとしていた拓海の銃に当たり、拓海の銃が弾き飛ばされる。
「くそ。」
「お前じゃ、俺には敵わない。俺に敵うとするなら、君の隣にいる彼ぐらいだからね。」
拓海が悟ったのか、そこら辺の建物片に座る。
「何がしたいんだ?、清角。」
俺には、この男がこんな無謀な侵略に手を伸ばすわけが無いはずなんだ。
「あぁ、まぁ、こっちにも色々あんだ。そこら辺は突っ込むな」
プルプル、なんか分からないが電話がかかる。
「長浜くんと倉崎くん。今どこ?」
生存確認だった。
「今、清角と対峙してます。」
「えっ、本当?、本当なら無理して、戦わずに私たちの援護を待つこと。以上」
そうして電話を切る
『パンっ』
「花崎、俺をいつまで待たせるつもりだ?」
この感じ、俺が止まって戦わない訳にもいられないだろ。
「智広!、大丈夫?」
拓海が心配してくれたので、無言で親指を立てる。
そんでもって、子供っぽいが清角には中指を立てる。
「おぉー、やる気だねー。じゃあ、遠慮なく。」
俺は右手に刀を構え、左手に拳銃を構えているが大きな欠点が俺にはあり、拳銃が弾詰まりを起こしている。刀、1対1だは俺は圧倒的に不利だが、戦わなければ何も変わらないし、何も起きない。
「いくぞっ!」
「ひゃっはー。」
清角が俺の前まで駆け、間合いにいきなり詰め寄り、その長く研がれた刀を俺に一突きする。
「くっ」
すかさず避ける。
「ふんっ」
突っ込んできた清角の背中を刀の柄の頭で打つ。
「かハッ。•••うふぅんー。おらっ」
「ぐっ」
「大丈夫か、智広」
何が起きた?、血が止まらん。
清角が下から刀を振り上げてきたのを体を大きく反って避けたつもりが、刃先が当たっていたのか俺の体が大きく斜めに切られた。
「クソっ!、血が止まらない。」
「もう終わりかぁ?、こんなものなのか?露雨会会長は」
「こんなスーツ邪魔だ。」
俺は斜めに大きく裂けたスーツを破り、その勢いで中のラッシュガード?、まだ破いてしまった。やっべ。
「おぉー、これがお前の刺青か。いやぁー、所狭しに精巧な絵が描かれている。美しい。美しいよ!、花崎••••」
清角が話すのをパッとやめ、横に向いていたつま先を俺の方に向ける。
「すっー」
『スッ』という音と同時に俺と清角が互いに向け駆ける。
『キンッ、キンッ、••••』と幾度も幾度も刀をぶつける。
だが、これ以上打ち合っても何も変わらないと感じたのか俺と清角は一度離れる。
「••••」
無音のフロアに一滴の水が滴る音が響き渡る。
「いくぞ!」
そういって、俺は清角に詰め寄ろうとするが、
『スッ』
何が起きた?、少し離れていたはずの清角が、いきなり俺の目の前に現れる。
「これで死ね。花崎」
突っ込んでゆく俺の頭上に刀が振り下ろされる。さながら、俺の体は反射的に刀の振り下ろしを防ぐよう動く。
「ふんっ」
『キーーーン』
本来ではならないような音が、刀が大きな力でぶつかったことで鳴る。
「おらぁー、こ•こ•で•死•ね、花崎ー、ってうぉっ」
俺の刀の上に乗っている刀を己の刀の角度を変え、俺の刀の上から落とし、すかさず、清角に銃口を向ける。
「うぉっ、はっ、そう来るか。」
『パンっ、パンっ』
撃てないはずの拳銃から2発弾がでて、清角の腹部に命中し倒れる清角。
「やったぞ、拓海、清角を倒したぞ!」
だが、拓海の顔は晴れていなかった。
「智広、後ろ!」
「お前もここで死ね。」
そう言って、清角の刀が再び俺に振り落とされようとしている
「死ねっ」
「くっ、」
『••••••』
「ふっ、やるな。」
気づくと、俺に振り下ろされるはずだった刀身の先は地面についていた。
なぜなら、俺の刀が清角の体をついていた。そして清角は刀が刺さったまま倒れ込む。




