風船 * 雨の旋律
風船
誰かの手を離れた風船が
空へ空へと逃げていく
ぐんぐん遠く どんどん高く
隕ちるように 空へ空へと逃げていく
山より高く逃げた風船は
少し目を離したら 見えなくなっていた。
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雨の旋律
静かな窓の外で 雨が歌っていた
地面を鳴らし 若葉を鳴らし 傘を鳴らし
いろとりどりの音を鳴らして 雨は歌っていた
「素敵な歌声だね」
私が笑うと彼らは胸を張って言う
「あたりまえさ。なんていったって、生命の音だもの」
軽やかに響く雨の旋律
耳をすますと 子供たちの笑い声も聞こえてくる
静かな窓の外では 今日も雨が歌っている
お読みいただきありがとうございます。
日々を過ごして私が感じたことを詩にさせて頂きました。
長編の作品をいくつか載せる予定ですが、いずれもまだ修正中なので先は長そうです。
けれど、もしよければお読みください。
批評批判大歓迎です。もっと私自身の思い描く世界を表現したいので、感想酷評、友人への紹介も期待しています。
拙作をお読みくださり、ありがとうございます。
少なくとも月に一度は、短編や童話や詩を載せるつもりなので、気が向いたらお読みください。