崩れる過去の結晶
『プルルルル、プルルルル』
多分黒部からのモーニングコールだ。もぉー、だるい。俺をCOMに入れて、異形側にも民間にも死んだことにしたのに、俺の仲間組織の本部に連れてくってどう言う魂胆だよ!。
目覚まし時計を見る。
「2時半。おじさん、働き詰めな上にこんな早くから起きれるのは、どういう体してんだよ!」
今日は、普通のスーツに、拓海を起こさないように着替える。
ここ最近、体も動きにくくなり始めて、少し話しずらさも出てきて、薬の量が増えたんだが、この薬、沢山服用すると、お腹が痛くなって、1回40分くらいトイレにこもんなきゃ行けない。しかも、今は家から出なきゃ行けな20分前だから薬は飲めない。もぉー、会談中に変な声出して恥かいたりしたらどーすんだよ。
車のエンジンをかけ、走り出す。
『ブゥーン』
「行きたくねぇー」
バレたら、多分戦争の脅しをかけられること防止で俺とか凪とかのCOMの手中にいる、重要異形は全員処分されるからなー。
死にたくねぇー。まだ、俺のやらなきゃならないことは残ってる。
_______五時間後。
車を海極会本部駐車場に止め中央門から入る。
「お待ちしておりました、長浜様。私、白濱会副会長の庭原と申します。」
「あぁ、本日はよろしくお願いいたします。」
この庭原って、奴に会議室まで案内された。
「会長方、COM異対特兵長浜様がいらっしゃいました。」
案内されたはいいものの、黒部の姿がない。
やばい。俺話しかけられたら、なんで答えればいいだろう。声とかで俺って分かっちゃうし、何も話せない。
「おい、海極、話が違うぞ。あの人をどこで?」
「いや、なんか当たったわ。••••いや、××に××を見せてもらった時、×××××の協力もあって、何とかここに至った。あと、これ以上は、追求しない方がいい。××と××にこのことがバレれば、××や仲間に何があるか分からない。」
「まぁ、なんとかするしかないな。この件は。」
そんな中、俺は白濱と海極、2人の側近がそれぞれ向かい合って座っている中、海極サイドに座るよう指示された。
「長浜さんでしたっけ?、で、あなたはなぜ目が開いてないんですか?、後、補聴器はなぜつけているんですか?」
白濱が、質問されたら明らかに痛いところをついてきた。どうしよう。どうしよう。
「だから、おま、・・」
そんなことを考えていると、
「いやぁー、少し車に不具合が起きて出るのが遅れました。では、始めましょう。露雨会内戦争の終戦会談を。」
あっぶねぇー。危うく、長浜という存在の裏の確証を自分の口から吐くところだった。
「くそがょぉ、」
白濱がボソッと吐いた。厳しいって。
その後は、順調に進んでゆき、終戦協定の件にかたがつき、話は海極会と白濱会のこれからの在り方についての双方の方針をそれぞれが相手の保証人になって、提出することとなり、
「我々海極会は異形露雨会を脱退いたします。 なお、COMに協力いただき、海極会自治区を異人混合地域とすることにいたしました。」
「それには賛同できない。では、これからの露雨会の金銭面、戦力面はどうすればいいのかまで説明できるのか?」
脱退するって、言っただけで、あいつも考えがあるはずなのにそれも聞かれずにこうも訳わからない理由で言及されるとは、海極もかわいそうだ。
だが、俺に言わせてみれば、露雨会本部ってのは大きな組織内の小さな組織をまとめてあげる代行サービスに過ぎない。だが、別になくてもいい程度には直系組織はしっかりしてるため、露雨会が経済的、武力的に倒れても直系組織はそのまま存続できるだろう。だから、白濱が心配してるのは実際には対反露雨会と対COMとなった時の心配だ。
だが、俺個人の感情は自分たちが仲良く苦労して作り出した、過去、そしてこの組織が崩壊し始めて、最悪解散になってしまうのが少し寂しいところだ。
海極は、真剣な顔で白浜を見つめ、白濱は険しい顔で机を手を組みながら見つめる。
「その真剣な顔しているあたり、マジな感じか。分かった、海極会が露雨会の緊急時に助けるで手助けをしていただくと言う形なら、後見人になりましょう。・・・ちっ、どうすっかな。あぁ、ここであれをやれば」
「そこは飲み込みましょう。」
そう言って、まずは海極会側の基本条項変更が決定した。
「では、次に俺から言わせてもらう。白濱会は海極会とともに、新たな組織を組みたいと思っている。」
「それを、ここでやるのか?、確かにいいかもしれないな。」
はぁー?、何言ってんの?、白濱。何が目的なんだ。多分、どこかに戦争を仕掛けるための戦力確保だろう。しかも、海極は知っていたようだ、
あと、側近と黒部は驚いた顔でみているのに話せないで座っててかわいそう。




