1つ穴があけば次々に開いていく
10分近くかけて喪服を着替える
「いやいや、早過ぎでしょ。」
「まぁ、俺もそう思うんだがな、最上層部いわく、民衆に人間が異形の戦争に関わっているってバレたくないんだってさ。どうだ、こんな時だから、タバコとかどうだ?」
「いやいや、吸いませんよ。早く行きましょう」
いつも通り、タバコ臭い黒部の車に乗り移動を開始する。
「まぁ、残念ながら、COM極秘地下街道と内部で呼ばれている、異形域境界との秘密道路を使った所で5時間かかるから、とりあえず寝てろ。」
お言葉にそのうち甘えたいと思ったが、その前に寝不足で速攻で眠ってしまった。
「おいおい、話し相手に少しはなってくれよ〜」
_____5時間後
「おい、花崎、ついたぞ。海極会本部に。」
「お〜、久しぶりだな。あと、俺も中に入るんですか?」
こんな些細な事で、バレるとまずいんじゃないか?
「あぁ、お前は最低限の会話すらしちゃならない。あと、香を上げたらすぐ引き上げる事。これが鉄則だ。その後、俺は海極会長と白濱会長と個別に話があるから。お前は車でまっててくれ」
まぁ、リスクがある事だな。
「了解」
山のホントの麓あたりに立っている、海極会本部はその周りを直轄地としその中に部下を住まわせていたためか、戦争の影響でぼろぼろだ。だが、しかし本部はというと目立った外傷はない。どころか、とても綺麗だ。
『ブゥーーーン』
なんか田舎の暴走族が鳴らしている音と、壊れかけの車が鳴らしている音とが混ざった音を1台の車が出していて、その車が俺たちの横でピッタと止まった。
「おぉ、黒部さん。来てくれはったんですね。これはこれはどうも、我々の仲間を殺した罪滅ぼしに来たって訳ですか。で、そちらにいるのが・・・」
「あぁ、これは、新しくCOMに特別兵として入った、長浜です。」
「あぁ、その方が長浜さんですか。これはこれは、よくいらっしゃってくれた。歓迎します。」
この海極の言葉遣い、完璧に俺だと理解したな。さすが、片目が開いてなくても、白い毛並みでも、バレるって訳か。
「まだ来はって、すぐの所申し訳なんだが黒部さんと長浜さんにしか、話せない話があります。香を上げてもらう前に中で、折り入って話があります。」
「分かりました。長浜、行くぞ。」
そう言って、本部の3階、会長室に案内された。
「どうぞ、おかけください。」
「それで、折り言った話とは?」
黒部は何か大きな話をすると感じたのか、少し固まっていた。
「私は、海極会を異形露雨会から脱退させることを3日前に定例会にて決定しました。その後見人にあなたたちがなって欲しいんです。お返事は明日になっても良いので。」
ありえないことだ。海極会が脱退を決めるほどずさんだものなのか?、今の露雨会は。
「了解しました。最高幹部会で議題にします。」
「感謝致します。。」
その後は、脱退が正式に決まった後の海極会に着いてが説明された。
まぁ、いつも通りまとめると、海極会の領土を人間が入れるようにする。まぁ、半分明け渡しみたいなもんだ。
その後、会長室を後にし香をあげる。
「今日は、この辺に泊まる感じですか?」
「あぁ、白濱会がこの辺にホテルをとってくれている。」
ホテルで泊まりながらって、ことはこれ、1週間ぐらい帰れないコース確定じゃん。
『ババババババ…..ドドドドド・・・』
明らかにヘリと無限に続く機関銃の音がしたと同時に窓ガラスが晴れる音がする。
それと同時に、黒部が外に走って出る。
「まずい、海極会長の部屋だ」
それを聞くなり、俺や海極会員が会長室に向かい階段の上を走る。
「海極会長、大丈夫ですか?」
俺は、定型文かのように大丈夫じゃなさそうな海極に問いかける。
「おぉ、長浜君か。少し、足とお腹を打たれたが大丈夫だ。」
気を失ってしまった。これはまずい。んー、でも1人じゃ何もできない。こいつ、でかいから。
「おい、海極会長を運んでくれ。」
俺が呼びかけたからか、すぐ人がたくさん集まり、地下の緊急治療室に運ばれた。
COM異対部隊長が来たのにあわせてなのか、誰かに襲撃をかけられたようだ。
「まずいぞ、長浜。」
黒部が焦った顔で、俺に声をかける。だが、声の感じから何かまずいことが起きたのは確かだ。
「何があったんですか?」
「今聞いた話だが、白濱会とCOM白濱会監視局が襲撃にあい。白濱会長が打たれて、心肺停止の重症をおったそうだ。」
誰の仕業かはわからないが、これはある意味の異形の人間を巻き込んだ戦争の幕開けなのは感じた。




