1つ下の嫁、3つ下の嫁
実は書き終えてからあんまり面白くないなと思いました。
俺、富田たかしは今ひさしぶりに会った友人、青木渡と飲みに来ている。やたらと食べ物を頼む俺に青木はかなりビビっているようだ。
「おう富田めっちゃ食うやん。」
「いや実はな、帰っても嫁さんの飯じゃ腹が満たされんのよ」
「は⁈お前結婚しとったんか!おめでとう!!なんで知らせてくれんかったんや」
「ああ、ありがとう。いやお前そういうの興味ないんやないかと思ってな。」
「いやいやおめでたい事やん、知らせてくれたらなんかお祝いの物送ったのに…。というか嫁さんにもっとご飯作ってって頼めばええやん」
「いや頼んだら確かに量は増えるんやけどな、やっぱあれじゃ腹は満たされんわ。」
「そうかー、まああんまり強く言えんよな。それよりお前の嫁さん歳上?歳下?」
「うーん、歳下かな」
「ほー、そうなんか。お前確かに歳上と付き合えなさそうやもんな。(年齢)何個下なん?」
「1個下(の次元)よ」
「へー、俺の嫁は3つ(歳)下なんよ」
「は?3つ下?」
俺は驚愕した。3つ下ってことは0次元か。ってことはよ……点じゃねえか!どこを好きになったんだ????
「青木、お前、嫁さんのどこを好きになったんだよ…。好きになる要素が見つからねえんだが!」
「???そんなに不思議なことか?お前だって1個下の娘好きになったんだろ?じゃあ俺が3つ下の娘好きになってもおかしくねえだろ」
「??????え?性別あんの?」
「なんや、失礼だな、ちゃんと女だしかわいいぞ!」
「(まあ点だし…ちっちゃいから可愛くないこともないのか???)そ、そうか。大変だろうけど頑張れよ」
そんなことを話していると相席していた知らないおっさんが話に入ってきた。
「私の妻は2つ上なんですがね、なかなか衝撃的な出会いでしたねあれは…」
「え⁈2つ上!!(ってことは5次元の存在⁈すげえ、確かに出会いは衝撃的やろな、というかどうやって出会ったんや)」
「へー、そうなんですね。歳上の奥さんだったら尻に敷かれてたりするんですか?」
「ハッハッハ!歳上なのか歳下なのかはわからんがね、尻に敷かれてたり逆に私が尻に敷いてたりするよ。最近は歳なのかたまに私自身認識できなくなるんですよ。」
「ほー、やっぱり次元が違うとそういうことが起こっちゃうんですねー。うちの嫁もたまにすれ違いが起きちゃうので気をつけないと」
「え?次元?」
「青木、お前も3つも次元が違う存在が相手だと何が起こるかわからんぞ。嫁さんの様子には注意しとくんだぞ」
「そうだよ、より次元が離れてるといろいろ大変になるよ。」
青木は少し戸惑った様子を見せてこう言った。
「いやうちの嫁は3次元の人間ですけど…」
俺とおっさんは何故か負けた気持ちになった。
推しは2次元に限ると思うんだ。