表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/5

転生…?

「じゃあ、転生の儀式を行うから、とりあえずちゃんとした服に着替えて、貴方の一番大切なものを

持ってきなさい。」


一番大切なもの、か。恐らく女神ーディアの言っているのはアレなんだろうな。でも何の為に?

「分かった。10分後に戻る。」

「あ、あとこの家の中で一番古い物はどれかしら?」

「テレビだ。」


そう言って鋭刃が指したのは、アンテナがV字になったダイヤル式の白黒テレビ。

その保存状態はとてもよく、今でもはっきり画面も映るほどだ。


「4K放送があるこの時代にこんな遺物が…」

憐憫(れんびん)のまなざしでじっと見つめられる。


ーなんだろう、褒められておらん気がする。

「ま、まあとにかくそれが一番古いのじゃから、よろしくな。」

「え、ええ。」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

―10分後―


「何その恰好…?」

「何って…軍服だが。」


―そう。儂は旧帝国海軍少佐時代の純白の礼装に身を固め、腰に右には九四式自動拳銃、左には我が家に代々伝わる刀『始幻(しげん)』を吊るしている。


「確かに、少し物々しいか?でも動きやすいし『ちゃんとした服』だが?」


ディアは半ば諦め気味に嘆息し、

「もういいわ…。とりあえず転生の説明をさせてもらうわ。今からこのテレビに神技:『時ノ洞穴(トキノどうけつ)』を施すわ。」

「ふむ。して、転生先の情報は?」


ディアは少し考え、


「それは道中(・・)で話すわ。」

「そうか。って、ん?」

「じゃあ行くわよ!」

「え、ちょ!」

―ちょっと待って、という前にディアはテレビに銀白色の魔方陣を描いた。

それは空間にとどまらず、次元さえも超越して歪み、


ふわり、と体が浮いたと思ったら、次の瞬間儂は真っ暗な闇の中にいた。


―ああ、あの女神に投げられたのか。と気づいた事が(ひど)く昔の事のように思えた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ